1. シャレード(1963)
《ネタバレ》 そんなに濃い内容じゃないがその割にちと長い。コメディ要素を少しまぶしているせいで主人公を取り巻く男たちがちぐはぐというか、憎み合ってるんだか仲良しなんだか、微妙なやりとりの焦点が合ってない感じ。細かい事を気にしなければいいんでしょうが。役者たちはビッグネームばかりで豪華です。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2024-09-16 21:06:37) |
2. 裸の島(1960)
《ネタバレ》 何かの賛歌ではある。冒頭5分ぐらい続くのかなと我慢して見ていたら15分20分と続き30分超えた辺りでようやくああこういう映画なんだと観念した。後半の悲劇が盛り上がりと言えば盛り上がりで確かに心揺さぶられるのではあるが。まとめて言えば、いやはやなんともこれではどうも。 [DVD(邦画)] 5点(2024-09-09 09:52:34) |
3. 人生劇場 飛車角と吉良常
《ネタバレ》 いやーびっくり。予想だにしなかったことだが、驚くほどつまらなかった。役者は有名どころが揃っているのだが、いかんせん話がつまらない。かろうじて良い点を挙げるとすれば藤純子のしなる色気ぐらいか。 [DVD(邦画)] 3点(2024-09-07 12:33:47) |
4. スイート・チャリティ
《ネタバレ》 Loveに翻弄され Loveに救われる。良い話だが、ただそれだけのためにこれは長すぎる。歌も踊りもさほど素敵に感じなかった。特に煙草を持ったままのダンスシーンはそういう時代だったとはいえ嫌いだ。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2024-04-04 11:13:26) |
5. 乱れる
《ネタバレ》 許されぬ恋と庶民を襲う当時の社会の激しい変化をうまくからめた名作。終わり方も良い。とにかく演技が下手な人がいないから驚く。今の邦画には考えられない事だ。あえて残念な点を挙げれば後半の列車旅の周辺に来た辺りから急に間延びし出してBGMも退屈なのがずっと続く感じ。あんな長くて一本調子なBGM当時は許されたのだろうか。不思議だ。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-01 13:27:27) |
6. 名もなく貧しく美しく
《ネタバレ》 そりゃあねえよって終わり方だけ特別だが、それ以外はろうあ者の苦労はこうなんだろうなという想定内のエピソードのオンパレード。出だしもかなりスローモーで耐えられない長丁場。見てるこっちが苦行。どんな難役もこなす高峰秀子はすごい役者だということをあらためて認識した。小学校低学年時代の子役の憎たらしさも秀逸。 [DVD(邦画)] 5点(2023-12-31 19:11:01) |
7. 奴らを高く吊るせ!
《ネタバレ》 ストーリー:まだまだ無法地帯だった州では、自警団による違法な私刑が横行していた。まるで北斗の拳の世界だ。その基盤には死刑執行を最高の娯楽ととらえる民衆があるのだった。まだまだ原始的な状態の州において法の支配が広がるべきだと考える判事はイーストウッドを保安官に任じるのであった。 スプラッターなシーンはほとんどないのになんとも血生臭い映画だ。法の支配と法の下の平等に目を向けさせるとともに死刑制度への批判もあり、意義深い作品だ。 映画としての面白さはいまいち。 今週の気づいた事:判事の部屋にあるのと同じ天秤のインテリアが自警団のボスの家にもあった。 [DVD(字幕)] 6点(2023-08-06 14:45:37) |
8. 何がジェーンに起ったか?
《ネタバレ》 無駄に長いシーンがあるのでもっと切ってもいいだろう。 怖いし気味悪い。そういう意味でよく出来ている。 窓から紙を投げる時紙飛行機にすればいいのにと思った。1回で諦めないで何度もトライすればいいのに。 最後の告白は衝撃的。というか最後にきちんと言うあたりさすがお姉さん。 今週の気づいた事: 楳図かずお [インターネット(字幕)] 7点(2023-07-11 13:55:35) |
9. 召使
《ネタバレ》 ダーク・ボガードの名演を堪能する作品と割り切ってみたら評価もよくなったかもしれない。ポンチョのくだりだけが気に入った。そこがパラレルワールドの入り口のような感じ。画面構成といい徐々に異世界の雰囲気は醸し出しているんだけど、面白いわけではない。総じて退屈。アフリカ時代の軍隊における恨みを晴らす設定とか、何か大きな舞台装置が動くのかと待っていたがそんなものは何もなく。ただ性悪な召使に騙されて淡々とダークサイドに落ちるだけ。単純すぎる。時代設定を読ませないところは秀逸。狙ったのかたまたまなのかわからないが。 今週の気づいた事: 半地下の家族と似てる [インターネット(字幕)] 5点(2023-07-10 21:11:35)(良:1票) |
10. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 印象としては、うるさい、汚い。俯瞰的に見れば要するに悪ガキ達の秘密基地ごっこの殺人合戦。敵対し合う複数のチームが基本的に全部悪のサイドで、そういう設定は別にいいのだが、酒、女、金、悪事、馬鹿騒ぎ、酒池肉林、そしてやたらと出て来るガハハ笑い。うるさいんです。無意味なんです。人生讃歌とワイルドな男達を描いているんだろうと期待しつつ見たが、人がバタバタ死んでいくシーンにばかり重きを置いていて、結局そのためのストーリーだった。ストーリーや個々の人物の深みに食いつきながら楽しもうとした自分がばかだった。 まとめ: 男の子の夢 [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-21 20:45:10) |
