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口コミ数 1758
性別 男性

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1.  スーパーマン(2025) ネタバレ 
まだちゃんとレビューは書けてないのですが、ジェームズ・ガンの前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』には非常に深く感銘を受けたのでありまして、ヒーローユニバースを跨いで…という異例の事態かとは思いますが、本作もその継続・延長線上にある作品だ…という感覚では居るのですね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1』が個人的にあまりハマらなかったこともあって、それほど「好きな監督」ということでもなかったのですが(⇒それはヒーロー映画の監督として、ですら)2020年代に入ってからの彼の作品には常に唸らされっ放しという次第でもありまして、このシリーズへの期待度も一気に三倍ぐらいに高まった…という感じです。次作が楽しみですね。  やはり、古典的なキャラクターに古典的なテーマ…という作品なのかとは思っていたのですが、そこは現代的「読み替え」というか、種々の適切な工夫は確りと施されていた様に思いました。取分け、世界観そのものというか、その世界が抱える本質的な「問題点=問題解決の障害となるモノ」といったトコロは特に、現状の現実世界の「リアル」をそのまま取り込んだ…という質感だったと思うのですね。その部分のリアルさと、ソコに起因する悪役の悪辣さ・醜悪さというのは少しダケ、娯楽ヒーロー映画の範疇から逸脱しかけて居た…とすら思わされる様なハイレベルさだったと思いましたし、再度、その悪役の持つ力がまた「リアルな」モノだと感じられたこともあって、中盤はちょっと(ソレに対してスーパーマンがマトモな対抗手段を持っていないことも含めて)かなりやるせない・憤懣やるかたないといった気持ちで観ていたのです。がその分、ラストは非常に爽快に観終われました。ヒーロー映画としてのストーリーの運び方は流石の監督流…ということだったと思いますし、アクションや、シリアスな空気にも適切にマッチした(コレも)監督流のコミカルシーンの塗し方とかも巧かった・悪くなかったと思います。  現代化…という意味ではもう一つダケ、確かに、スーパーマンが創造された約100年前と比べれば、一言で言えば世界はシンプルに「複雑化した」とは言えるのではないかと思うのですね。しかし、それでも尚、より本質的な・最も本質的な部分にあたる人間の価値観(=テーマ)のそのものというのは、意外とそんなに変わっていないのではないか⇒ヒーロー映画はソコにこそフォーカスしてゆくべきなのではないか(⇒ソコにフォーカスすることの「価値」というのは、寧ろ高まっているのではないか)といった様なコトをこそ、本作からイチバン強力に感じ取ったのですね。再び、その意味でも、今後のこのユニバースの成り行きには個人的に大いに期待をしているトコロなのです。以上。
[映画館(字幕)] 8点(2025-07-13 20:30:38)《新規》
2.  罪人たち ネタバレ 
前半と後半でかなり見た目の印象が違ってくる(⇒と言うかジャンル自体が大幅に違ってくる)という映画ではあり、まあ確かにドンピシャで、もはや『フロム・ダスク・ティル・ドーン』的な・決して必然的である様にも思われないその構造(結合)の「ワケ」のそのものに思いを巡らせ出してしまうと、諸々と更に更に深い深いトコロ=裏側のメタファー的な寓意的なナニかをまで、勘ぐらずには居られない…みたいなコトもあるのだろうかとも思うのですね。しかし、個人的な結論としては、そういった奥行きも其処彼処にしっかりと配されているのだろう…と容易に感じ取れる作品でもあるものの、本質的には=圧倒的に最も重要なテーマ的な観点としては、実にごくシンプルで(それ故に逆に)これ以上無いホドに本質的で単一的なモノを備えた、再び逆説的には現代では今や稀有な映画である、と思ったのですよね。人間世界の本質は、ただ「闘争」と「音楽」であると、陽が昇っては朝がきて・陽が沈んでは夜になるのを永遠に繰り返すかの如くに続く相異なる二つのナニかの終わらない相剋、とそれがもたらす流転・循環と「混沌」こそが世界の本質なのだ⇒そしてそこに(それ故に)音楽は鳴り続けるのだ、みたいな。再度、ワタシ的には、この映画に「ワケ」を求めるのは、それこそ「何故ヒトは音楽を求めて已まないのか」という問いに挑む様なコトだとも感じたのですね。深く考えずに眺めて、そして最後には呆然と観終われば好い…という映画だと思いました。傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2025-07-12 08:27:01)
