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椎名みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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61.  シャイニング(1980)
25年前に見て、つまらないと思ったが、改めて見てみた。 やはりつまらない。  何がつまらないか、理由をあれこれ言うより、むしろ逆に、この映画の何を面白いと思えというのか問いたい。  どうというストーリーでもないし。 それに、単純に怖くないよね? なんだ言うても、オノ持ったただのおっさんが追いかけてくるだけだしな。 ラストも、雪の迷路で追いかけっこされても全然怖くもハラハラもしない。  意味もよくわからん。シャイニングって何?あのホテルでは何があったの?その辺は謎だけど、気にするなってことか? 唯一よかったのは、ジャック・ニコルソンが役にガチハマリしてたことくらいか。  キューブリックも大したことないな…と思った。 この映画を持ち上げとけば、いっちょ前の映画通をきどれるくらいしかメリットがない作品。
[インターネット(字幕)] 3点(2021-07-13 18:30:58)(笑:3票)
62.  来る 《ネタバレ》 
前半のドロドロした人間ドラマまでは非常に面白かった。だが、後半のクソっぷりは目を覆いたくなるレベル。  前半に関しては、「悪霊やお化けなんかよりも、生きてる人間のほうがよっぽど怖い」という昔からある決り文句を言いたくなるなかなかにホラーな人間模様であった。 子供想いの素敵なパパだと思ったら救いようのないクソ夫、母の気持ちも分からずわがままをいう子供、子供をほっぽって遊びに出かける妻に、裏切リ者の夫の友達。 とにかく、見ていて気分が悪い。まるで視聴者に嫌がらせでもしたいのか?とばかりに胸糞悪いシーンが続く。、 特に親父が会社から電話をかけてきて、母親がせっかくご飯を作ってるのに外食に行こうとなって、子供がオムライスとぐずりだすシーン。もう見てられない。 あー、こういう時、自分も児童虐待をしちゃうんかな、とか考えさせられるくらいにイライラさせられた。  これらはもちろん褒めて言ってるいるのである。いいよ、この不快感! そして、このドロドロした人間関係がどう霊に結びつき、どう解決するのかと思いワクワクしていた。ところが、そのドロドロの当事者が子供を除いて全員死亡……。え?  代わりに、完全な第三者の主人公や、よく分からん霊能者妹のマコトに主眼が移り、話の焦点はその2人の過去や子供への想いになる。 おいおい、なんだよそりゃ!お前ら関係ないだろ!  あの子供の苦しみとか、霊が取り憑いた原因とかは、あの家族にあるんだろ。 その当事者の家族のことを全くすっぽかして、なんで、後からぽっと出てきたまことや主人公が、あの子供について、悲しみが~とか語ってんの?全く意味がわからない。  そして、そもそもとして、あの霊は結局なんだったんだ?あの子はなぜ霊に取り憑かれたんだ?そして、あんな小さな1家族のもめごとで、どうしてあんな行政が動き出すレベルの悪霊騒ぎになってんの? 意味不明なんだけど。  最後も、盛大な除霊の儀式の中、ナイフで刺したり、マンションから突き落としたり、血が襲ってきたり、建物がぶっ壊れたり、もうめちゃくちゃ。 何をどうやったらこんなクソみたいな展開にできたのか。  まあ、霊能力者が出てきた時点であまり期待はしてなかったからいいけど。 「霊能力者が出てくるホラー映画はほぼ間違いなくクソつまらない」という私の説を補強してくれるクソつまらない映画だった。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-06-27 23:27:41)(良:1票)
63.  ホテル・ムンバイ
