1. 市民ケーン
1941年に25歳という年齢でこれが制作されたと思うと、オーソンウェルズは類まれなる才能の持ち主だったと思います。今でこそ当たり前として受け入れられる映像技法の数々をまざまざと見せられ驚きました。 [DVD(字幕)] 9点(2016-09-14 23:31:04) |
2. 勝手に逃げろ/人生
《ネタバレ》 ゴダールの挑戦的な実験映像とゴダールの商業的守りの映画作りのバランスが良いと感じた。 随所に散りばめられたスローなシーンは画面のみの操作で音声のいじりはない。効果的かつラディカルだ。 話しも比較的わかりやすい方で最後に各人間の風景が御都合主義のように地味に合わさっていくのもゴダールらしさを感じる。 ただそれが大衆映画よりずっと地味で、この映画にとって何のご利益もないテイストが面白い。 [DVD(字幕)] 7点(2016-07-22 00:41:13) |
3. ゴダールの決別
この8点は興行としての8点とは違いますが、かなり魅力的で挑戦的な作品だと思います。内容や引用がわかるかと言えばわからない、面白いか面白くないで言えば面白い。字幕にも様々な位置付けを持つものが現れ、映像をつくることへのメタな言い回しも出てきます。監督が映像をつくることをどこか斜に構えていながら挑戦的に遊んでいるように感じました。 [DVD(字幕)] 8点(2016-03-31 12:19:20) |
4. マジェスティック(2001)
もしかするともしかしたら自分は最高にすてきな映画に出会ってしまったのかもしれないと思ってしまった分、後半の作りの荒っぽさにはちょっとがっかり。 また取り巻きのお年寄りの役者さんがどなたもよい味をだしています。とてもべたな展開ですが、人にも勧めやすい無難な作品かもしれません。 [DVD(字幕)] 5点(2016-03-31 12:11:42) |
5. ライフ・イズ・ビューティフル
映像ならではの都合の良さが詰まっていると思う。脚本の演出過多と偏りは感じてしまうが、では抑えればよかったのかというとまた別の問題だと思う。素直に面白い映画でした。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-31 12:10:33) |
6. ゴッドファーザー PART Ⅱ
1ありきの2。数値を全振りしている。私にとって極上のエンタメです。 [DVD(字幕)] 10点(2016-03-19 01:22:10) |
7. マン・オン・ザ・ムーン
人を楽しませるのみならず人の感情を大きく揺さぶる一人のコメディアンとして、カウフマンは偉大な男なのでしょうね。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-19 01:14:22) |
8. 2001年宇宙の旅
内容は一度誰もが想像しえる形而上の問題を持った純粋な問いそのもの。SFの色が強いが作家の興味は別にも感じる。うまく言えないが、大衆映画が大なり小なり鑑賞者にメッセージの理解と娯楽の時間を与えるものだとすれば、この作品もそれであると思う。キューブリックの巧みな演算のうまさには感服する。鑑賞者の想像に丸投げするところまで狂いなく計算されていると感じる。この作品は娯楽そのものというには足踏みさせる何かがあり、退屈な時間と興味深い時間とが両立した作品だ。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-19 00:59:16) |
9. 気狂いピエロ
初ゴダール作品。おそらく彼の中には言語にできなくとも大まかな規則性があることはわかった。わかるかわからないかで言えば、わからない。面白いか面白くないかと言えば、面白い。画面は美しかったが時代的にひと昔前のセンスかなと感じる。それだけその後に影響を与えた作家であるかなと思った。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-18 13:41:40) |
10. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 言うほどバッドエンドと感じない。むしろ107歩のミュージカルのために話しが進んでいくのがわかってしまうので、どれも必要な筋だなと思ってしまった。本来意識されるはずのないカメラマンが手ぶれによって執拗に意識され、うまく言えないドキュメンタリー感?があるか。ミュージカルのための物語であった。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-17 01:00:58) |
11. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 三度目の鑑賞。三度目が一番面白かったかな。やはり不倫なんてものを題材にされても困るのは変わりないが、映像とサウンドのクオリティーの高さは感服。特に飛行機で砂漠を飛行していくシーンがいくつかあるが、何度も見てしまった。そのスケールの大きさと相反してメイン二人に小物感を感じてしまう。二人の独りよがりさと余裕のなさが事態を悪くし、それらに不運にも巻き込まれてしまった人々が居たたまれない。 それでも映像と音楽との画面が壮麗で砂漠映画としては圧巻されるだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2015-10-29 07:37:35) |
12. 手錠のまゝの脱獄
《ネタバレ》 50年代のアメリカ、白人黒人と現代の日本に生まれた私には計りかねない状況で製作された作品です。 素直に面白いと感じました。白人と黒人の二人の脱獄犯たちの会話や彼らと接する人間達にも鋭さがあり、また緩みというものがなく、画面にはどこか気を抜くことのできない緊張が常に漂っています。 ただ二人に芽生えていく絆の描かれ方が少しチープで説明的だと感じてしまう所はありました。それでもカレンの歌うあの歌と二人と保安官とが清々しさと共に集うラストに今までなかった緩みを私は見たように思います。 [DVD(字幕)] 7点(2015-10-29 07:36:43) |
13. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 傑作である。しかしそれは映像メディアとしてか・・・ 抜かりなく、緩みなく、緊張。とにかくキューブリックの持つ感性をただただ見せつけられる。映画が大衆娯楽と今も昔も言える所はあると思うが、監督はそんなに比重を置いていない。むしろこの映画のオチである逆説的批判がかろうじてこの作品を映画じみさせているようにすら感じた。 内容に関しては最後まで不快だった。私的には、「雨に唄えば」はジーン・ケリーのものでここで出会いたくなかったかなと。主演のマクダウェルの演技は凄まじく、というよりセックスと超暴力の映画なのでこれが演技なのかと非常に新鮮だった。他にも3Pの早回しは笑ったしよい、また「雨に唄えば」の強姦もヴェートヴェンの第九もカチッとはまっていたと思う。抜かりないがどこか遊び心のあるセンスの良さに魅せらる作品、でも鑑賞には体力と精神力がいるので人にむやみにはオススメはしないし、不快で見てられないというのが率直な感想だ。 [DVD(字幕)] 8点(2015-10-29 07:35:04) |
14. セルピコ
アル・パチーノ追いでこの作品を鑑賞しました。実話もの、社会派、アル・パチーノと私の趣味にはまっており面白かった。地味な展開と湿度が漂ってくるような画面と若かりしアル・パチーノと熱血漢のセルピコと好物ばかりで、アルの演技も盛りの時代かなと勝手に思っています。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-22 01:11:20) |
15. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 どこか好きになれない作品でした。それは後半から時代を描くことに重きがあったからかなと・・・上手く言えませんが、演者たちはどこかコミカルで良い意味でミュージカルだなとは思うのですが、現代の私たちからしてみると全て尊い名曲揃いで美しい自然や豪華な屋敷を背景に歌っていることにどこか違和感を感じてしまいました。そして後半のお堅い感じに馴染めなかったです。 比較することがいいのかはわかりませんが、同じミュージカルならば「雨に唄えば」の方がもう一度見たいと思わせる作品だったかなと。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-02-12 23:34:38) |
16. コクリコ坂から
“ジブリ”である以上、過去の作品と比較してしまうことはしょうがないでしょう・・・ 『事件性に乏しい=つまらない』という解釈も多いようですが、私は逆にそちらの方で好感が持てました。しかしアニメーションとしては大して面白くありません。話の魅せ方、音楽の取り入れ方、人の表情の変化(狙っているにしてもその意図が伝わりにくい印象を受けます)などあまり上手ではないです。ジブリ特有の画面内への憧れみたいなのもあまり感じませんでした。というか駿さんが監督ならもっと面白くなりそうだなと思わせないジブリを製作していってほしいです。 [DVD(邦画)] 4点(2012-12-11 00:37:57)(良:1票) |
17. ゴッドファーザー
こんなに魅せられたと思う映画にこれから出会えるのか。。。それほどまでに作り込まれていて役者の演技も素晴らしいです [DVD(字幕)] 9点(2012-12-10 01:27:59) |