11. 古都(1963)
《ネタバレ》 こんな名作を見逃していたなんて恥ずかしい。脇役含めて俳優が完璧。古都京都というものに対して時々ビクッとするようなシビアな目線が入るのが文学的でいとおかし。 双子が出会うシーンはどんなアクション大作よりも緊張した。いや緊張と今後の展開への期待と不安が入り混じってわくわくドキドキする感じが最高。いやー映画って本当にいいですねと心の底から思うことができる。 ただあえて難を言えば後半は退屈。双子が出会ったシーンがピーク。その前後が最高に良かっただけに後半の退屈さは残念。 [DVD(邦画)] 8点(2023-05-04 15:47:38) |
12. 黒い画集 第二話 寒流
《ネタバレ》 惨めな男はずっと惨めなまま。旧友のつてである程度出世したはいいものの清濁合わせ飲んで巨大組織を渡り歩くしたたかさはなかった。どんでん返しも何もなく淡々と真面目なだけが取り柄の男が大組織の谷間に落ちていく様子をつづるだけ。 [DVD(邦画)] 4点(2023-05-03 21:13:53) |
13. 荒野の七人
《ネタバレ》 今見返すとこんなに長い必要あったかなと感じてしまう。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2022-08-06 20:34:22) |
14. 続・荒野の用心棒
《ネタバレ》 泥、汚れ、暴力、大量殺戮、残虐、女。特に目立つのが泥。地面も泥。顔も泥。特殊な雰囲気でエッジが立った西部劇で映画史的に意義深いらしい。それはわかる。大量殺人といえば身も蓋もないが前半はスカッとする場面も多く良いと言えば良い方なのだが、後半はなんかぐだぐだで特殊で残忍で痛々しくてついていけない。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2022-07-30 20:25:39) |
15. 心中天網島
《ネタバレ》 今見ても新鮮で衝撃的。江戸、昭和、令和をつなぐ名作。 黒子が黒子に徹せず、なんとあの世へのいざないとして積極的に手伝う当たり超怖い。 生きていくのも義理がらみ、死んでいくのも義理がらみ。はあー現世は辛い。憎いのう、この世は。 ただ、台詞の畳み掛けが小うるさいと言うか、多過ぎ。同じ事をなん度もなん度も。はあー辛い。 [DVD(邦画)] 7点(2022-04-05 20:26:53)(良:1票) |
16. 天国と地獄
《ネタバレ》 完璧と言えば完璧な作品。隅々まで隙のないシナリオと絵作りのせいで不自然に感じる。 例を1つ挙げれば、お金の問題や株式の問題。確かにしっかり辻褄は合っており文句のつけようがないのだが、果たしてそこまで堅牢な状況作りは必要だったろうか。 煙が着色されるシーンについては、白黒映画と思わせておいて満を持して発現したシーンだろうに煙突をたどってみればさほど大きなトリガーになっておらず何だかもったいない。 最後においてはサイコパスがはしゃぎ過ぎ動き過ぎ。淡々とダークサイドの心情を吐露しそのまま終劇でよかったのに。 [DVD(邦画)] 6点(2022-03-24 15:44:37)(良:1票) |
17. 殺人狂時代(1967)
《ネタバレ》 秘密結社が、殺し損ねた男を罠にはめようとあの手この手を繰り出すところが面白いといえば面白い。 画像として光と影の演出が素晴らしい。また正面のアングルにこだわってる感があって、そこも評価したい。 しかし、殺人劇の中にコメディをまぶしたつもりなのが痛々しい。 令和の今、我々は進化したお笑いに慣れ親しんでいるので、正直なところ全然お笑いになっていないのでコメディ部分は目も当てられない。 [DVD(邦画)] 4点(2022-03-22 16:17:44) |
18. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 人に聞かれた時、生涯一位として上げるのは本作です。迫力の映像、クラシック音楽との連動、宇宙ミッションの完璧さ、そして群を抜く訳のわからなさ、最高に興奮しました。 今の若者には退屈な映画の代表となっているようで、残念です。 宇宙服を始め宇宙ミッション全体の大道具・小道具の完璧さについて、これは実際に人類が月面に到達する前に公開された映画でありそれなのにここまで違和感のない道具だてはすごいと言っても、それがどうしたなんでしょう。 [映画館(字幕)] 10点(2022-03-20 15:13:46)(良:1票) |
19. 剣鬼
《ネタバレ》 けっこう複雑で特殊な設定のストーリーなのにスピーディーに進んで好きなタイプの映画です。そのまま侍が居合の達人としてずいずいと大成する訳ではないエンディングも良い。 [DVD(邦画)] 7点(2022-03-20 07:50:28) |
20. 上意討ち 拝領妻始末
《ネタバレ》 剣技はすばらしいのでしょう。内容を盛り込むことにおいて欲が深過ぎて駄作に片足を突っ込んだ。カットする勇気が必要。 話はというとこれが悲痛。悲痛過ぎていたたまれない。女性をことさらないがしろに扱うこう言う映画を作るのはやめてほしい。本当に嫌だ。 [DVD(邦画)] 4点(2022-03-20 07:23:42) |