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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  コン・エアー 《ネタバレ》 
「ザ・ロック」と併せてTV録画されていましたので、今年の正月はニコラス・ケイジ祭りでした。ザ・ロックと比較すると若干評価が低いようですが、本作「コン・エアー」もかなり完成された娯楽作品として文句なしで楽しめました。個人的には本作のほうが単純に笑い要素が多くて楽しかったです。 また、本作では今や一流の俳優がてんこ盛りで、ジョンキューザック、ジョンマルコヴィッチ、ヴィングレイムス、スティーヴブシェミ、ダニートレホら、主役級ばかりでおしっこ漏れそうでした。これだけ最高に濃いキャラが集まっているのに誰一人バッティングしていないのは本当に凄いです。(猛毒のサイラス)とか(ジョニー・23)とかもうワクワクしかありませんでしたね真面目な話。。  ストーリーもよく考えられていてテンポよくハイジャックが成功してサクッと飛び立ちます。砂漠での一悶着もよく出来ていて中だるみなくラストのラスベガスでの大暴れは娯楽作品としては文句なしに楽しめました。まあ確かに細かい所はかなりご都合主義でしたが、コルベットもぶっ壊してくれるし、「ラモン・マルチネス(レノリー・サンチャゴ)」がオネエ姿で走り抜けるシーンも最高にイケてて文句なし。 皆さんご指摘の通り、ラストのリアルバービー(モニカ・ポッター=ハミングバード)とのイチャイチャはウザいだけでした。ほとんど80年代のB級映画的で、そいういった意味では笑えましたがもう少しアッサリして欲しかったです。(アメリカ的すぎるだろと・・)
[地上波(字幕)] 7点(2024-01-12 17:45:17)
2.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
久しぶりに鑑賞しましたがオープニングから無駄が無く非常にスマートな作品。情報量が多い割りにスッキリしていて、全体的にとても洗練されています。ただ、フェラーリ(F355?)をぶっ壊す派手なカーアクションっている?って感じはしました。  大根役者っぽいニコラス・ケイジの代表作といえば「フェイス/オフ」「コン・エアー」、そして本作「ザ・ロック」だと思いますが、捨てられた子猫のような目つきとこのガチムチ具合は、そりゃ人気も出るわな~と、いった感じですが、、でもすぐにアクション路線から離脱しちゃったんですよねこの人。  序盤から善人がやむなく悪事に手を染める理由を明確に描いている点は少しあざといというかズルいです。しかしエド・ハリスにはこういう役が本当によく似合っていて、ズルいんだけど素晴らしいという流れがきちんと出来上がっていた点は流石でした。 また”元英凄腕諜報員”という大いに笑える設定のショーン・コネリーがカッコ良すぎで震えるくらいです。本作公開当時66歳であることを考えると奇跡の渋さ&身のこなしで文句のつけようがありませんでした。ちなみにウォマックFBI長官(ジョン・スペンサー)はまさかの50歳ってのがまた笑えます。大分年上に見えますよね彼(笑)  ラストまで文句なしの娯楽作品の王道でした!
[地上波(字幕)] 8点(2024-01-12 17:42:51)
3.  モ’・ベター・ブルース 《ネタバレ》 
皆さんの評価が高いので驚きました。正直私には誰が誰だかよく判らないシーンもあったりして、全体的にセリフも騒がしくあまり乗り切れませんでした。表現的にはしつこくて重たい雰囲気を装っていますが、セリフや映像はイマイチ軽くて何だか深みに欠けるといった印象ばかりが先行しました。 おそらくこの違和感はブリーク・ギリアム(デンゼル・ワシントン)の淡々とした演技によるところが大きいように感じます。彼は黒人のジャズトランぺッターにしては学があり過ぎる印象で、綺麗すぎるように見えました。ジャイアント(スパイク・リー)のキャラももう少し面白くなりそうな感じでしたのでちょっと勿体ない感じです。モダンジャズのことや黒人の問題など色々探求しながら鑑賞したらもっと深いのかもしれませんが、私自身のモチベーションがそこまで至りませんでした。  私も一応若い時はバンドマンで、東京の夜の世界に少しだけ居ましたが、音楽の世界といえば「酒、女、金、闇の勢力、創造の苦しみ」が定番です。この映画でも至極当たり前のことを軽くざっくりと描いただけのようにしか見えませんでした。軽く表面的になぞって終わってしまった印象です。特に喧嘩以降の流れが早歩き過ぎて何が何だが・・  ラストのマイルス・ディビスのネタはカッコイイですが、親がお笑い好きだから「さんま」と名付けられたレベルで、中途半端にトランペットを練習してる子供の側からしたらいい迷惑でしょうね。この辺りはもう少しブリーク(親)がどういう気持ちで子に名前を託したのかを描いても良さそうでした。
