1. 卒業(1967)
「感動の名作!!」と言う先入観で見てしまった(笑)所為か、正直「何だこりゃ」でした。それを差し引いても、主人公のみならず登場人物の誰とも精神的に同調出来ず…という訳でこの点数。名シーンと謳われるラストも正直「?」で終わってしまいました。 4点(2003-03-21 04:24:20) |
2. TRICK トリック 劇場版
内容的に文句がある訳では決して無い。むしろ面白かったし、テレビシリーズを見ていない方々にも、それなりに楽しめたのではないかと思います…が。あまた存在する「テレビで人気あるから劇場映画にしちゃえ」的な安易な発想の元に作られる映画って、本当に「映画」なのでしょうか。それ相応の予算とスケジュールを与えられた訳では決して無い、内容的にも結局テレビスペシャルと大差の無い、そんな作品は本当に「映画」なのでしょうか。『テレビスペシャルを劇場で掛けるだけの映画』は、もう御免被りたい。 6点(2003-03-08 10:36:14) |
3. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
やはり「刑事コロンボ」はこのエピソードに尽きる。あのラストシーン、犯罪者と刑事がお互いを讃え会う乾杯…何と紳士的な事よ。何もカーチェイスや派手な銃撃戦が無くとも、サスペンスは成り立つのですね。 9点(2003-03-08 10:26:09) |
4. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
う~ん、正直、前作には届いていません。ギャグとシリアスのバランスが破綻してしまっている印象。しんちゃん&しんちゃんファミリーが脇役になってしまった事が因ではないかと…。前作ではしっかり感じられた「この作品をクレヨンしんちゃんでやる意味、意義」が希薄なのが残念。1本の作品として見れば、それなりに面白い事は面白いのですが。 6点(2003-03-08 10:09:43) |
5. 蜘蛛女のキス
異性に対する「愛情」同性への「友情」その境界線って、一体何処なんだろう?なんて事を考えさせられてしまいました。これ、元々は舞台劇ですよね?閉鎖空間に於ける2人の心理描写は魅せてくれます。ラストは…ああするしか無かったんでしょうね。 8点(2003-03-08 10:01:05) |
6. グッバイガール
一応ギタリストのはしくれの私は、ラストで「ああ!ギターが濡れちゃうよー!!」なんて(笑)いやいや「粋」と言う言葉がぴたっとハマる、オトナによるオトナの為のラヴ・コメディ。…ハリウッドよ、大作至上主義&スター・ムービーもいいけれど、こういう作品が見たい人間は沢山いる筈だぜ。 9点(2003-03-08 09:54:07) |
7. ジェヴォーダンの獣
私は映画館で寝てしまいました…主人公が突然強くなっちゃうあたりの展開は、もう訳判らんの世界です。あっ、これってカンフーアクション映画だったの?…にしても、前半部のタルさは大きなマイナスポイント。マジメな話、前半と後半が別の映画みたいで、まともな評価は出来ませんね。 3点(2003-03-07 15:29:49) |
8. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
幼少時と成人してからの試聴感がこれ程違う作品も少ないでしょう。昔は感動しましたが、今見ると…「軍国主義万歳映画」だあね…もう見たく有りませんし、子供に見せたいとは絶対に思いません。 2点(2003-03-07 15:24:22) |
9. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
泣くまでは行きませんでしたが、心を揺さぶられました。良く出来ていると思います。「クレヨンしんちゃん」の名を借りた壮大なる野心作。30代以上の方必見。「たかがしんちゃん映画」とたかを括って見て下さい。圧倒されます(私もそうでしたので)。 8点(2003-03-07 15:20:06) |
10. となりのトトロ
「ラピュタ」に10点を付けてしまったので満点は抵抗があったのですが、同一監督によるアニメーション映画ではあっても、全くベクトルの異なる両作品を同列には比較出来ないよな、と勝手に自己完結した結果、10点。「故郷」「田舎」「田んぼに降る雨の匂い」「夜の山道の何とも言えない不気味さ」「旧い家屋」。今の都会から失われてしまって久しい「日本の原風景」の瑞々しい香りが画面から漂って来ます。その「空気」に身を任せる心地よさたるや…ラピュタを「空想冒険小説」に例えさせて頂きましたが、トトロは正に「絵本」。この先どんなに自然が失われて行こうとも、この作品が「昔の日本ってこうだったんだよ」と後世に伝えていってくれる事でしょう。日本人の「心の故郷」を宿した珠玉のファンタジーです。「懐古趣味」と笑う奴は笑え。私はいつまでも「トトロは必ずどこかにいる」と信じられる大人でありたいと思っています。 10点(2003-03-07 14:54:22) |
11. 千と千尋の神隠し