主人公にまるで感情移入できず楽しめない。 ホテルマンが宿泊客を守るという筋書きなわけだけど、その守るべき相手が鼻につく金持ちばかり。 全く「助かってほしい」って思わない。 逆にテロリストの側はいかにも貧しそうだし、善悪は別にして、少なくとも己の宗教に対して誠実そうである。加えて、序盤でそびえ立つビル群を見て「あれはお前たちやその先祖から奪ったものだ」なんてことまで言われる。 これで、観ている人間が「あの宿泊客を守って欲しい。主人公頑張って。」という気持ちになれるんだろうか。 私はなれないし、なので全く楽しめなかった。  断っておくと、何も金持ちが悪いと言いたいわけでもないし、ましてや、テロリズムが正しいなどとは微塵も思っていない。そんないい悪いの話をしてるのではない。 単に物語として、この作りで、主人公や客たちに感情移入できるか?ということだ。  事実に基づいたストーリーなので仕方ない、という意見もあるだろうが、もしそうだとしたら、そもそも題材が悪いということだ。「事実に基づいてる」というのは、全てが許される免罪符ではない。
[インターネット(吹替)] 2点(2021-06-27 19:58:40)(良:2票)
64.  サプライズ(2011)
面白い。その面白さは主人公の爽快な行動に尽きる。 ホラーを見ていると、大体は登場人物の行動に「お前はなんでそんなにバカなんだ!?」とイライラするシーンが多い。そしてそのおバカ行動によって人がどんどん死んでいく。ところがこの映画、そういうイライラシーンがない。それどころか、主人公は常に的確に動いて、最善の手段を取る。サバイバル能力ハンパない。 敵を中途半端に攻撃して、でも死んでなくて、後で襲われる…なんていうよくあるトンマは、彼女はもちろんしない。確実に殺す。ちょっとやりすぎだろ!って言うくらい執拗にトドメをさす(笑) さっさと殺せばいいのに、モラルとか恐怖のせいでなかなか殺すことが出来ない…なんてのもよくあるパターンだが、彼女にはそんなものはない。殺す奴はためらわずぶち殺す。 あと、ありがちな「ドタバタして取っ組み合い」みたいなのもほとんどない。だいたいはスカッと殺してくれる。まあ敵が少し弱すぎるんだけど(プロの殺し屋っぽかったが、どうしてあそこまで弱いのか)。 こういう主人公の殺戮っぷりがいちいち爽快で非常に面白い。 意外な結末(気づかなかった、というかあいつ忘れてた)もいい。 ところで、タイトルにもなってる「you're next」。これっていちいち犯人が壁に書く意味あんの?快楽殺人とかの異常犯罪者なら分かるけど、明確に金目当てにやってる犯人がそんな無駄なことする理由がないだろう。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-19 07:51:57)
65.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
主人公が本当にかわいそうだったのが、最後で救われるのが本当に気持ちいい。 地平線が見えるようなひろびろとした場所で、いかしたおねーちゃんと会う。 その後どうなるかは語られないけれど、何か素敵なことが起こりそうなことを予感させて終わる。 「ああ、よかった~」と心から思わせてくれる、いい映画。  サバイバルシーンも面白かった。 元からサバイバルものって好きなんだけれど、そういうのは、この映画の主人公のように、知恵を働かせてうまく行動してくれてこそ。漂着したアイテムはすべて使って、生き延びるために役立ててたけれど、こういうのは見ていて楽しい。  孤独を癒やすためにボールを友達にしたり、いつでも自殺できるような場所を用意していたり、孤独かつ絶望的な状況の人間の心情を表すエピソードもよい。
[DVD(吹替)] 7点(2021-05-08 16:04:00)
66.  ネイビーシールズ(2012)