[地上波(字幕)] 5点(2023-11-02 16:26:07)
4.  インドシナ
時代背景もあまり知らずに何となく見てしまいました。「愛人/ラマン1992」に非常に良く似た時代背景の作品で、ラマンよりは大分時代劇風にはなっていましたが、でもそれが面白さにはあまり繋がっていない印象でした。1930年代といえばアメリカではグレートギャツビーの時代、日本では昭和初期、第二次世界大戦前で二・二六事件などがあった物騒な時代です。  劇中で連呼されるジャン=バティスト(ヴァンサン・ペレーズ)が良い思いをし過ぎですが、実質的な幸せには全くつながっていないのが気の毒。また長尺な割りに大事な部分は割と端折っていて要所要所が都合よく流れていきます。色んな事がよく判らないまま終盤1954年のジュネーブ協定で映画は幕を下ろします。 とにかくどこにも感情移入できる人物がおらず、終始他人事として話は流れます。ラストに吐露する孫の感情を聞いても「フーン、残念だったね」くらいにしか思えず壮大な物語を見たという印象はありませんでした。  しいて挙げればこの後すぐにアメリカに小突かれ、ベトナム戦争の悲劇に見舞われる訳で、つくづく不運な国だなという印象ばかりが募ります。2023年現在、日本には沢山のベトナム人の交換留学生などが来ていますが、皆さんとても優しくて素敵な人ばかり。日本人とは非常に相性の良い国民性だと思います。気の毒だなとは思いましたが、映画としては色んな意味でちょっと疲れる作品でした。
[地上波(字幕)] 6点(2023-10-12 14:23:58)
5.  007/ゴールデンアイ 《ネタバレ》 
本作がピアース・ブロスナン版では最も素晴らしいと思っていましたが、見返してみるとそうでもなかったです。本作は何となく007である必要性が薄い作品に仕上がっています。ただ、ブロスナン版第一号ということで、過去作を色濃く踏襲してある点はやはり素晴らしい。特にBondのテーマソング(オーケストラ)が掛かって町をめちゃくちゃにするシーンは最高でした。(戦車のシーン)  余談ですがオナトップ(ファムケ・ヤンセン)のぶっ飛び具合は素晴らしい反面、男の立場からするとあの感じで迫られるといくら綺麗でも萎えるなとww 奥ゆかしさとか秘めたエロとかそういったものは一切なく、ただただアニマルのごとくむさぼるだけという激しい描写はかなり笑えました。というか怖いよ・・ 更にさらに余談ですが、006アレック(ショーン・ビーン)がナターリア・シミョノヴァ(イザベラ・スコルプコ)のほっぺをべろりんちょして、ガチでキモがられるシーンがありますが、アレも普通の男だとかなりへこみますよね。。  ネタバレになりますが本作の敵は006ということで見ごたえがあります。手の内を知っていることで面白い効果がたくさん生まれています。ただ、逆にいうと同僚として手の内を知っているだけに、リアルなことをいうと即刻頭を打ち抜くのが正解ですが、映画なのでそうならない点はご愛敬といったところでしょうか。  最近大量のボンド映画がTVで放送されていて、久しぶりに見返してみた結論としては、個人的には毛嫌いしていたダニエル版ボンドの一作目「カジノ・ロワイヤル(2006)」がNo1、プロスナン版「ワールド・イズ・ノット・イナフ」がNo2、No3は本作にするか「ショーンコネリー 007は二度死ぬ」にするか決めかねているという結論に達しました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-05 13:35:55)
6.  007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 《ネタバレ》 
レビュアーさんの点数が思いのほか低くて驚きます。ピアース版のボンドの中では脚本は結構良い出来だし、序盤のボートチェイスから印象深くて非常に良い回だったと感じています。確かに少々”らしくない”演出も多く、Mがアッサリ捕まるところやまるでモデルのようなエロい科学者(クリスマス・ジョーンズ博士=デニス・リチャーズ=少々大根役者だった)とか多少強引な点もチラホラあります。まあでもボンドといえば昔からこんなもんですからその辺はあえて触れないのが正解でしょうか。  もちろんエレクトラ役のソフィー・マルソーは最高、公開当時33歳だと思いますが拷問椅子のエロさったらもうね・・ 一生に一度だけでもお願いしたい女ナンバーワンの称号を与えたい女性です。  ストーリーのほうはなかなかよく練ってあって、ソフィー・マルソーが難しい役どころを上手く演じています。映画内では「ストックホルム症候群」としていましたが、愁いを含んだ可哀そうな女ではなくもっと悪女です。