1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
評価が大きく2つに分かれるのはビョークの起用によるところが大きいと思う。エルマという役に彼女はぴたりとはまっているし(そのまんまという言い方もできるが)彼女の音楽もこの映画をとても魅力的な映画にしている。しかしこれはハリウッドに代表されるような観客を楽しませるために作られた娯楽作品ではない。映像と音による表現としての映画作品である。「ビョークの声好き~」なんて言いながら間違ってこの映画を見てしまったような方達に酷評されているのは誠に残念である。しかも内容以前の問題で。ストーリー部分のカメラのブレなんてこの作品においてはどうでもいいことだし、(音楽部分は作り込んであるでしょ?)話のつじつまなんて合わせる必要があるのでしょうか?残酷なラストシーンだってちゃんとエルマの台詞を聞いて考えるべきところです。「最後の1つ前の曲で席を立つ。そうすれば悲しいラストを見なくて済む。」って。 8点(2002-01-29 19:05:27) |