2. 刑事ジョン・ブック/目撃者
《ネタバレ》 ストーリーとしてはよくありそうな刑事モノだけど、アーミッシュという環境と主人公と彼を取り巻く登場人物の丁寧な心理描写(セリフではなく言動や視線での)が秀逸!「なんだかんだで最後はジョンとヒロインがくっつくんだろうな」と思っていたのに、ジョン・ブックは去り、ダニエルがヒロインのもとへ向かうシーンで終わる…切ないけどリアルでより心に残る作品になりました。ジョンはアーミッシュに来てどんどん魅力的な人物になっていき、そんな彼に惹かれていくヒロイン、牧歌的な風景や生活、そして最も印象的なのはカーラジオからの音楽にあわせたダンスシーン。キスをしそうでしない、二人が心から笑顔で楽しそうに踊る、でも一瞬ドキっとするような視線の交差があったり…別にハリソンフォードのファンではなかったのですが、惚れそうになりました。神経が磨り減るような緊張感のある日々の中、二人の心が通じ合った名シーンだと思います。やりすぎない、リアルさのあるヒューマンドラマの名作です。 [地上波(字幕)] 8点(2016-05-27 02:05:56) |