しかし脚本・演出が悪くて判り難くなっていました。確かにキッカケはレナード(ロバート・カーライル)だったのは事実ですが、女の武器でレナードを虜にしてテロリストを操っていたのはエレクトラのほう。更に彼女はMとMI6を信頼しているフリをしつつ、父を葬り去るというかなり高度な悪に徹しています。ボンドもまんまと騙されましたが。Mがしゃしゃりでて来たせいで何となく”らしくない”展開になってしまったのは少し意外でした。ソフィーの退場の仕方も”らしくない”印象ですが、あの撃ち方は個人的には非常に良かったです。  確かに全体的に”らしくない”異例な感じはありましたが、スケール感も結構大きくて話も綺麗にまとまっていたので好きです。少々甘めの点数で。
[地上波(字幕)] 8点(2023-09-18 14:07:00)
7.  007/トゥモロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》 
個人的にピアース・ブロスナン版が最もバランスが良くて好きです。某、死んじゃったボンドは辛気臭くてほんと楽しくなかった。本来Mrボンドといえば本作が踏襲しているように明るくて楽天的、決して深刻な人ではないハズです。 余談ですが、ピアース・ブロスナンはボンドになる前からスピークラークのCMでボンドっぽい感じで演じていました。本作ではQ(デスモンド・リュウェリン)との保険ネタも実際のCMでパロられましたしなかなか笑えました。リモコン操作の車や二人乗りバイクでのチェイスもなかなか出色の出来です。何気にピアース版の時ってボンドカーがBMWだったことにも少し驚きます。(アストンじゃないことに違和感を感じていませんでした)  ミシェル・ヨーのボンドガールはちょっと特殊で魅力に欠けたかなと思いますが、敵の奥さん役のテリー・ハッチャーも地味で微妙なので今回のボンドガールは全体的にイマイチ。カウフマン博士(ヴィンセント・スキャベリ)はいい味が出てたのでスペクターばりに頑張っていただきたかったところですが、こちらは即刻退場しちゃいましたね。。  シェリル・クロウの主題歌も話題になりましたしM(ジュディ・デンチ)やQ(デスモンド・リュウェリン)なども健在で安心感はありましたが、全体的に手堅くこじんまりと仕上がってしまった印象。もう少しとんがった部分も欲しかったかなといった物足りなさは感じました。色んな意味でお手軽な映画のお手本のような本作のバランス感覚はまあ悪くはないものです。少し甘めの点数。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-18 14:00:49)
8.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
ほとんど30年ぶりに再見しました。イメージ的にはスタローンのPV的な印象を抱いて30年経ちましたが、いま改めて見返してみると結構凝った映画だったんだなという印象です。凝った映画=高評価ではなく、単純に苦労して作ったんだろうなという意味ですが、この時代あたりから急激にCG技術や合成技術が進歩してリアルな映像が見られるようになりましたね。本作もやたらとリアル。  序盤からご都合主義でツッコミどころは満載ですが、80年代スターを筆頭に80年代を引きずった映画なので致し方ないかなといったところ。特にオープニング、この可愛いらしい美女がまさかの転落死なんて、掴みが大事とはいえ結構残酷です。また、この美女の恋人で主人公の親友(ハル=マイケル・ルーカー)もご都合主義であまりにもワガママで笑っちゃいます。素人美女を連れてきた自分のプロ意識の低さを棚に上げ、親友を責めるなんてどんだけ・・ 現金強奪はやたら凝ってる割りに準備はバッサリ割愛。で、まさかの不手際から墜落、ついにこの映画のメインステージに上がる流れは一見自然なようで実はかなりご都合主義。また、金を一人で取りに行かせておいて銃乱射→雪崩の流れも雪崩を見せたかっただけの演出にしかなっていないのが稚拙すぎて半笑いです。(Tシャツでクライミングするスタローンも)  無駄に人数が多くてモブキャラらしきも数名混ざっていますが、ジェシー(ジャニン・ターナー)はあの時代特有のボーイッシュな可愛さを演出してくれているし、クエイルン(ジョン・リスゴー)&クリステル(キャロライン・グッドオール)も下品な悪の親玉としてなかなかの存在感を放っています。しかし、超絶強いカイネット(レオン)は最後まで見せ場は無いし、ヘリの操縦士フランク(ラルフ・ウェイト)もあまりにも勿体無さすぎる存在感のまま、意味の分からない最期を迎えます。  サラリーマン風情で鍛えもしていない悪人たちが普通に極寒の雪山を征服していたりと、ツッコミ所は多いものの最後までバランス良く中だるみが無い流れは救いでした。スマートにそつなく悪役を倒して、恋人を亡くした傷心の親友の前で自分たちだけイチャついて映画は綺麗に終わります。(その傷心の親友は無線で「悪役?あいつは谷底だぜ!」は悪ノリしすぎ)色んな意味で悪くはないものの、お手軽映画の典型でした。序盤に転落した美女に免じてこの点数です。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-17 12:18:33)