う~ん、決して悪くは無いのですが…他の皆様同様「黄金のジブリ初期三部作」と比べてしまうと「宮崎駿、枯れたなぁ」の感が強いのは否めませんかねぇ…あと、これは最近のジブリ物共通の不満なのですが、キャストに顔出しの役者を起用するのはほどほどにして欲しいですね。矢張りメインには「実力のある声優」を使った方が、絶対にクオリティは高くなる筈です。この作品には、特にそれを強く感じました。有名な誰々が出ている、と言う事が観客動員に影響を及ぼす程に「宮崎映画」は脆弱な物では無い筈です。内容的には「宮崎ブランド製品」で無かったら、「良質な公民館上映アニメ」以上の物では無いと感じました。少なくとも「これぞ宮崎駿!!」と言える映画では無い、と言うのが私の評価です。 6点(2003-03-07 08:30:15) |
12. フィールド・オブ・ドリームス
大袈裟で無く、魂が震えました・・・ところでこの映画、劇場公開が「ニュー・シネマ・パラダイス」とほぼ同時期だったんですよね。で、面白い現象がありまして、当時周囲にアンケート取ったら「どちらか一方では泣けたが、一方では泣けなかった」と言う意見が大半を占めました。どうですか?「現実の中のロマン」を描いた「ニューシネマ~」と「夢物語」を描いた「フィールド」・・・「夢」を身近に感じられる人は、この映画に素直に同調し易いのでしょうね。で、私はこっち派。劇場で号泣出来た映画は、この作品が今の所最後です。 10点(2003-02-13 19:18:24) |
13. ブルーベルベット
カイルが若いっっっ!(笑)ストーリー的には(アレでか?と言われそうですが)後の「マルホランド・ドライブ」等に比べれば、まぁ何と明解な事よ。そんな中、独特の美意識に貫かれた「画面の力」は如何にもリンチ。特に、あの赤の発色は正に「ならでは」ですね。ただし、矢張りシナリオに今一つ不満(リンチ故に)があるので、6点が目一杯でしょうか。 6点(2003-02-13 09:59:19) |
14. もののけ姫
ストーリーは「ナウシカの焼き直し」以外の感想を持つ事は出来ませんでした。新味とオリジナリティに乏しいのが残念です。あと、この辺りから所謂「声優」をキャストに起用しなくなって来たんですよねぇ・・・妙な大御所意識が鼻に付かなくも無いのです。声優を使った方がクオリティは良い物が出来ると思うんですけどねー。壮絶なまでの作画に敬意を表して、5点を献上させて頂きました。 5点(2003-02-13 09:49:40) |
15. 天空の城ラピュタ
古今東西、全ての長篇アニメーション映画の中で、私はこの作品が最も好きです。幼い日に、胸を掻きむしられる程に恋い焦がれたジュブナイル(空想冒険小説)の世界、そのキーワードである「波乱万丈の冒険」「異性との出会い、交流」「悪との闘い」そして「未知の文明」。そして、本のページが終わりに近付く(冒険が終わる)につれて感じた、堪らない寂寥感。この映画には、それらの全てがあります。私や、私と同年代以上の世代が、かつて空想の世界に遊んだ絵本や小説に、今後この映画は取って代わって行くのでは無いでしょうか。「永遠のスタンダード」に成り得る・・そんな気がしてなりません。実際、公開から既にかなりの年月を経ているにも関わらず、この皆さんの点数(評価)の高さがそれを物語っているのでは・・・。そう言う意味では、今から更に10年、20年後にこの映画の真の評価が確立される様に考えます。どなたかが書かれていらっしゃいましたが、この映画を「退屈」と感じてしまう様にだけはなりたくない、と切実に思います。『天空の城ラピュタ』は名作です。 10点(2003-02-13 09:43:19)(良:5票) |
16. 模倣犯
原作に感動した人間を代表して一言言わずにはいられない。この映画(らしき物)は、原作に対する冒涜であり、「模倣犯」ならぬ「確信犯」的な、正しく犯罪行為にも匹敵する最低最悪な映画(らしき物)である。恐らく、制作費の大半が宣伝費に廻されたであろう安っぽいセットと音楽。メインキャスト(山崎努を除く)の稚拙な芝居、無駄なゲスト、何より酷いのは脚本だ。「原作と異なる物を造る」のであれば、原作の再構築を施すべきであるのに、中途半端に(適当に、と言うべきか)原作を引用した挙げ句、最後にブチ壊すこの脚本は一体何なのか。様々な悪条件(特にスケジュール的な物があった事は容易に想像出来る)があったにせよ、森田監督はこの映画に自らの名を冠する事を、本当に善しとしたのであろうか。感想を敢えて挙げるなら「あきれて声も出ない映画(らしき物)」である。同じ感想を抱き、なおかつ原作を未読の方に、土下座してでもお願い致したい。「どうか原作を読んでみて下さい!!」 1点(2002-12-03 23:20:53)(良:3票) |
17. サイン
結局、これは何の映画だったのでしょうか?SF?サスペンス?キリスト教賛美?おいらの悪~い頭にはさっぱりわかりませんでしたとさ。確かに「はっっ!」と驚かされた所もあったけど、アレってB級ホラー映画と一緒で、効果音をグワっと上げているだけ。ラストも?期待外れも甚だしかったのでした。 2点(2002-10-16 03:50:58) |