1. コールガール(1971)
ダミアンさんに納得。この間ビデオで初めて観ました。市場のところがとてもいい。ジェーン・フォンダがサザーランドにしがみつくわけでなく、腕を組むわけででなく、袖をそっと握っていたいという気持ち。微妙な恋心の演出が大変洗練されてますね。全体としては結構緊張感のあるサスペンスで、かなり怖い。アラン・J・パクラ、昔の方がいいんじゃないですか。最近これはという監督作を思い出せないです。これってDVD化されてたんですね。買いだな。 8点(2003-07-03 14:55:23) |
2. ブラックホーク・ダウン
映画的には結構退屈ですよね、これ。戦闘シーンがかなり退屈だった。同じ調子のアクションが繰り返してるので飽きてくるのでしょうか。戦闘が始まるまでと、戦闘が終わるところが、リドリー・スコットっぽくて良かったです。しかしヘリの撮り方にまだあんな方法もあったとは。さすがは撮影野郎ですね、監督! 5点(2003-01-24 14:55:46) |
3. 愛の世紀
あいかわらずちっとも判らなかった。でもゴダールファンは大満足なのですよ。(ちなみに私もDVDを買いました)本物のモノクロフィルムって、随分と綺麗なものなのですね。特典の神・ゴダールの思い上がったインタビューも最高でした。(まったくお洒落なじじいだぜ) 6点(2003-01-24 14:49:41) |
4. ヤング・ブラッド
ハイアムズ監督、だんだん無難になって行きますね。もっとカーチェイスとか、刑事アクションとか観たいんですけど。まあ、いいや、ダルタニアンに枢機卿が、君の政治的傾向はどうかね、と尋ねるあたりがちょこっとハイアムズっぽかったです。衣裳がヴェラスケスの絵辺りを参考にしてるのが、ちょっとこだわりですかね。得意の調理場アクションが今回も炸裂でしたね。ハイアムズ映画はいつも調理場アクションが決まってます。でもあのラストはねえよな。 6点(2003-01-24 14:42:56) |
5. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
良く練られてるけど、映画は初めてって感じですね。いわゆるストーリーと時間の配分が良くない映画、ですね。でも、だらだらビデオで流している分には丁度いいです。「人狼」の沖浦監督の作ったオープニングが凄くいい。ロトスコープの様にリアル。結局のところ、私はこの映画が好きなんですけど。 6点(2003-01-24 14:33:18) |
6. メメント
上手いのか、上手くないのか、よく判らない監督ですね。この題材は特殊なので腕前が良く解らなかった。「インソムニア」を借りて観ます。 6点(2003-01-24 14:28:03) |
7. バンパイアハンターD
川尻監督は大好きなのですが、少しアメリカ映画好みが強く出過ぎちゃいましたね。ちょっと大味な感じ。原作の小説のラストはもっと繊細な感じの悲恋物でムードがあります。リドリー・スコット的な世界、なんでしょうかね。私は川尻監督の「OEDO 808」の三話のベンテンのヴァンパイア物みたいになるのかと思っていました。この映画も悪くないんですが、ジェリー・ブラッカイマー制作かと思っちゃいましたよ。 7点(2003-01-24 14:25:01) |
8. BLOOD THE LAST VAMPIRE
アニメでもホラー演出が出来るんだと、驚いた一作です。このI.G.のデジタル技術にはビビリましたね。でも、今はもっと凄いところまでいってる様ですけど。「老人Z」の北久保監督、やっぱり面白い。押井さんの書いた安保の頃が舞台の小説もドラマ化して欲しいですね。 7点(2003-01-24 14:17:10) |
9. オースティン・パワーズ ゴールドメンバー
まじめにトム・クルーズで、やって欲しいですね。勿論、ギャグで。 5点(2003-01-24 14:11:53) |
10. 猫の恩返し
最近の宮崎アニメのジジ臭いテーマに飽き飽きしていた私にはとても新鮮でした。歳取ると説教臭くなっちゃってだめですね。ちょっと中途半端な感じもしますけど、フレッシュさは魅力的。昔の東映の「長靴をはいた猫」のようなテイストでした。次回作に期待したい監督ですね。 6点(2003-01-24 14:09:45) |
11. WXIII 機動警察パトレイバー
辛気くさい。確かに。でもそういうことが目標の作品なんだから仕方ないでしょう。それ以外のことを期待するなら、他の作品へどうぞ。しかしながら、制作がマッドハウスに変わって、ちょっとメカアクションが落ちたかな。I.G.の方が機械の描写は上手ですね。三枚打ちのアニメは判るんですけど、ちょっと枚数をけちりすぎじゃないですかね。止まり絵が基本の押井アニメも、動くところはそこそこ使ってますよ。マッドハウスは動きの抽象化なんかも手慣れているんですけど、全体的にパラパラした感じじゃないですか。「千年女優」もそう思ったんですけど、どうですか。 8点(2003-01-24 14:02:22) |
12. 千年女優