9.  アルマゲドン(1998)
世紀末の1998年、「アルマゲドン(ハルマゲドン)」という恐ろしい単語をギャグにしてしまった偉大な映画。いたって真面目に作った「ディープ・インパクト」を”地味”の一言で切り捨てる一般観客を大量に排出してしまった作品でもありますが、どうあがいても本作のほうが派手でカッコいいからしょうがないっちゃしょうがない。  マイケル・ベイ監督の作風はあまり好きではありませんが本作は非常に面白かった。出演者全員バカなの?死ぬの?という点を除けばイケイケノリノリの映画で、当時アエロスミスのあの音楽が流れるとウルウルする人は多かったと思います(今でもそう)。途中で若干間延びする時間帯がありますが、終盤への”タメ”としてきちんと機能しており、構成的なバランス感覚をよく知った人物が作っていることが伺えます。 特にハリー(ブルース・ウィリス)のキャラはド定番の脳筋大バカ野郎として描かれていますが、彼は彼なりに愛の為にのみ行動していて、それが最高にカッコいいから困っちゃう。音楽も含め、AJ(ベン・アフレック)やグレース(リヴ・タイラー)のバカップルも最高に見栄えが良く、エンタメとしては本当に良くできた作品でした。ただし、、真面目に考えると考察的には(失笑)部分も多く、普通なら宇宙飛行士候補生のエリートに掘削を教えたほうが早くね?的なツッコミなどが出がちですが、それは禁句だったりもします。  いわゆる素人向けの愛すべきエンタメ作品として評価するのが妥当な映画ですが、個人的な印象としては頭の良い人はディープインパクト派、ノリ系の人はアルマゲドン派という感じできちんと住み分けできていたような気がします。(ディスっていますが意外と好きな映画だったりもします)
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2023-04-07 14:19:08)
10.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
4K化されるということで久しぶりに鑑賞。当時アルマゲドンとほぼ同時公開され世紀末期にふさわしいパニック映画の金字塔と名高い本作ですが、超大ヒットしたアルマゲドンと比べると本作はいまひとつインパクトに欠けるものでした。いえ、興行的には大ヒットしていますし決して面白くなかった訳ではありません。人々の印象に残ったか?という意味でアルマゲドンと比べると微妙という状況です。勝敗を分けた原因はやり群像劇として見せたドラマが大して面白くなかったという点に尽きるのではないでしょうか。  個人的には真面目路線大歓迎なので断然ディープインパクト派なわけですが、どうでもいい人達のどうでもいいドラマを詰め込み過ぎたせいか、ディザスター映画としての輝きが失われてしまったような気がします。監督ミミ・レダーは群像劇のプロ(ER救急救命室の監督)ですが、やはり二時間で収めるには無理があり過ぎました。 キャストは申し分ないのですが、特にメインとなるジェニー(ティア・レオーニ)のドラマと、リオ(イライジャ・ウッド)のドラマがあまり面白くない。むしろどうでも良すぎて困っちゃうレベル。ただそれでも終盤には大統領のドライな演説、宇宙飛行士の一件、リーリー・ソビエスキーの巣立ちなど、泣き&恐怖ポイントは多めで隕石襲来や大津波など非常に印象的なシーンが続きます。  ラストも観客に投げかけるような素敵な感じなのですが、いかんせん途中のドラマが面白くなかったのが残念。バカ映画の定番アルマゲドンのほうがパーソナルな部分に集約させたおかげで判りやすくて単純、やはり俯瞰的な群像劇はER救急救命室のような限定された狭い場所でこそ威力を発揮するものなのかなといった印象が残りました。好きなジャンルなので甘めの点数ですが、規模が大きい割りにイマイチ印象の薄い作品に成り下がってしまっています。残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-07 13:29:54)
11.  L.A.コンフィデンシャル