3.  尼僧ヨアンナ ネタバレ 
根本的に同じ題材をモチーフにする作品としては、もう一つのケン・ラッセル『肉体の悪魔』の方が(それでも)だいぶ分り易いというか、今作は(歴史もの)サスペンスというよりは更に一段階、抽象的・雰囲気映画的⇒ややアート系…の方面に片足を突っ込んだ様な俄かには取っ付きにくい質感を擁しているとも言えます。がそれでも、モノクロ画面も相まって実に寂寥・荒涼とした映像世界の中に、総じてまた(その心の奥底の)悪意の滲み出るコトしか感じ取れない様な有象無象どもが蠢く様子からは、その当時の世界=世界構造に対するゼネラルで血の通った批判精神…というモノも大いに汲み取れると思うのですね。且つは、再度、モノクロで殺風景で(音楽的な意味での)彩りも少ない本作の、逆にある面で絵画的・アート的な「画の美しさ」というモノは、主演のルチーナ・ウィンニッカ=僧院長ヨアンナのルックス&鬼気迫る演技のクオリティも含めて、再び逆説的に実に際立って感じられた⇒その部分には、よりシンプルでエッセンシャルな「人間性に対する希望」の様なモノまでが確りと描き込まれて居た様にも思われるのです。繊細な作品であるとは思われましたが、一見の価値は在る作品だとも思いました。機会が在れば。
[DVD(字幕)] 7点(2025-07-10 06:59:31)
4.  MaXXXine マキシーン ネタバレ 
うーん…全く、面白くないなんてコトは、ない、のですケドも……  三部作として、は疎か、本作単体としてもソコまで明確(で固有)なテーマというのは観ていてもあまり感じ取れず、結局は、主演のミア・ゴス様(=マキシーンというキャラクター)を更に深堀して描いてゆく、という作品には見えていました。続編(とゆーか三部作のラスト=このままダラダラと次回作が出続けるというワケでもなくて一旦コレで「区切り」を付けるってハズのモノ)としては、どーにも弱いとゆーかボンヤリしてるとゆーか、まあでも私の記憶が確かなら、元々『X エックス』公開時点では別に三部作も+次回作すら予定済み・織込み済みってワケじゃあなかったし…というコトだとは思うのですよね⇒ソレにしては、冒頭の通りまずまず上手く纏まったって作品だと捉えるべき…?とも思いますケドも…  しかしもう一点、また結局本作も確実に、ワリと古典的な「スプラッタ」の系譜にある作品として、このジャンルの現状の他作品と比較して…とかでもなく、三作目が一作目・二作目よりあからさまにその面で「パンチ弱い」ってのはイクらナンでもやや頂けない…とは思ってしまいますかね。前述どおり、他にコンセプトが有るってワケでもないとすると、特にホラーの続編だよ!って作品だとすると、その時点で「負け確」みたいなコトにも思えてしまいます(そーいうのを今までにも散々眺めてきちゃったから…)。何ちゅーか、個人的にはふと『X エックス』⇒『Pearl パール』⇒『MaXXXine マキシーン』じゃなくって『MaXXXine マキシーン』⇒『X エックス』⇒『Pearl パール』の製作順だったらより好かったのに…(2つか3つ位の意味で…)みたいに思えてしまうのですよね(注意:設定・演出の細かい部分のクロスオーバーまで考慮して発言してるワケではねーです)。評点も、その辺を踏まえて(=前作・前々作との兼合いも踏まえて)このように付けさせて頂いてます。以上。
[映画館(字幕)] 5点(2025-06-16 20:16:58)
5.  ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング ネタバレ 
先に、あまり好きではなかった部分を指摘するなら、シリーズ最終作として特大のスケール感を出したいがあまり、かなり大袈裟な話になっちゃってるな(=少しリアリティを毀損しかねない程度に荒唐無稽な質感になってるな)という感覚はあったのです、が要所要所での状況説明は比較的丁寧になされるので(=その分説明自体は多めということでもあるのですが)各所の盛上りにもチャンと付いてゆけたと言うか、最後の最後までしっかり楽しんで観てゆけたとは思います。テンポや密度は、3時間近い大作としても急ぎすぎず緩すぎず適切だったのではないでしょーか。クライマックスでも、ミッションの成否にもその後のルーサーのメッセージにも、率直に十二分なる満足感を感じつつ観終われました。再度その意味では、3時間尺の作品ですが、どうせなら映画館でのご鑑賞を推奨したくなる…という作品かとは思われますね。是非。  全体としてはその様な感想であるトコロで、もう二点だけ申し上げるならば、アクションの質感とシリーズもの(の締め括り)としての意味合い、という点になりますかね。前者は、シリーズのここ数作の特色から変わらず、なるたけCGに頼らない(=トム・クルーズがひたすら頑張る)というコンセプトを含むモノであり、個人的には特にオーラスのプロペラ機のシーンは非常に好ましくハラハラと観れていました。他方、シリーズ過去作とリンクしてゆく様なシーンは、個人的にソコまで本シリーズへの思い入れが強くない+ゆーて30年近くやってるシリーズで単純に覚えてない(+そもそも前作までだってソコまでそ~んな感じだったっけ?)ということもあって、あくまで個人的には「ワリとどうでもいい」的な眺め方にはなっちゃってましたかね。なので、もしご覧になるならその辺をちょっとお浚いしてから観た方がより楽しめるって作品かな…とは思います(⇒7作観るのは正直シンドイですケド)。