面白くない。 まず、ストーリーはあってないようなもの この手の軍隊ものにお決まりの、家族愛、仲間への思いを入れつつ、殺し合って死人が出て悲しいねーな内容。  さらに、陳腐で古臭く、安っぽいアクション映画みたいな展開が目立つ。 例えば、「いかにも悪いやつ」が敵ボスキャラとして出てきて、女に自爆を教唆するという「いかにも悪いこと」させるとか、もうげんなり。 敵がこれから国境を抜けるまさにその時に、主人公たちがやってくる、とか「んなアホなー」なご都合主義的展開も脱力。 「事実をベースにしてる」と銘打ってる作品で、ここまでリアリティのない「ただのアクション映画」風なのもめずらしい。  まあ、ストーリーがつまらなくても、戦闘シーンが凄ければそれだけで楽しめるものなのだが、これも、別段どうということはない。  さて、この映画、登場人物は本物のシールズ隊員が演じていると言うのが売りの一つ。しかし、他の戦争もの映画で、普通の役者が演じてるのと比べて「戦闘シーンの演技が上手」とは別に思わなかった。逆に、普通の役者と比べて「戦闘シーン以外の演技が下手」とも思わなかった。 ということは、戦闘シーンの演技も、通常の演技も、「本職(役者or軍人)じゃなくても誰でもできる」ってことなのか?役者の演技力とは意外に大したことないんだろうか?などと考えさせられた。
[インターネット(吹替)] 3点(2021-05-08 06:02:12)
67.  1917 命をかけた伝令
確かに、ワンカット撮りは面白かった。 没入感があり、自分がその世界にいるような不思議な感覚がある。 ただ、それが楽しかったのは最初だけ。 徐々に、ワンカット撮りの弊害ばかりが出てくるようになる。 ワンカットゆえに映像が単調で、メリハリがない。見ていてダレる。 2時間の映画をひたすらワンカットは無理がある。  まあ、でも、それはまだいい。この映画の致命的な欠陥は、単純にお話がつまらないことだ。 ストーリーと呼べるようなものはなく、淡々とどうでもいいシーンが続く。 ワンカット撮りで、ぱっと場面転換できないので、どうしても単調で間延びした展開にならざるを得ないというのもあるのだろうが、そもそもドラマ性を入れようという努力も見られない。  序盤を除くと、ただただ退屈な映画だった。
[インターネット(吹替)] 2点(2021-05-08 00:12:15)(良:1票)
68.  13時間 ベンガジの秘密の兵士
楽しめた。 ダラダラ間延びしたシーンもなく、終始緊迫した展開が続き、いったいどういう展開になるのか釘付けになる。  ただ、惜しかった。 この映画の最大の欠点は、主人公たちが、やたら絶望感を漂わせるけど、いつまで経っても「追い込まれた」状況にならないことだ。  確かに援軍はいつまで経っても来ない、味方側の戦闘員は少ない、という厳しい状況ではある。 しかし、基地という自分の陣地に立てこもって敵を迎え撃つという有利な状況で、かつ、装備面でも敵を上回ってるおかげなのか、とにかく、味方にほとんど被害が出ない。 敵兵は、やってくるたび返り討ちにあって、ガンガン死んでいくが、味方は軽い負傷者が出る程度。これって、余裕の状況じゃないの?  そんな状況を延々見せられても、いまいち緊迫感がなくて盛り上がらない。 しかも、そんな余裕の状況なのに、味方陣営はどいつもこいつも、オロオロあたふたし、絶望的だと口にするもんだから、「なんだかなー」って冷めてしまう。 あまりに盛り上がらないから、心のなかで、「もっと追い込んでくれよ」と敵陣営を応援してしまう始末。  それでも、やっと、敵が迫撃砲という有効な攻撃をしかけきてから、状況は一変する。 防衛体勢は崩れる。死人も出るし、けが人も出る。 おお、これでやっと、追い込まれた感が出て面白くなってくる!…思ったら、はい味方が来ました、終了。 本来ならそこで主人公たちと一緒に援軍の到着を喜ぶべきところなのだが、こっちはもうガッカリげんなり、金返せ、みたいな気分になった。 無論、事実ベースなんだから仕方ない部分もあるのだろうが、あまり現実に即しすぎるとストーリー性は損なわれるのではないだろうか?ブラックホークダウンなんか、ある程度フィクションを入れて話を面白くしてるし。  話としては、この手の実話ベースの戦争映画にありがちなパターンをすべて満たしている。 ・家族への愛を描く ・戦友同士の友情を描く ・戦争で死んでいった者への敬意と追悼の意を示す 実話もの戦争映画は、毎回毎回こんな感じになって、食傷気味。 愛だの友情だのでお涙頂戴にし、あとは殉職した軍人さんを賛美して終わる。実話ベースだと、やっぱり、こんな展開にならざるを得ないのか。  ちょっと文句ばかり書いてしまったけれど、十分楽しめるいい映画だった。