公開当時話題になった作品ですが1950年代モノということでイマイチ乗り切れず25年も経過してしまいました。今見ても画質は綺麗だし、なぜあれほど毛嫌いしていたのかよく理解できませんが。  人気の小説から抜粋された物語ということで脚本は非常によく出来ています。ただし登場人物がかなり多く序盤から情報過多で少々忙しいです。ただ他の方もおっしゃっている通り、主役級の3名(+数名)のキャスティングがやたらめっちゃドンピシャリとハマっていて、特にスぺイシー・クロウ・ピアースの3名は役と見た目があまりにもピッタリで笑っちゃうほど。また、リン役のキム・ベイシンガーもまさに50年代ハリウッドゴージャスを体現していて初登場時は息をのむ美しさです。彼女は複数の男たちを虜にする美しい女性を演じますが、実は彼女が一番年上で公開時44歳だというから驚きです。(ちなみにケヴィン・スペイシー38歳、ラッセル・クロウ33歳、ガイ・ピアース30歳) 複数の人間が多方面から二重三重に絡まる核心部は終盤が近づくにつれてある一人に収束していきます。全体的に話が入り組んでいますが見終わってみると案外単純、伏線もそれなりに貼られていますので結果論的にはよく出来た脚本だと思います。ただ、映画を見ている最中はなかなかややこしくて名前と顔を覚えるのが忙しかったです。  キーワードになる「ロロ・トマシ」のカラクリには心底ゾクゾクしたし、序盤に当の本人が口にする「更生しないと判っている悪人を背後から撃ち殺せるか?」という伏線回収も心底素晴らしかったです。自分の頭の悪さにはガッカリですが、登場人物が多く話も少々複雑なので複数鑑賞が必要な作品です。映画用にもう少しスッキリさせることもできたと思いますので、そういった意味では少々残念でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-20 16:39:46)(良:1票)
12.  デリカテッセン
ウィキペディア(Wikipedia)によるとデリカテッセンという言葉は、サンドイッチや持ち帰り用の西洋風惣菜を売る飲食店である。とのことです。この作風からは美味しそうに見える食材などは見当たらず、どういった意図でこの作品名を付けたのか大いに興味が湧きます。(まあ、暗に示されてはいますが・・) また本作はいくつかの賞を受賞したそうですが、その辺りも日本人の感覚からはちょっと理解しがたいものがあります。  さて、ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品といえば「アメリ」「エイリアン4」ともに大好きです。この作品、本作デリカテッセンの特殊性?というかジュネ監督の本来の姿らしい、という噂は聞いていましたが、まさかここまで特異な作品だったとは・・ 「アメリ」「エイリアン4」とあまりにも違い過ぎていて驚きました。 正直、全く好きな作風ではありませんでしたし、物語自体も全く面白いとは思いませんでした。途中で見るのをやめようかと思ったくらいです。しかしついつい見てしまい、結局はラストまで見るに至りました。この作風なのに見るのをやめさせない力があったことにはとても驚きました。他の皆さま同様、ベッドの軋みネタが二回とも面白かったですね(笑)そのベッドの持ち主であったカリン・ヴィアール嬢ですが、この映画の当時25歳で、口はかなり下品ですがフランス女性らしい美しい美貌を披露しています。エロ目線では一応見るべき点です。  ゲテモノ作品ですが、確かに映像的・カメラワーク的にはかなり凝っています。映画通を自称する方は一応見ておくべき作品なのかもしれません。(アメリのほうは非常に清潔かつ洗練されていますので、あちらも併せて鑑賞すべきです)
[インターネット(字幕)] 4点(2022-09-13 12:19:43)
13.  CUBE 《ネタバレ》 
レビューの為に三作品(Cube/Cube2/Cube Zero)一気見しました。シチュエーションだけに絞ればパート1はとてもよく出来た作品で、人間の本質的な部分が鋭く描かれていました。しかしそもそも論としてあの装置は一体何なのか?理由も目的も一切語られないので、そういった意味では不親切極まりない映画だったし、そこが気になってしまうと全く不出来な作品であったと位置づけることも可能です。  よく考えたらどんな理由があるにせよ、人間が人間を惨殺してよい理由など絶対にありません。実験だとしてもあまりにも倫理観に反するし、陰謀だったとしてもあまりにも悪趣味です。そういった部分が気になりだした途端にこの映画は成り立たなくなります。この映画を楽しむには、あくまでそういった部分を無視することから始めなくてはなりません。 この映画をシチュエーションのみで考えた場合、人間の本質自体はとても良く描かれています。生き残るには倫理観が強いだけではダメ、数学的な頭脳を持っているだけではダメ、結局は周りを力で支配する脳筋野郎や、若い女性、ずる賢さを備えつつ社会性を持った人間らが最後まで生き残るというドライな結果が示されます。カザン(アンドリュー・ミラー)は絶対的な社会的弱者でしたが、たまたまその特殊な能力が認められ周りに利用されただけのことで、本来なら速攻で脱落するはずの人物でした。  でもやっぱりルービックキューブの構造を思い起こすと、この映画の理屈の通りにはこのcubeという部屋は動かないような気がして物語に集中できない私なのでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-13 11:41:47)