[映画館(字幕)] 7点(2025-06-01 16:41:01)(良:2票)
6.  花腐し ネタバレ 
監督作としては前作『火口のふたり』からも引き続きの湿り切った質感とゆーか、ただ、何とゆーか監督の「自己投影」的な側面が(登場人物がその業界の方々ってコトを踏まえると)かなり強まってるのかな…とゆーか。でも、個人的にはソコにはチョイと「引っ掛かる」とゆーか、前作よりも共感が少し難しくなっちゃってるってよーな感覚も強くありまして、どーしたってそーいう系統の人達って(我々凡人と比べると)この手のコトを「芸の肥やしにする」みたいな観点が生じちゃうんだろーな…みたいに思っちゃうと、文字どおりにコレ見よがしに「腐ってってる(ダラダラ何年も掛けて…)」とゆーのが、若干ながら「鼻に付く」みたいな感覚が全く無かったと言えば嘘になってしまうのですね。。  ただその一方で、前作や、ソレこそもっと大昔の『赫い髪の女』みたいな、質感の似通った=湿度120%みたいな監督の諸作品に比しても、男ふたりのキャラに関しては随分と大きく変わってたな~(変わり果ててたな~)と思っちゃったと言いますか、実にマ~「女々しい」連中だったと思ってしまうのですね(⇒コレも、言葉を選ばずに言えば、正に「女の腐った様な」と言いましょーか)。んで、他方でさとうほなみさんは実に爽やかに恰好好い…とゆーか、少なくとも「好い女」であったコトが完全に確実だと思われちゃってまして、だから、ある面では前作より(前述どおり)分り難い・共感し難い箇所が多かった…とは思えど、オーラスまで観切ると今作ってシンプルに「好い女=”ミューズ”と言うべき存在」の(監督の中に在る)理想形を描き出す…みたいな作品だったのかなって気もしてしまったのですよね。なので、観終わった瞬間は私も「あれ?(途中結構アチコチに「引っ掛かりまくった」んだケド)なんか悪くなかった…様な気も…」という感じだったのが(またまた)正直なトコロでしたかね⇒個人的な偶然の要素としてギリギリ、私が百恵ちゃん大好きで『さよならの向こう側』に大共鳴できてしまった…という事情も、支配的なコトだったかとは思いますケドも。。  とは言え、ね~~もう一つやっぱり少し「引っ掛かる」とゆーのが、再びシンプルに映画としてはちょっと「ワザとらしすぎた」かな…と思っちゃったってトコロで、男共もどーにもちょっと情けなさすぎると思うし(再掲)だから総じてリアリティとかはあんまし感じ取れない=その方面からもやっぱ少し共感し難い、みたいな感じだったかとは思うのですよね。替りに一つ、演出面でコレ面白いなと思ったのは、モノクロとカラーの使い分けが為されているのですが、その場合ってフツーは「過去がモノクロで現在がカラー」だと思うのですがソレが今作だと逆なのですよね⇒且つはソレが非常に効果的でもあったと。その辺、色々、差し引きして評価はこの位にしておきます⇒私は、実は、『火口のふたり』よりはコッチの方が(終わり方が)好みだったりするのですよね。
[DVD(邦画)] 7点(2025-05-25 21:31:17)
7.  異端者の家 ネタバレ 
やっぱし、冒頭から何よりも、まァ~~「ヒュー・グラント!?」という意外性が凄すぎて、あまりにもホラーとして「観たコト無い」感が強くって30分位はどーしたって私も「ナニを観てんのか好く分からない」という感じだったのですよね。また、そのヒュー・グラントの胡散臭い・得体の知れない感じ&それでいての強烈な存在感・存在そのモノの説得力とゆーのがま~た絶大で、熟練の演技力も相まって「こりャ~~こーゆうのだって当然の如くに務まるよな…」と、私もそう思わざるには居られなかったのが正直なトコロではあります。  ただね~~冒頭から中盤のその(ホラーとしてはちょっと異質なマデの)存在感や理屈っぽさのユニークさに比して、最後まで観終わっちゃうと結局は彼もまた、ワリとごくシンプルなるホラー的ドクズ=前半に捏ね繰り回してた理屈ってのも単に自分の歪んだ欲望を正当化する為ダケの「屁理屈」でしかないってヤツ=欧米ホラーの永遠の主役たる理解も納得も共感も不可能な「悪魔=人間では無いナニか」でしかなかったと思っちゃったのですよね。。。