1. マレーナ
マレーナのような運命をたどった女性が実際にいたのは知ってますが、どうも全体的に陳腐に思えました。その一番の原因は人々のセリフでしょうか?マレーナに対する嫉妬やねたみをずばりと声に出して言ってしまうところにあるとも思えます。少年の性への目覚めもここまで茶化す必要もなかった。はっきり言うと何もかも作りがワザとらしい。これがこの映画にのめり込めなかった理由ですね。題材は過去にあった深刻な話であり、ここまで露骨にワザとらしく表現してしまうと逆にリアリティが無くなる。シチリア人は露骨だと言われればそれまでだが、実際そんなことはないでしょう。陰口を叩くくらいのはず。もっとシリアスにやって欲しかった。せっかくのモニカ・ベルッチがもったいない。要約すると題材が題材なだけに、慎重にシリアスにして欲しかったということです。 6点(2002-12-31 05:44:13) |