14.  チャーリー
私の個人的な感覚でいえばロバート・ダウニー・Jrといえば性格俳優の趣きが強く、そういった意味でもチャップリン役は彼に最も適した役だったのではないかと思います。実際彼の役へのなり切り具合はとても素晴らしいものでしたがストーリーがそれに見合っておらず、どうにも軽い作品に成り下がっています。喜劇俳優を描いているにもかかわらず大して面白くもなく、また心に響くような深い映画にもなっていません。そもそも論ですが世界で最も有名な喜劇俳優かつ監督、いわゆる偉大な芸術家であったチャップリンの一生をたった2時間半で描こうとしたのがそもそもの間違いで、ガンジーのようにせめて3時間、いや3時間半でも良かったかもしれません。  幼少期も青春期も青年期も全てが早歩き過ぎて、見ている私たち観客の心には何も響きません。ロリコン気味の彼の女性遍歴も何となく早歩きで軽く紹介しただけで終わっています。更に成功期から晩秋期においてはアンソニー・ホプキンス(ジョージ・ヘイドン記者)が妙に幅を利かせてきて要らぬ存在感を放ちます。意味深なセリフも目立っていて妙に映画が散漫になっているのです。何か哲学めいた雰囲気からのあのイメージビデオのようなラスト。他の方もおっしゃっている通り、キャップリンの人となりを知りたかったら「街の灯」を一本見るだけで十分に彼のことが理解できるでしょう。 2時間半の伝記映画にするにはあまりにも偉大すぎたチャップリンの紹介映画は、それを作ってしまった時点で蛇足以外の何物でもなかったという感想です。ただし、早歩きでざっと彼の人生を見渡すにはよく出来た作品ではありました。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-13 11:28:04)(良:1票)
15.  パッチ・アダムス 《ネタバレ》 
良い映画でしたがあざとさも目立つ作品でした。名作と名高い本作ですが、コレ系で比較したら「レナードの朝」のほうが圧倒的に良かったです。あちらは変な押し付け感もなく、淡々と映画が進んだので観客として色んな解釈や余韻に浸ることができました。対する本作パッチ・アダムスは終盤の演説に見られるように、パッチ氏(ハンター・"パッチ"・アダムス=ロビン・ウィリアム)の主義主張が強すぎて、ほとんど観客に押し付けているようにすら感じました。このシーンを見て思い出したのが日本のゴールデンタイムに放送されている中高生向けの安っぽい連ドラです。  パッチ氏の意見は至極真っ当なのですが、それと同時にウォルコット学部長(ボブ・ガントン)の意見もまた至極真っ当なのです。いくら成績が良くても、学んでいる段階、ましてや人命に関わる大切な学問(仕事)に関しては、長い年月をかけて培ってきた決まり事もそれなりにきちんとした理由があってのことです。話が脱線しますが、この辺はドラマ「ER」などを見ていればよく理解できると思います。キレイごとだけでは済まないのです。 個人的には同室だった同僚ミッチー・ローマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)の主張が最もシックリくるし一般論としても納得だったのではないでしょうか。あと、恋愛事情もカリン(モニカ・ポッター)が相手だと年齢的、ビジュアル的にかなり無理があって、その点も違和感しかありませんでした。  (ロビンウィリアムス×医療×感動もの)という括りだとレナードの朝のほうがシックで大人向けといった感じで、本作からは思ったような感動は得られませんでした。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-05 10:19:17)
16.  永遠に美しく・・・