だから個人的には、思ったよりも思ってたとおり…みたいな、若干拍子抜けに近い方の観終わり方をしてしまいました(⇒正直、近い質感のホラーとしてはフツーに『ゴーストランドの惨劇』が思い起こされました&でも、アレに比べるとコッチは今度はスプラッタ的なパンチに関しては少し弱めなんだよな…とも)。最終的に、ココでもちょっと宗教的エッセンスを効かせた様なクライマックスの展開が端的に好く出来ていた…と思ったコトを含めて、全体としては確実にまあまあ面白く観終われたって感も在るのですケドも、特に中盤=非常にユニークなホラーからそんなにユニークでもないフツーのホラーに変わってゆくトコロのシークエンスが率直にあまりしっくり来なかったコトも含めて、評価としては(低めに寄せて)この位にしておきます。女の子が二人とも激マブだったりするので、その辺なんかも含めて興味の在る方は是非映画館で。  ※追伸①:ヒュー・グラントも、最近の彼の傾向ではあるとは思いますケドも、それでもよく「こ~んな役を引き受けたよな…」とは…… ※追伸②:とゆーか、モルモン教ってのは、アメリカではマジであ~んな可愛い若いコが二人も揃って勧誘に来るってヤツなんすかね…?(リアリティあんのコレ?と少しダケ……)
[映画館(字幕)] 6点(2025-05-21 23:12:51)
8.  ノスフェラトゥ(2024) ネタバレ 
素晴らしいの一言ですね。卓越した映像の力で、古典的名作の現代化をモノの見事に成功させていますが、取りも直さずそれはある種、ヒトの持ちうる最も根源的なる恐怖の感情を(再度)掘り起こして具現化することに他ならなかったと思うのです。その意味で、実にホラーとしても本質的な作品であったとも思われますね。傑作。  タイトルどおり、およそ100年前のムルナウ版『ノスフェラトゥ』の直接的なリメイクとして製作された映画で、他の種々のブラム・ストーカーの『ドラキュラ』とは、筋書き的にはチョイチョイ異なる箇所が出てくるってのは(おせっかいかも知れませんが)鑑賞前に折り込んでおいた方が好いかも知れません(⇒私自身は「あれ?ジョナサン・ハーカーって生きて城から帰って来るんだっけ?」とか思っちゃったりしてましたが、これは1958年のハマーフィルム版におけるアレンジだったってコトっぽいっす。。)オーラスも、コレも私は記憶が定かではありませんでしたが、やはりムルナウ版にまんま準拠…ということみたいですね。とは言え、特にその辺における映像の迫力・悲哀・荘厳さなどは、流石にサイレント映画の比ではありませんでした。全体的にも、終始ごく暗い画づくり⇒でも、暗いケドもそれが恐怖映画としての画面の質にも&或いは作品の芸術性・美しさそのモノに関しても、非常に効果的に作用していたとも思われましたし、中でカメラワーク自体も、全編に渡って実に凝り抜いていたとゆーか(オスカーノミネートの名に恥じない)見事さだったとも思われました。演技も、総じてリキの入った素晴らしい出来だったかと思われますね。  個人的にはもう一つ、それで居て=この上無いってレベルで重厚で、シンプルに「超・恐ろしい」ノスフェラトゥを描き出している一方で、今作は(ゴシック・ホラーではあれど)ダーク・ファンタジーには決して陥って居らず、あくまで(ヒトのヒトたる恐怖=恐怖の対象を描いているという意味での)ホラーの領域を極めていた…とゆーのが、最も素晴らしかったと思うのですよね。そして、それを可能にしていたのが、前述どおりのクライマックスを迎えてゆく…その部分にアジャストされたノスフェラトゥのキャラクター(の解釈)だったのではないかと思うのです。本作のラストにおいて、エレン他の人間のキャラクターが抱くのが世の不条理=ナニも侭ならない人間の世界そのものに対する恐れ、だとするなら、それでも同時に他方で、断末魔のノスフェラトゥが抱いてゆくべき感情とゆーのもまた、誰にも受け容れられず・誰をも幸福にすることもなく・唯その偽りの抱擁に縋って灰燼に帰してゆくしかないという、その事実に対する「恐怖」というモノもまた、実に人間的で=ヒトの世界に普く存在して(だからこそ)共感可能なモノだったのではなかろうか、と。私の解釈では、この点こそが「古典の力」であると、ただし映画・映像としては(古今の映画作品と比べても)今作はその具現化に大いに成功していたのではないかと思っているトコロなのです。是非映画館で観て頂きたい作品ですね。
[映画館(字幕)] 9点(2025-05-21 23:01:44)(良:1票)
9.  イビルアイ ネタバレ 
