1. シャッフル(2007)
タイムスリップ(正確にはタイムリープか?)を題材にしておきながら、ここまでシナリオが練れていないものも珍しい。あけすけな言い方になるけれど、正直、ここまで退屈させられるとは思わなかった。 それに主人公含め、登場人物がどうしようもない馬鹿ばかり。「いやいやいや、なんでだよ」と呆れ笑いさせられることもしばしばで、それに大仰な音の演出への失笑も加わるものだから、コメディでもないのに笑いっぱなしである。もちろん、それも眠くなってくるまでの間だが。 盛り上がりの配置も下手……というか、一度も盛り上がらないし、オチも弱い。あまり人に薦めたくはない一品。 敢えて褒める部分を探すとすれば、子役の無難な演技くらい。3点。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-22 19:02:56) |
2. パズラー<TVM>
とにかく山がきれい! きれいな山を見たい人は必見! あと主演の女の子がすごくかわいいです! どういう意味かわかります? こんなもん見るなってことです! 二点。 [DVD(字幕)] 2点(2013-09-05 00:53:53) |
3. ブレイブ ワン
終始ジョディ・フォスターのオーバーすぎる演技が気になるところ。 どこまでが本人の意志によるものなのかは分からないけど、もう少し微妙に演じてくれても良かった気がする。あれでもゴールデングローブ賞に一応ノミネートされてしまうのは、やっぱりネームバリューの強さなのか……。 どちらかといえばテレンス・ハワードの演技に好感が持てた。私生活で何をしようが、やっぱりフレームの中で良い仕事をしてくれる役者が俺は好きだ。 ストーリーは普通、演出はちょい野暮、オチはチープすぎて逆に新鮮。そんな映画。 100円レンタルとかなら損はしないんじゃないかなあ。 [DVD(字幕)] 4点(2013-09-05 00:34:45) |
4. デビルマン
ゆかいな駄作。 ただ単純につまらないだけの、言わば空気のような駄作が多い国産駄作の中で、本作は「シベリア超特急」に勝るとも劣らない味わいを持った駄作といえる。 「幻の湖」や「北京原人」のように取っ付きづらくなく、誰もが楽しめるという点でもポイントの高い駄作だ。名娯楽駄作である。 ただひとつ不満を挙げるとしたら、シレーヌの衣装(あんなもの特殊メイクには入らないので衣装と呼ばせていただく)か。 どうせオムツをはいているみたいなデザインにするなら、いっそ本当にオムツをはいた方が面白かった。ちょっと思い切り不足が感じられて残念なところだ。シレーヌ役の草なぎ剛さんにはもう少し頑張ってほしかった。 だが、それ以外はきわめて良いダメさ。 友達と突っ込みながら観るのがオススメ。 [DVD(字幕)] 1点(2013-09-04 20:45:11)(笑:2票) |
5. Vフォー・ヴェンデッタ
子供だましって二種類あるじゃないですか。 ただ純粋にドッタンバッタンの活劇で楽しませるタイプと、何でもいいから簡単なテーマ(言語化できる程度のやつ)を用意して、それをきわめて分かりやすく、かつ子供の目からはそう見えないように挿入して、思春期の「自分にはこの物語のメッセージが分かるぞ!」っていう喜びを満たさせてあげるタイプと。これ後者のほうですね。 でもこれウォシャウスキー兄弟だし、まったくのマジでこの程度のもん作ってそうですごくいやだなあ。 原作読んでないから何とも言えんけども。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-10 05:22:14) |
6. 完全犯罪クラブ
《ネタバレ》 サスペンスとしてはガタガタで、驚きは無いわ構成はおかしいわのひどい作品なんだけど、キャラクタの設定はちょっと面白い。 「人気者の明るい坊ちゃんとどうしようもないキモ男が裏で繋がってる」っていう始まり方は、何だか面白げな物語になりそうで良いじゃないの。いや、じっさい面白いかどうかは別としてね。 これは学内カーストが日本より厳しいと噂のアメリカならではの発想なのかもしれないなあ。 しかしこの映画のマイケル・ピットはほんとに気持ち悪いな! [DVD(字幕)] 5点(2013-07-09 18:00:59) |
7. 21グラム
役者が良い。 中でもベニチオ・デル・トロが良い。もちろんショーン・ペンやナオミ・ワッツも良かったが、彼の場合はそもそも見た目からして、役柄にピッタリとハマっている。まさにハマり役というやつだ。これだけで、この映画は十分に観る価値がある。 また、時として主張しすぎでウザったい要素にもなる手持ちカメラの多用も、この作品では適材として生きていた。 ストーリーは、まあ、まあ、それなり。 時系列シャッフルはあっても無くてもそれほど変わらなかったと思う。いや待てよ、結局あった方が良かったのかな。まあいいか。 意外と雰囲気の重い映画。体力使う。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-08 07:18:18) |
