1. Dolls ドールズ(2002)
北野作品っていつも物語内容は陳腐なんだけど、これはまたその極みです。なのに、満点をつける俺・・・。いや、延々続く様式美の世界と、最後の唐突な宙吊り感がたまらない。これはもう、北野映画中毒者にとっては「すげえ」の一言。菅野の能面から一気に崩れる顔もまた、「すげえ」。 10点(2003-04-25 14:53:50) |
2. ショーシャンクの空に
正に賞賛の嵐が下の数々の書き込みに展開されていて、言うことがない(笑)。いや、これこそ映画。もう「良く出来ました」としか言いようがない。刑務所に貼られた女優ポスターの変遷も最高だね。 10点(2003-04-03 01:17:06) |
3. 恋する惑星
いやいや、正にウォン・カウァイ、正にクリストファー・ドイル。ストーリーは大したことはない。台詞とカメラワークと音楽と映像を楽しむ。正にミニシアター(ちと偏よった見方か?)。晴れてるのに暇な日曜日なんかに観るのは、かなりお勧め。 10点(2003-04-03 01:13:31) |
4. 時計じかけのオレンジ
この映画がある限り、キューブリックを偉大なる監督と呼び続けなければならない。あの時代に、こんな映画を作れるのは、ちと異常。狂気=ワーグナーだったのを、=ベートーヴェンに変えたその着目は見事という他ない。 10点(2003-03-26 06:43:26)(良:1票) |
5. ベルリン・天使の詩
天使の眼が地上に降りたら如何に? ヴェンダースらしい傑作です。「時が全てを癒してくれる?でも、時が病んでいたら?」(だっけ、よく覚えていない)という台詞は秀逸だと思う。 10点(2003-03-02 02:51:47) |
6. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
細部まで気が利いていて、非常に良い映画でした。あまりにもベタな「海を見る」という話も、これだけ作り上げてくれれば文句なし。個人的に、プレスリーファンの母親に車をプレゼントする下りが大好きです。 10点(2003-03-02 02:47:38) |
7. アタック・オブ・ザ・キラートマト
せんいちさんに全く同意・・・とか言いつつ満点(笑)仕方がない、誰が何と言おうと好きなんだからしょうがない。トマトの張りぼて引っ張る糸が見えている、などチープさを言い出せばきりがない。くだらなすぎる。だが、あの耳に残る歌、ラストの「にんじんが・・・」には爆笑してしまった。バートンがこれが好きで仕方がなくて、マーズ・アタック作ったのも、分かる気がします。 10点(2003-03-02 02:29:44) |
8. CURE キュア
僕の中では邦画NO.1です。流行の心理学をふんだんに盛り込みつつも、きちんと恐怖映画として成立している。青髭の話、バス、十字を切った猿、空の洗濯機等の小物もうまく組み合っている。殺される(死ぬ)シーンを一つも描くことなく恐怖を伝えるという困難な作業を黒沢清は良く出来たなあ、と正直感心しました。この映画を見てからというもの、黒沢清の作品のハードルが高くなってしまって、カリスマとかの評価が自分の中で厳しくなっていますが・・・。 10点(2003-01-14 02:58:23) |
9. フェイス/オフ
鏡に映る自分(でもそれは自分の顔ではない)を見て、鏡を壊す。敵に銃を向けたはずがそこにある自分の顔にお互い一瞬戸惑う。ここら辺はぞくぞくきますね。まあしかし、顔を変えた所でトラボルタとケイジの体型はいかんともし難い差があるとは思いますが(笑)。何にせよ、演出に少々くどさはあるものの、良く出来た映画です。 9点(2003-04-03 01:24:13) |
10. ファイト・クラブ
正に全てを破壊したいという欲望をかなえてくれる映画。エドワード・ノートンの役作りには脱帽します(アメリカン~)の役柄との変化に呆然。ただ、最後のオチはちと・・・。こういうの、なくてもいい気がするんだがなあ。これが自分的には-1点。 9点(2003-04-03 01:20:08) |
11. ワンダフルライフ
深刻に(或いは大げさに)なりがちなテーマを淡々と描写する、是枝さんらしい作品です。死と記憶という、是枝に一貫するテーマでもあり、優しい気分に浸りたいときはお勧め。 9点(2003-03-26 06:34:27) |
12. 家族ゲーム
森田監督作品は当たり外れが激しいが、これは最大の当たり。やっぱりこの監督は、この映画のような奇妙な「間」を大事にしてほしいと思う。 9点(2003-03-02 02:54:52) |
13. アメリカン・ヒストリーX
とにかくノートンが素晴らしい。刑務所前後の変わりぶりは唐突すぎるが・・・。人種差別の問題は実感があまりわかないというのが正直なところだが、変にきれいにまとめることなく、問題をきちんと突きつけているところはかなり考えさせられた。 9点(2003-01-14 02:08:20) |
14. マーズ・アタック!