メキシコ産ホラーとのことですが、言語的なトコロからも+その他諸々の条件(魔女とかってダークファンタジックな民間伝承的な話の内容そのもの、おどろおどろしい少し大袈裟な全体の雰囲気、あとは子供が主人公のホラーであること、とか)からも、やはり近年のスパニッシュ・ホラー的な質感はまま強く感じられてしまうのです。でも、例の「バッカ」とかいう要素はカリブ(ドミニカ)の伝承である様ですし、終盤のよ~分からん「ワルプルギスの夜」的なヤツ以降の感じは単にスパニッシュ・ホラーだと言ってしまうよりはもう少し直接的でパワフル&エキゾチックなモノだったか…と思ったりもします。ただ、何よりも、総じて少し大袈裟であることも含めて、全体として第一には相当にB級寄りな質感のホラーなのですよね⇒かつ、その質感のままに、シナリオの方も結構にテキトーな仕上りなんすよね……個人的には、クライマックスを経てもまだ少し「しっくり来ない感」の方が(だいぶん)強かったのですケドも、ホントのオーラスのオーラスまで観切ったトコロではどーにかこーにか「どーいう話だったか」は(ギリ)腹落ちはしましたですかね。とは言え、やっぱし、魔女(に魅入られた三姉妹)のお話と、もう一つ(前述の)バッカとかいう異形の話の2つ(のパラノーマル要素)がこんがらがってるって構造自体は、ちょっと(色々な意味で)無駄だとしか言い様がねーかな…とも感じます。B級であることを前提として観るならば、映像の力とかはワリと期待以上だったかとも思われるので、気楽に=何ならお金を掛けずにサブスクかなんかで観ることを前提として、評価はこの位にしておきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-05-19 23:04:52)
10.  深夜の告白(1944) ネタバレ 
有力な目撃者が現れ、企みが急速に破綻しかけてゆく、その終盤手前のスーパーマーケットでの二人のシーン。ココでのみ、サングラスを掛けて、そして切羽詰まって甘ったるい台詞までを囁くバーバラ・スタンウィックの眼の表情は、最初はこちらには見えていないのですが、これ見よがしにそのサングラスを外すと、それでも、そこに在ったのはごく非常に純粋な眼差しであった…と、個人的にはこのシーンにこそ、今回最もシビれさせられてしまいましたよね(⇒彼女は実は天使なのか、それともやはり、天使の顔をした悪魔か…と)。ローラの、彼女の母親の話を聞いても尚、だからこそ、クライマックスの彼女の告白にも、何らかの真実は在ったのではないか…と、私としては、十二分にソコに対する「迷い・謎」を持って観終われたと思うのですし、ソレを持ったまま=持たせたまま終わってゆくコト自体の是非は問うべきかとも思われますが、その意味でも、スタンウィックはじめ出演者の演技の高さのみならず、現代にも通用するサスペンス的な高度さをも備えた、非常に上質なサスペンスであったと思われました。流石の傑作ですね。  ただし…バーバラの人間性に関する謎には、前述どおりの何らかの奥行きが在った様にも思われますが、だとしても、彼女が(そのまま)悪魔の様な女だったとしたら、端的にクライマックスのあのシーンについて、アレであの後どう乗り切るつもりだったのか…?とは、やはり思わざるには居られないのですよね。サスペンスとしてはもっと根本的に、純粋な保険金殺人としての物理的な計画の部分にもごく非常なる雑さが在るとゆーか、どーしたって「契約してから2週間で死んでる」+「受取人が彼女である」では、如何せん分が悪すぎる…とも思ってしまいますね。例えば、ローラの方を受取人にしておいてもう一仕掛けを施す、とかしないと厳しいですかね。その辺はやはり80年前の映画…というコトで少し半目で眺める必要もあるのかも知れない…とも思いました。迷いましたが、それでも、評点は高めに寄せて置きます。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-18 23:24:00)
11.  ウィンチェスター銃'73(1950) ネタバレ 
総合的にはシンプルな娯楽西部劇だと思われますし、尺も(総合的には)ごくコンパクトだと思いますが、二転三転する展開運びはテンポ好く彩り好く、実に小気味好く観てゆけますね。西部劇的アクションの面でも、中盤のインディアンとの戦いや、オーラスの岩山での決闘なんかは結構手に汗握る…とゆーか面白かったですし、そんな中でやはりジェームズ・スチュワートの穏やかながらシブい存在感が全体を見事に統合していた様に思われます。少しオマケで1点アップしておきます。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-05-08 23:46:21)
12.  BECKY ベッキー ネタバレ 