8. ティム・バートンのコープスブライド
多くの意味において非常にまとまりが良い。 実際の尺もあまり長くないが、音と光にあふれたカラフルな死後の世界と、ド陰気な生者の世界との対比が良いメリハリになって、実尺よりさらに短く感じる。 しかも全編にわたってフィルムに生気が満ちており(死体の話なのに)、退屈する瞬間がなかった。ミュージカルシーンは楽曲面でややパンチに欠けるところはあるが、そうした瑣末な不満を押し流すだけの魅力がいくつもある。 何度も観たくなる良質のアニメーション。 お話は古典落語の怪談話みたいな方向性。こういうストーリーとティム・バートンの作風って相性がいいんだなあと感じる。SMAとCGの相性の良さも抜群だし(正直どこからどこまでが撮影なのか分からない)。 セルで持っておきたい一品。 [DVD(字幕)] 8点(2013-07-08 03:38:51) |
9. ザ・ダイバー
男らしい父親の男らしい想いを受け継いだ男らしい男が、男らしい目標のために男らしく努力する男らしい映画。男性ホルモンを補給したい時にはぜひ。 もちろん女性の登場人物もまったく空気ってわけじゃなく、デ・ニーロの奥さんが親切な親戚のおばさんみたいな感じで良い味のキャラクターだった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-07-07 14:51:17)(笑:1票) |
10. 300 <スリーハンドレッド>
全てにおいて野暮の極み。テレビゲームみたいな野暮ったい戦闘シーン、いちいち挿入される野暮ったいナレーション、説明過多でダラダラしちゃってる野暮ったいエンディング。 でも、いいのだ。 これは「こんなもん」として作られてるし、ジャケットもポスターも「こんなもん」と分かるように作られてるし、事実「こんなもん」だったとしても、それで文句を言ったらそれこそ野暮というものだ。 筋肉むきむきのカッコいい戦士たちが筋肉をむきむきさせながら武器をふり回す。 これはそういうものなのだ。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-07 08:13:34) |
11. ポーラー・エクスプレス
子供向けの作品でも、大抵は頭の切り替え(自分が子供だったらどう感じるだろうかと考える)で何となく良し悪しが分かるものだけど、この映画の良し悪しはもう、よく分からない。たぶん本物の子供じゃないと分からないんだろう。 大人なのに、ここまで「大人から見ると良し悪しの分からないもの」を作れるゼメキスはすごいと思う。 大人が見たら5点くらい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-06 07:31:26) |
12. マインドハンター
レニー・ハーリン監督、LLクールJ、そして、地味なメインキャストの中に主役級の俳優が一人。 ディープ・ブルーは面白かったが、二度見るような映画じゃなかった。 こっちはそんなこと分かってたけど、作る側は分かってなかったみたいだ。 でもまあ、わりと楽しめるんだけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-06 07:19:53) |
13. ザスーラ
これは子供向けの映画だから、もちろん子供の視点に立って評価しなければならない。 その上で、これがジュマンジより良く出来ているかと問われれば……やっぱりノーと答えるしかない。残念だけど。 その差は瑣末な問題ではなく、もっと根本的な、言ってみれば骨組みの問題だ。 ジュマンジの何が優れていたかって、子供向けの映画でありながら、観客の子供たちに「大人になる夢」を見せてくれるところだった。 あの映画の主人公は誰だったか? 空き家に引っ越してきた姉弟だったろうか。違ったはずだ。 ジュマンジの構成は「ゲームが封印される場面」、次に「それを発掘した少年がゲームに閉じ込められる場面」、そして「数十年後にゲームが再開する場面」という順番で展開し、その上であのラストへと進んでゆく。 これは観客の感情移入と興味のベクトルを、ロビン・ウィリアムズ演じる「閉じ込められたまま大人になってしまった少年」に向かせる構成だ。 この構成によって、子供の観客たちも、知らず知らずのうちに、大人のキャラクターであるはずのロビン・ウィリアムズに感情移入できてしまう。ここに素敵な魔法があった。 ザスーラは一見するとそれに近いような要素をストーリーに組み込んではいるが、あくまで後から付け足した一要素に終始しており、生かす構成が無かった。 本作の物語は、兄弟がゲームを始めるところから始まる。これがジュマンジとの最大の違いだ。この始まり方をしてしまうと、後でどんな登場人物を出してこねくり回そうとも、子供が子供のまま冒険をして終わる、という一本道の物語にしかならない。 結局のところ、この映画は子供たちに魔法をかけてくれる映画ではなかった。 でも、特別でない子供向け映画の中ではまあまあ優れている方だ。 心には残らないだろうが、雨降りの日に退屈しているちびっ子に「これでも見とけば?」と見せるぶんには問題ない。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-05 11:40:05) |
14. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
「ドラクエ5」っていうテレビゲームあるじゃないですか。 あったんですよ、昔ね。もっとも私は子供の頃にゲーム機を買ってもらえない子だったんで、プレイしたのはほんの一年くらい前なんですけど。 当時の子たちと同じ気分を味わいたいと思って、Amazonでわざわざ箱付きの中古を探して、上下巻の攻略本と一緒に買ってね。まあ、そんなことはどうでもいいです。 あれに出てくるポートセルミって町の灯台に、ゲーテの最期の言葉を引用した落書きがしてあるんですよ。 何かのヒントなのかと思って辺りを探したんですが、特に何にも関係ないんです。宝のありかへの足がかりってわけでもなし、どこかの洞窟に入る暗号ってわけでもなし。 それにしては意味ありげなところに書かれていたから変な違和感がありましたけど、まあ、いつまでも気にしてても仕方ないし、さっさとゲームを進めちゃいました。 でも、今になって私は思うんです。もしかしてあの落書きは、この映画に対するメッセージだったんじゃないかって。 えっ、なんて書いてあったかって? ゲーテの最期の言葉も知らないんですか、あなた? 「もっと光を!」ですよ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-07-03 11:52:27) |
15. Mr.&Mrs. スミス
殺し屋ほどコメディの題材に向いた職種もあるまい。 ストーリーやアクションより掛け合いを楽しむ映画。微笑ましくてわりと好き。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-08 22:38:02) |
16. チアガール VS テキサスコップ
そこはかとないアルバトロス臭のするタイトルとパッケージだが、意外にも古典的なハートフルコメディだったりする。 世代を越えた友情みたいなアレでやがて一緒に事件に挑んだりとかそんなん。 良くも悪くも落ちついて見られる映画。フィルムから何となく現場の雰囲気の良さが伝わってくるところは二重丸。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 14:13:38) |
17. ボーダー(2008)
デニーロとパチーノが共演しましたよ、っていうだけの映画で、ストーリーはひどいというか、ザツ。 特にオチはバレバレなんていうレベルじゃなく、マジシャンの帽子の中から鳩の声が聞こえちゃってるみたいな体たらくなので、見てる間は自分で楽しさを見つけなきゃいけない。たとえば野球してるシーンを見ながら「デニーロってザ・ファンでも野球好きの役だったよなあ」って思いだしてみたりとか。そんな感じ。 でもまあ、やっぱり主演二人に華があるから、見られないってほどではない。ファンアイテムとしての価値はある。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-30 06:48:02) |
18. ファイナルファンタジー
金額的には記録的な大失敗をしているが、内容はといえば、特に何てことはない普通の失敗作。 確かにまったく面白くないけど、わざわざ駄作として話題にするほどのインパクトも無い。 ストーリーは大仰な割に盛り上がりに欠け、映像にもメリハリが無く、ひたすらに単調。 特に思うところも無し。見なくても大丈夫な一本。 [DVD(字幕)] 2点(2013-03-30 04:41:00) |
19. ドーン・オブ・ザ・デッド
一言でいえば、走るようになった「Dawn of the Dead」。 ゾンビの身体能力に比例するように、アクションもスピード感が増している。なかなか良いリメイクなんじゃないだろうか。まあ、俺の中に「ゾンビはかくあるべき」みたいな想いがあまり無いからそう思えるのかもしれないけど。 サクッと楽しめるゾンビアクションが見たいならこれ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-30 04:02:33) |
20. レストストップ デッドアヘッド
「激突」に色んなホラー映画(「悪魔のいけにえ」とか)の要素をぶち込んで、テキトーに混ぜこぜにした映画。視聴後は反応に困るが、見ている間はけっこう面白い。 まったく整合性を取ろうとしない無責任さがいかにも消耗品といった感じで、いっそ潔いようなそうでもないような。 猪木のモノマネみたいな泣き顔をこれでもかってほど見られるので、猪木のモノマネが好きな人にはおすすめ。 [DVD(字幕)] 5点(2013-03-29 07:06:10) |