[インターネット(吹替)] 7点(2021-04-24 16:15:24)
69.  ジョーカー 《ネタバレ》 
ちょっと期待ハズレではあった。 冴えない社会の最底辺の男が、どうやってジョーカーという、バットマン最大の強敵にまでのし上がるのか、その過程をとても楽しみにして観ていたのだが、中途半端に終わってしまい残念。 全編とにかく、主人公は社会で虐げられ、悲惨で鬱屈した生活を送っているだけに、後半でジョーカーとして覚醒し、バットマンシリーズで観られるような強力な力を手に入れて社会に報復するような展開であれば、カタルシスが解放されすっきりする。そしてそれを期待した。 しかし、全くそうはならない。ガッカリだった。 全身赤系統のスーツを身にまとったところは、かなりかっこよく、よし、ここからついにジョーカー覚醒だ!っておもったんだけどなあ、その後も冴えないイカれたオッサンであり続けた。 これでは、ただの社会格差から犯罪に走った男の映画になってしまう。  せめて、最後に暴動の民衆に囲まれてジョーカーが誕生する(かのように見える)シーンで終わっていればいいんだけど、それすらも、結局幻だったのか?と思える終わり方をしてしまう。 最後の最後でも、これから、ジョーカーとして強大な力を得ていく・・という匂わせすらなく、コミカルな追いかけっ子をして、最後まで「悲しいピエロ」で終わってしまう。  ただ、見るべきところはあった。 アーサー・フレックはよかった。痩せこけた体、禿げ上がった頭、陰気な顔、ジョーカー約としてはかなりのハマり役。 そして彼の好演もあって、社会の底辺の人間の鬱屈した生活、強烈な印象を残して、を見事に描いてくれた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-19 14:33:22)
70.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
完全にネイティブ・アメリカンVS西洋人みたいな構図の映画。もともとそこに住んでいた人々には自分たちの住処があり、信仰があるが、それを全く意に介さない「侵略者」がやってきて、それと戦う先住民といった感じ。実際のアメリカの歴史では圧倒的な軍事力の前に先住民はなすすべもなかったけれど、この映画では先住民が「自然の力」に助けられ勝利する。 こんな映画が作られ、アカデミー賞にノミネートされる。今のアメリカ人には、もう自分たちの祖先たちが、決して「開拓者」ではなく、「侵略者」であり「悪」であることを、もうとっくに受け入れているんだなあ、と思える映画。 さて、内容だが、まあベタな勧善懲悪ものと言っていい。ストーリーに見るべきものはない。しかし、映像の迫力でそれなりに楽しめる。 作られた異世界の惑星の生態系、そこに住む人々の文化、人間の近未来の武器や乗り物、そういったものが非常によく作りこまれていて秀逸。 クライマックスの戦いも迫力がある。ラスボス的な悪の親玉の人もいい味を出している。 ただ、どうしても先住民側に感情移入できない自分がいる。理屈では説明できないが、なぜか侵略され、蹂躙される先住民側を応援して見ることができない。そこは何とか無理やり感情移入したので楽しく見れたけれど…。地球から何光年も離れた惑星に人を送り込めるほど科学技術のある人類の兵器が、弓だの槍だののローテクな武器に割とさくっとやられるのもなんだかなあ、と思わなくもない。 アカデミー賞を獲るタイプの映画とは思えないが(実際に獲ってはいないが)、娯楽映画としてはまあ楽しめる映画。