観終わると、最も根本的には、ここ数年来粗製乱造されているリベンジ・スリラー(エロ抜き)みたいなコトではあるとは思うのですね。ただ、最近のその手のヤツって、リベンジと言っても(ご時世的に)エロ抜きなので、イマイチ「ヤラれたら殺り返す!」みたいな切実な感じが薄くって単なる女性ものアクションスリラーと化してる…(+加えてB級でもある…)ので、正直あんまし面白くも無い…(+とゆーかコンセプトが分り難い…)みたいなコトにも為りがちなんだよな~と思ってたりもします(常々)。  んで、今作も(前述どおり)その範疇に括られるべき作品だとは思いますし、B級もB級なのもそれはそーでしょう(⇒前半半分が物量不足で今どき余りにも面白くない・テキトーなコトとか、あとクライマックス前に一番戦闘力の低そうなウスノロをボートのスクリューで殺るってスプラッタはこの手のの元祖とも言える『発情アニマル』にも在ったシーンですし)。がしかし、翻って今作って非常にコンセプトは明確で…とゆーのは確実にストロングポイントだとは思えども、でも、だからって明確だったらナンでも好いのか?とゆーと個人的にはごく非常に疑問だとゆーか、私個人としては「コレはアカンくね?(劇中設定で13歳、演者の実年齢も15,6でしょ?)」と、そのお待ち兼ねの後半開始直後=ベッキーちゃんのキチゲ全解放直後からワリと最後までかなり白けて観てしまってたんすよね。あと例のあの「鍵」とかゆうキーアイテムの説明(効果やら由来やら)ってされてましたっけ?とかもチョイ気になってますが…  結論的には評点自体はまたワリと迷ったのですが、それでも、凡百のこのジャンルの疎むべき作品に比べれば諸々の点で「変化」を志していた作品ではあると⇒それをポジと取るかネガと取るかはただ私の匙加減…とも思い直しましたので高めに寄せてこの評価としておきます。他の、例えば特に最近のリリースであるなら、水着・薄着のおねいちゃんが馬鹿デカい銃を持ってる(ダケ)みたいなジャケ写のチープな作品を観る位だったら、今作を観た方が確実にまだマシかとは思ってますね。以上。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-05-05 17:33:14)(良:1票)
13.  骨(1997) ネタバレ 
次作『ヴァンダの部屋』のヴァンダが俳優として別人役で登場していますが、他の登場人物も多く、リスボンのスラム街に屯するプロの俳優ではない人々が多々演じている…という意味で、前作『溶岩の家』から『コロッサル・ユース』以降までへと続いてゆくコスタの作風が固まりつつあったという作品なのかとは思われます。ただ、それでいて、やはりまだ後年の作品に比べればその「可読性」は相当に高度に備わっている…とゆーか、むしろ本来、別に「これ位に分り易いハナシでも全然好い筈ジャン!」と、後の作品を先に観てしまうと(どーしたって)そう思ってしまう…みたいな感覚もあるのですよね。  シンプルに、そのリスボンのスラム街に在る諸々の侭ならなさや、それに起因する人々の絶望(に極めて近いだろう感情)を、今作から感じ取るコトは(筋が明確で分り易いから)ごく容易でありますし、個人的には第一作『血』に比べると(ソコに加えて)ある種の進化と言うか、それは続く『ヴァンダの部屋』で更により一層明確になるコトだとは思いますが、今作も、その「取り繕わない」感じがまた演出方針や監督の作風自体には非常にマッチしていたかな…と思ったりもするのですよね。しかし、だからこそ、根本的にどうにも「出口の無い」お話だった様に見えている(⇒実際、終わり方自体は明確に解釈できる様なモノではなかったと思いますし)というトコロから、結論的には今作が、この建付けでこの内容であるのならば、描かれるモノの性質を鑑みると、私としては『ヴァンダの部屋』より高い評価になるかと言われれば、否…というコトになるのですよね。とは言え、いったんこの評価としておきます(私嘗て『ヴァンダの部屋』にもう一点高く付けたと勘違いしてた……)
[DVD(字幕)] 6点(2025-05-04 23:16:52)
14.  溶岩の家 ネタバレ 
主演は前作から引き続きのイネス・デ・メディロスで、可愛いのですが(彼女も彼女で)高度に得体は知れないですし、全体としても(またワリと)筋書きは明確な様に思えるのですが、随所での可読性は前作よりも少し(否だいぶ)下がってるかな…という感覚もあります。再び、夜のシーンも多いのですが、明るいシーンも比較的多くって&そもそもカーボベルデが舞台なのでごく高度な南国感も確実に存在するので、物理的にはやや観易い感じではありましたかね。実は、これ以降の監督の「ドキュメンタリ指向」=ドキュメンタリと劇映画の狭間を行く、みたいなトコロが今作から発揮されつつあった…とのコトらしく、カーボベルデという土地そのものの空気感や思想信条や「魂」?みたいなモノがそのまま描き込まれて居た…という部分が確実に在るってコトなのでありましょう。残念ながら、今回の初見だけではその辺マデを十分に感じ取って共感するには至りませんでした。なので、いったんこの評価としておきます(いずれ再見します)。
[DVD(字幕)] 5点(2025-05-04 23:11:04)
15.   ネタバレ 