公開当時はとても良かったし技術にもビックリしたものですが、今見るとCG技術を見せたいだけの映画という感じに見えてしまいますね。驚きなのがゴールディ・ホーン(ヘレン役)が当時47歳だということ!メリルストリープ(マデリーン役)も43歳ですが若い!ついでにいうとブルース・ウィリス(メンヴィル博士)が一番若くて37歳。ぱっと見彼が一番年食ってるように見えますが、髪の毛があってもダメなんだなといった感じです。さらに驚きなのがイザベラ・ロッセリーニ(リスル役)があの美貌と裸体で40歳ということ。  別に他に書くこともありませんが、何気にプレスリーやモンローなど出ていて笑える箇所は多めです。途中、刑務所の脅し文句のセリフが「中年太りでハゲ気味の共和党員はかわいがられるのよ」はなかなか言い得て妙でしたが、ブルース本人にとっては結構キツイ台詞だっただろうなと。ラストの落としどころもツボを心得ていて、最後はアレくらいしかないでしょうね。  原題は(DEATH BECOMES HER)と「彼女は死んでいるべき」とか、意訳すると「アイツはもう死んでるハズ」的な感じで、この映画を端的に表していますが、邦題の「永遠に美しく・・・」もなかなか素敵な題名でした。永遠に美しくありたいという願望は古今東西年代を問わずに昔からありますが、現実問題としてはこの映画のようなことになるでしょうね。何となく80年代を引きずっていて色々感慨深い作品でした。女性陣の頑張りに免じて多少甘めの点数で。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-04 14:29:46)
17.  スリーパーズ 《ネタバレ》 
豪華な出演陣&よく出来た脚本なのですがイマイチ乗り切れませんでした。その理由は微妙に判り難い配役とストーリー自体が散漫であった点が挙げられるような気がします。また、長い年月を経てキャストが入れ替わってしまった点も感情移入を許さなかった原因の一つではないしょうか。他の方もご指摘のように「苦労人だったワゴン男」と「そのワゴンにひき殺されそうになった男」の後の顛末が語られていない点も観客サイドの不信感につながっているのではと感じます。  そもそも論として、この物語は少年4名の自業自得の物語です。劇中で神父(デニーロ)から説教があった通りで、彼らは手遅れになる前に真っ当に生きるべきだったのです。それをせずに被害者ぶるのはちょっと都合が良すぎます。悪いことをしたら牢獄に行ってお務めをせねばならない事は小さな子供でも判っています。まずはそれが先なのです。 少年院上がりなのに成功したマイケル(ブラピ)とロレンゾ(ジェイソン・パトリック)は、大変なハンデを背負って勝ち取った未来だったハズですが、それをダークサイドに落ちた友人二人の為にドブに捨ててしまった(ロレンゾはそうでもないが)のもイマイチ腑に落ちません。それくらい闇が深かったのだといってしまえばそれまでですが、そもそも論として、、 以下略  ストーリー自体はよく出来た作品ですし、まんざら嘘でもなさそうな”きな臭い”雰囲気もあってリアルです。しかし何となく胡散臭い部分も多くて作品の流れに乗り切れなかったというのが実際のところでしょうか。神父が嘘をつく流れも無理があって、アレを遂行するならかなりの人数のマフィアが関わらないとこの嘘を維持することは困難でしょう。色んな意味でちょっとワガママが過ぎる作品。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-02 12:26:48)
18.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
個人的にトム・ハンクスがあまり好きではないこと、キング原作のショーシャンクが大嫌いということ、そしてとても長尺であるということなどから、本作「グリーン・マイル」も20年以上無視してきました。キング原作といえばリアル路線が多い印象でしたが本作はかなりファンタジー路線で驚きました。しかも今まで見ていなかったことを後悔するほど素敵な作品で、見て良かったなあと素直に喜べる映画体験でした。  しかしレビューを書こうとすると途端に解釈が難しい作品で、結局何が伝えたかったのかよく判らない映画だったとも感じます。実際、もの凄く感動的ではあったのですが、だからどうした?と言えなくもなく、Webの考察ページを読み漁って初めて納得がいくような映画であるのもまた事実です。その考察で目に付いたのはどうやらキリストの再来とか、そういった類の解釈が最もシックリくるのではないかということです。私も含め、キリスト教に疎い日本人には表面的なただの感動ファンタジーに成り下がってしまう可能性もあって、そういった意味では非常に勿体無い作品だなと感じます。 無神論者の私にはこの映画の素晴らしさの半分も理解できたか怪しいところですが、ジョン・コーフィー(マイケル・クラーク・ダンカン)がとても良い味を出していて、彼のラストは泣かせます。冤罪だった件はどうなっているのかが大いに気になりましたが、同時にネズミがCGなのかどうかも非常に興味深いことだったりもしました。  導入部が妙に丁寧なわりによく判らない感じになっていますが、エンディングまで見るとまさかの伏線回収があって楽しくなります。そして後に再度あのモノクロの活動写真のワンシーンを見ると泣けてきます。3時間越えの長尺ですが捨てシーン一切なしの素晴らしい作品でした!