「パーフェクトブルー」に比べると、どうなんでしょう。なんかパラレルワールドものって、脚本家が自己満足的に書いてる感じがして、あまり関心しません。なんかP・ハイアムズの駄作「カウチポテトアドベンチャー」みたい。注意散漫なドラマが弱い、と感じました。 5点(2003-01-24 13:51:03) |
13. メン・イン・ブラック2
くだらない。でも結構好きかも。ラップが宇宙語、ってネタなかなか面白かった。毎回、映画の最後のに世界の連続性を感じさせるSFネタ、あんまり本編とは関係ないと思うけど、ディックっぽい。この映画の黒とグレーと銀のカラーコーディネイトがいい感じですね。 3点(2003-01-24 13:46:35) |
14. パニック・ルーム
すごく上手な映画。D・フィンチャーは腕前の高い映画監督ですね。ストーリーにがっかり、って人が多いけど、この映画はのっけから伝統的なサスペンス映画の導入で、もともとそのような企画ではないはず。タイトルクレジットの後、ストーリーの舞台となる不動産の説明から一気に入るところなんて、すごく洗練されている。ちょっとキューブリックの「シャイニング」のホテルの説明シーンを彷彿させますね。手際のいい展開。泥棒たちの思惑も、少しデフォルメされてコミカルなところが子気味良かった。何か五十年代の映画みたいな。警官の出てくるくだりには関心させられました。この脚本、デビット・コープですよね。「スパイダーマン」の。同じ時期に公開していたのがちょっと不思議でした。鼻についたのは、つまんない映画ネタのセリフかな。十年たったら判らなくなる様なセリフ、なんで入れるんだろう? タイトルクレジットは歴史に残る必殺技でしたね。 8点(2003-01-09 16:38:33) |
15. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
映画をけなすのは好きじゃないんだけど、これ駄作だね。何がどうという問題以前に、映画の平均的な出来映えまで届いていない。映画の上映時間とストーリーのバランスの悪さ。映像のカタルシスだけでは、最後まで引っ張れませんよ。 2点(2003-01-09 16:13:32)(良:1票) |
16. スパイダーマン(2002)
この映画、最初はJ・キャメロンの企画だったんですよね。結局、サム・ライミで良かったです。軽いタッチで都会派コメディの様な展開が好きでした。音楽が「バットマン」だったかなあ。思い切って、デイブ・グルーシンなんかにやらせれば面白いのにね。ちょっと正攻法過ぎかも。 8点(2003-01-09 16:06:16) |
17. マイノリティ・リポート
まずまずの及第点なのではないでしょうか。P・K・ディックの原作を上手く膨らませていて好感が持てました。人は運命に立ち向かい、それを変えることが出来る。感動的で素晴らしいテーマですね。「君には黙秘権がある。弁護士が雇えない場合は官選弁護人の制度もある。判ったか?」というトム・クルーズのセリフ。ここで終わった方がテーマが強調されていいと思いましたね。最後の三十分で謎解きするのはちょっと蛇足かな。 7点(2003-01-09 10:36:49) |
18. カプリコン・1
言わずと知れたピーター・ハイアムズ監督の傑作! これ以外ろくなのがないのも事実ですが。私はずっと二十年以上もファンやってます。でもこの映画を今観て判ることは、同年の他の映画の画面がシロシロなのに比べて、ぐっとコントラストのある撮影だってこと。画面が暗くなるのは「エイリアン」以降だと思ってたけど、まだ前例があったんですね。最近、ハイアムズ監督は撮影監督も兼任してますけど、この映画の時の撮影に影響されてるみたいですね。室内撮影のベージュっぽいライトとか。確か、「ジョーズ」とかやってた撮影監督だったと思います。 10点(2002-11-01 17:51:50) |
19. 大統領の陰謀
この当時のニュースをきちっと知ってないとちょっと難しいかも。全く間持たせのシーンがなく、喋り続ける二人の芝居がとても新鮮に見えます。昔は映画もずっと真面目だったんですね。90年代のアメリカ映画でこんな話、一本たりともない。ディープスロートの描き方が以外にあっさりしていて、この辺はあまり描けないのだろうな、とか考えてしまいました。二人が電話を掛ける場面で、画面を分割して奥と手前に無理にピントを合わせてつないでいるシーンがあります。(ワシントンポストの場面)ドキュメンタリータッチの映画なのに、なんでそんなこと気にしてるんだろう? 8点(2002-11-01 17:36:37) |
20. コンドル(1975)
この映画のテーマ曲、フュージョンの原点だなんていわれてるらしいです。ラスト近くのフェイ・ダナウェイとレッドフォードのくだり。「あなたには幾つも素敵な点があるわ」「たとえば?」「目が素敵。・・・逃げないし、嘘を吐かない目だわ」映画ゼリフがびしっと決まってますね。殺し屋の「イデオロギーに左右されない気楽な仕事だ」ってセリフも結構考えさせられますね。この映画が魅力的なのは、あくまでファンタジーとしての政治劇だというところでしょうね。陰謀物としてはかなり秀作だと思うのですが、「カブリコン1」ほど有名じゃない。まあ、そういうこの映画のポジションがまたかっこいいとも思うんですが。 8点(2002-11-01 17:25:42) |