ペドロ・コスタの記念すべき監督第一作。1989年の作品ですが、モノクロ&スタンダードで撮られていることも含め、もう少し古い時代…50年代か60年代位の、方々の(アートみのある方の)映画に近い質感を端的に感じ取れるし、作品全体としても特に「ノワール」としての構成や雰囲気が強く感じられるのです。しかし一方で、ポルトガル映画史上最も「美しい映画」であるとの評価を獲得したこともあって画づくり(⇒特にその黒・暗さを活かした表現)の卓越ぶりは処女作とは思えないレベルで洗練され、かつ少~し(年代相応に)モダンなエッセンスもまた覚えられるトコロではあります⇒それこそ、70年代以降の、隣国のヴィクトル・エリセの諸作品に倣ったかの様な絵画みが、やはり感じられて已まない。コスタの後年の作品群と比べれば、それでも今作は、筋書き自体の可読性という意味では大いに上回ると言ってしまえるかとは思いますが、それでも、コトの真相の部分は謎のままであるし、本質的にも(少なくとも)主人公ヴィセンテとクララの心情や辿り着いた境地に対しては、劇中の他登場者とも&我々鑑賞者との間にも、確実に大いなる隔絶が存在する⇒それそのモノを、ニヒルに描き出して「突き放すコト」が今作の一つの目的にも思える…と言ってしまえば、その部分こそもまた「ノワール」の系譜にあるモノだったのかな…とも(個人的には)思われましたですね。非常に静かな=観ているコチラ側の意識も静かなまま(あまり波風が立たない)という映画ではあったかな、とも思われますが(=その意味でも、個人的には再び絵画的な作品だと思いました)評点は少しダケ上の方に寄せておきます。
[DVD(字幕)] 7点(2025-05-04 23:04:01)
16.  サンダーボルツ* ネタバレ 
うーん…世評は非常に好い様なのですが、個人的には(ワリと思ったより高度に)ハマらず…何より・とにかく・何度でも言ってしまうってコトではありますが、如何せん、過去作品&ドラマ作品やらも含めてユニバースが長大・複雑に為りすぎて、正直「付いていけてない=これ誰だっけ?」状態になっちゃってるので、ソコでアクションよりはドラマの方に比重を置かれちゃうと…みたいなコトなのは確実かと思われますね。確かに、再びのシンプルな「チームビルディング」のお話なので、2012年の『アベンジャーズ』(の再来)的な楽しみ方を(出来るのなら)しておけば好いダケだ、とは思うのですケドも………  とは言え、2点ほど、終わり方が結構適当(⇒あのヴァルとか言う悪役のオバハンがどーなったのかもイマイチ分からん)だったり、あとはアクション的な映像面の新規性もちょっと押し出し弱めだったり、みたいな部分は、シンプルにフィジカルに今作の弱点だったと言っちゃって好いのではねーかとも思いますケドね。結論、もし鑑賞されるなら、登場キャラのバックボーンとかは把握されてから向かわれた方が好いかとは思われます(MCUではもはや常識…かも知れませんが)。
[映画館(字幕)] 5点(2025-05-03 16:09:31)
17.  台風家族 ネタバレ 
昔、ユアン・マクレガーさんの出てるなんかの映画を観た時にも思ったのですが、演技力とか経験値とかってハナシでもなくて、根本的&根源的に全く悪役に向かないって俳優さんとゆーのが世の中には居るんではねーのかな…というコトなのでして、個人的には草彅さんも、どちらかと言うとそーいう系統の方なのではないか…と思っては居りますかね。中盤過ぎの大騒ぎの辺りは(再び個人的には)ちょっと痛々しさ迄が感じられてしまい、あまり心地好く観ては居れなかった…と言いますか。。  とは言え最後まで観ると、ソレはソレで(二つの意味で)「演技だった」というお話だとは思ってるのでして、ソコには(逆に何故だか)ちょっと筋が通っている…とも思ったりしますよね。しかし今作、全体的にはかなり高度に筋の通らない・辻褄の合わないお話だったな…とも思っておりまして、舞台が、かなり長いコトあの実家の中のみに留まるコトも含めて、途中からは何となく舞台劇(=舞台原作?)みたいに感じられていたコトもあったりしますし、確実にコメディではあるモノの終始どーにも朗らかに笑えない…みたいなトコロは、例えば落語でいうトコロの滑稽噺と人情噺の中間にある様なヤツ…みたいなコトにも思えたり、要は、一般的な映画的作品=前述のその手のモノに比べるならもう少し精密さ・整合性・リアリティが求められる方のヤツ、とはちょっと異なるって質感が強めに感じられたな⇒なので映画としては多少、個々人の好みも分かれるであろうかな…みたいな感覚が確実にある、とはお伝えしたいトコロですよね。  再び、その意味で言うと、結局は(よく見ると超豪華な)俳優陣のややエキセントリックな演技そのもの=特に草彅さんのソレ、とゆーのが、今作の最大の見ドコロ・コンセプトなのだとは思ってしまいますかね(⇒そして、ソレそのものに私は個人的にあまりハマらなかったのだ…と)。再々度、今作のこの感じをもし実際に舞台で再現とかしてくれたなら、私でも、も少しダケは、興味深く観れたりするのかな~と思ったりもします。
[インターネット(邦画)] 5点(2025-05-02 23:58:13)
18.  クーリエ 最高機密の運び屋 ネタバレ 