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-01 17:28:10)
19.  ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
一作目で止めておけばよいものを、実はプランBがあって別の島でひっそり恐竜が作られていたという後付け設定での続編です。過去の過ちを繰り返すというのはありがちですが他の方もご指摘のように、もうこれ恐竜じゃなくて”怪獣”なんですよねぇ的な脱力感も感じる続編です。  前作で一切活躍できなかったマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)が、今度は恋人で古生物学者のサラ博士(ジュリアン・ムーア)を引き連れて大活躍!と行きたいところですが、彼らカップルのドラマはあまりうまく回っていません。昨夜見たのにもう忘れそうなくらい彼らカップルには魅力がなく、ハッキリ言ってしまえばどうでもイイようなことで言い争っていたりしてむしろ邪魔なだけでした。ただ、相変わらず脇が超豪華で、ジョン・ハモンド(アッテンボロー)を筆頭にエディ・カー(リチャード・シフ)、ディーター(ピーター・ストーメア)、ローランド(ピート・ポスルスウェイト)らと非常に豪華です。オマケにヴィンス・ヴォーンまで出ていて、全員がバッティングしていないのはなかなか凄い。でもストーメアは地味な感じで退場、シフも嫌な感じで退場、ヴィンス・ヴォーンは自分のせいで大量に人が死んだのに良心の呵責も無く淡々としていて違和感は半端ないです。  この続編が酷評されている理由は上記の通りですが、一番の原因はやはりT-REXが町で大暴れしたことでしょうか。個人的には結構楽しめましたが、取って付けた風でほとんどゴジラ状態。尺的にも15分ほどと程よく暴れて元の船にお戻りになるというお手軽さ。全体的にライト過ぎる脚本で、ある意味酷評されても仕方ないといった印象が強く残ってしまう残念な作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-01 16:16:24)
20.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
レビューの為に旧三部作を一気に再鑑賞しました。やはり一作目はとても良かったです。何より恐竜の見せ方や島で復活させるという発想が素晴らしい。特にジョンウィリアムのアノ音楽が鳴って、そして演者の驚いた顔を見せてから、最後に画面をゆっくりパンさせて恐竜を見せる演出は本当に素晴らしい。映画とは本来こういう風にやるべきというお手本のような見せ方をスピルバーグ監督が行っています。  しかし正直いってCGの出来映えはイマイチで、脚本を工夫してギリギリまで見せない演出は本当に素晴らしいものの、ついにアップで登場したトリケラトプスも病気で横たわっているという設定で少々違和感がある動きをしたりしています。 脚本に関しては明らかに詰め込み過ぎで、太っちょのデニス(ウェイン・ナイト)が金に目がくらんで妙なたくらみを起こすシーケンスなんて完全に必要ないし、意味ありげに”あの缶”が泥に埋まる演出も無意味でイミフ。レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)も意味ありげにタバコをふかしまくっていますが、まさかの途中退場でEnd。そして最初から出ているカオス理論のマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も一切活躍せずに最後まで画面の周りでウロチョロして終わります。 結果的にこのシリーズの伝統みたいなものですが、ラプトルが頭よすぎてチョット引いてしまいます。実際頭が良かったのかもしれませんが、T-レックスの件も同様に恐竜なのにちょっと頭が良すぎて違和感半端ないです。  まあ・・ なんだかんだ言ってもかなり楽しませてくれた一作目はやはり初出しという意味では非常に価値があった作品だと思います。敬意を表して少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 16:15:16)
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