既に5回見た。ティム・バートンのB級色が好き。この映画好きな人は、ぜひ元ネタ(アタック・オブ・ザ・キラートマトだっけ)を見てください。 9点(2002-10-28 01:52:12) |
15. マトリックス リローデッド
まあ3部作の2部目としては良いのでは。カンフーはさすがにしつこかったけど。ここからネタバレ>まとろっくすさん最初私もネオ=バグと思ってましたが、今回の話だと、今まで現実と信じていた世界(モーフィアンとかがいる世界のほう)もまた、プログラム化されている、んで、バグはむしろザイオンのほうなんではないかと思いましたが。はっきりとは次を見て見ないとなんともいえませんが。まあ前回の公衆電話と同様、今回は鍵がまさに鍵だったといういきなりのアナログ加減に笑ってしまったわけですが。 8点(2003-06-08 23:57:36) |
16. 野獣死すべし(1980/日本)
究極のナルシスト松田優作ここにあり。やっぱり電車の演技は引き込まれてしまうよなあ。ストーリーとか演出とか、なんてことはないんだけどね。この映画は優作をはじめとする役者の魅力、これにつきます。 8点(2003-04-03 01:50:08) |
17. 紅の豚
観れば観るほど味が出る、するめのような映画。宮崎作品にはいちゃもん付けたがる私ですが、これは素直に良い作品。男は黙って・・・という高倉健ばりの豚の背中と指たてポーズにしびれます。歌もいいね。まあ早い話、宮崎監督は基本的には単純な頭の人だと思うので(失礼ですが、最近の二作品のテーマらしきものを考えるにつけそう思う)、こういう娯楽作品をどんどんと作ってほしい。自然とか、環境とか、マイノリティとか、性とか、そういうのはオブラートにくるんでいるこういう映画こそ(そのような問題はないとは言わない)、宮崎作品の真骨頂だと思いますが。 8点(2003-04-03 01:45:11) |
18. ユリシーズの瞳
この映画を理解するために、舞台となった国々の歴史を半年ほど(中途半端・・・)入門書レベルで勉強した記憶がある。「映画」とは正に20世紀の「歴史」そのものであることを再認識させられました。幻のフィルム探しは同時に、「歴史」という作られたものの根源をいかに見つけるか、ということでもあるのかな。 8点(2003-03-26 06:27:25) |
19. マトリックス
なんかラカン精神分析でも当てはめたくなるような映画ですが(笑)。小難しい理論は置いといて、なにが一番面白かったってアクションとか世界設定云々より、ネオが覚醒した後も、世界を行き来するには電話が必要だった、てことですね。救世主もラインが必要。これはかなり興味深かった。(ひねくれててすいません) 8点(2003-03-26 06:24:08) |
20. ブエノスアイレス
最初のシーンで一緒に見に行った男性陣はゲッ、女性陣は何とも思わず、という友達の反応が面白かったのですが(笑)。ウォン・カーウァイ好きとしては、「相変わらずシナリオなしだな」とか、「おいおい、あの役者5秒しか出てないよ」とか突っ込みどころ満載。カメラワークも飽きるほど同じですね。ウォン・カーウァイ好きならば、かなり楽しめるのではないでしょうか。『恋する惑星』の軽妙さとは全く違う恋愛のねっとり感(?)も良かったです。とりあえず、ピアソラ(ヨー・ヨー・マではないです・・・かなさん・・・)の曲はかなりはまってますが、ラストのザッパはギャグでしょうか(笑)。 8点(2003-01-14 02:42:20) |