スパイ映画としては極め付きに地味な作品ではありましょーが、実録もの・実話ベースだからある意味当然のコトだし+だから(事実に裏打ちされているという意味からは)緊迫感やスリリングさはつくり話のソレに全く劣らないとも思われますし+そーいうモノをひっくるめた全体の質感としては逆に「オツな」と言って好い様なユニークさまで感じられて、全編とても興味深く観てゆけました。ペンコフスキーにせよウィンにせよ、まァ~立派なとゆーか勇敢なとゆーかこんなん絶対真似できねーな…とゆーか、これこそが「歴史に名を残す」というコトなのだろうな…とまたもや思わされてしまいましたよね(その意味でも、色々な側面での価値の在る映画だと思いました)。機会が在れば是非。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-01 22:17:13)
19.  アンダーカレント ネタバレ 
何とゆーか、どこもかしこも「昭和」みたいな映画だな…とゆーか、メインの舞台となる銭湯も&周りの町の雰囲気も諸々の情景も、あるいはソコに描かれる人々の物語・関係性のそのものも、そして何より、その非常に緩慢な「時間感覚」こそが最も昭和な=旧時代的な要素にも思われましたよね(⇒令和人は流石にもっと忙しなく生きてると思ってる)。マジで、コレって舞台は昭和?と怪訝にまで思いつつ観てたって時間帯が(私にも)確実に在ったのですが、道行く小学生の鮮やかなランドセルの彩りで「あ、令和だった…」と思い直したって位で。。  ただとにかく、その「間合い」とゆーか会話シーンのテンポなんかには、私は最近はこの監督(or 濱口竜介監督)とかで結構慣れているから全然「耐性」がある方だ…と思っているのですが、それでもやはり中々に「癖の強い」方の特徴かな…とは(再び)思ってしまいましたかね。特に、今作は、今泉監督作としては相当にシリアスな物語で、その「緩さ」もそれ自体が正直あまりポジティブなコトには思えて来ない=何らか人間の奥底に在る「望ましくないコト」が、ソレがソコに在り続けたまま時間が緩やかに流れ続けたことで、その人間そのものを蝕んでゆく、みたいなテーマを共有する人々の群像劇というものかと、私には今作がそう見えて居たのですよね。  原作は未読ですが、おそらくは相当に繊細な作品なのだろうとは思われましたし、だからそれを事細かに別媒体で再現できるのか、と言う根本的な疑問も無くはないトコロです⇒本来は、どちらも体験すべき創作物なのかも知れない、と。その上で、個人的には終盤までの(前述したとおりの&元来の構造的なモノとしての)居心地の好くなさはやや際立っていたとも思われますが、ラスト付近の(サスペンス的な)種明かし・種々の告白の辺りには、まずまずに共感も清涼感も得られたかとは思われますので、いったんこの位の評価に致しておきます。ひとつダケ、蛇足を申し上げてしまうのなら、評価についてもし、一点上げるか上げないかを迷ったとしたなら(結局は)上げない方を選んでいる、とゆーのは、これも個人的に、私は今作の真木よう子さんには(残念ながら)終始あまりしっくり来なかった…というトコロが、その理由になるものと思われます。
[DVD(邦画)] 6点(2025-05-01 10:02:49)
20.  ゴーストキラー ネタバレ 
あの『ベイビーわるきゅーれ』の面々…とゆーか、そちらではアクション監督だった園村健介さんが監督に⇒監督だった阪元裕吾さんが脚本を書いて⇒で主演はそのまま髙石あかりさん(⇒だけどお初の単独主演!)みたいな、その意味では一種の「バリエーション」というコトには思えてしまいますかね(好くも悪くも)。映画自体の規模感は、それこそ阪元監督のちょっと過去作なんかと比べても格段に「普通の映画」っぽくなっている様にも思われるのですが、なんでしょう、有り体に言えばそれでも、どこもかしこもど~にも「安っぽい」とゆーか、個人的にはあんまし「映画っぽく」も観れなかった気もしますかね⇒映画と言うよりはスペシャルドラマ位な感じっぽい、とゆーか。キャラにも設定にも(=件の裏組織とか「飼い犬」とかってヤツとかなんかにも)どこにもど~にも奥行きや綿密さが無いので、シンプルに「広がってゆかない」感じがしてしまいましたね⇒何なら寧ろ、その『ベイビーわるきゅーれ』の方で広げたモノ頼みで何とかしてるとゆーか。それでも古今東西、娯楽映画にはこーいうのは付いて回るモノだとも思いますし、ファンの方が気楽に観に行くぶんには、行って損した…とまではならないのではねーでしょーか。オーラス付近のお待ちかねの大アクション=流麗な銃撃戦&超絶死闘のタイマンなんかは、私もかなり引き込まれて観てましたですよ。でもまあ、続編はなさそうかな…
[映画館(邦画)] 5点(2025-04-30 21:57:21)
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