[DVD(吹替)] 7点(2021-04-16 11:46:00)
71.  ハッピーフライト(2008)
面白い。 日頃乗ってる飛行機、それを飛ばすのには、表で裏で大勢の人が働いている、その姿を見るだけで面白い。整備士、客室乗務員、グランドスタッフ、管制官、パイロット、見えないところで、こんな風に仕事をしているのだなーと見ていて楽しい。 それに加えて、それぞれのスタッフは、うまく個性付けされ、魅力的に描かれている。さらに、その人達に、きちんと人間ドラマが入っているのだ。2時間弱の映画に多くの人物を出し、それらがきっちり働き、干渉しあい、それぞれに物語が入っている。シナリオが秀逸の一言だ。(先輩に怒られてた整備士の一連の話だけは納得いかないが) 映像面では、ANAと羽田空港も全面的に協力してくれただけあって、チャチさや嘘くささがなくてよかった。 ところで、主役級の男女二人(田辺誠一と綾瀬はるか)が物語中一度も接する機会がないまま終わったのは笑った。そんな映画もなかなかないよな。
[DVD(邦画)] 8点(2021-04-16 11:00:22)
72.  飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 《ネタバレ》 
主人公がレザーフェイス一家の遺志を継ぐという結末は、序盤から容易に読めてしまったが、お話としてはソツなくまとめている。ホラーであれば、本来憎み、恐れるべき敵である「モンスター」が途中からむしろ守りたい味方に変わっていく逆転展開は面白い。 ただ、不自然な点もある。初代作のラスト、女が逃げ切った後から話が始まるのであるが、レザーフェイス一家に、前作にはいなかった一族と思われる人物が随分増えていて「なんじゃこりゃ?」となる。他の場所から集まってきたような描写はあるものの、多すぎないか。それに、レザーフェイス一家の親族の割には随分まともそうな人ばかりだし。違和感ありあり。 主人公はレザーフェイス一家を滅ぼした一味の男に拾われる、というのも変な話。いくら子供が産まれないと言っても、皆殺しにしたいほど毛嫌いされている一族の子供を果たして自分の子供にするだろうか?それに、法的に養子にする手続きをちゃんと踏んでいるようだが、それは無理ってものだろう。 時代設定は、前作の20年後の1990年代にすればよかったのに。あのスマホシーンなんてあってもなくてもどうでもいいじゃない。 残虐さは初代作を上回っていて、かなりグロい。レザーフェイスを顔に縫い付けるシーンなどはなかなかにインパクトがある。ただ、レザーフェイスが不気味な化粧をしていないのは残念であった。 主人公のおねーさんは抜群のプロポーションですなあ。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-04-16 10:51:17)
73.  グッド・ネイバー 《ネタバレ》 
なるほど、そう来たかというどんでん返しが素晴らしい。 しかも泣ける。ラストはうるっと来てしまった。  前半の見せ方もいい。途中から裁判のシーンが入り、「実験」のスタートから事件の結末に向けて時系列に進む物語と、事件が全てが終わった後の裁判、という2方向から真相に近づいていくという手法は、結末に向けて嫌でも興味がそそられる。  イーサンの父親のDV事件にあのじいさんが絡んでいたということが途中で明らかになることや、深夜に音楽をかけて踊る奥さんに近所迷惑だと諌めるシーンは必要だったかどうか。伏線と言えば伏線なのだが、このじいさん実は悪い人じゃないんじゃ?って、少し気づいてしまう。 逆に、じいさんが斧で網戸をぶち壊すシーンは、じいさんを「狂気じみたおかしい奴」にするために無理やりそうした感がある。だって、他の怪奇現象にはすべて温厚に対応してたのに、なぜ網戸だけはあんなに攻撃的になるのか?不自然ではないか。  細かいことは言ったけれど、とても楽しめる。 いい映画なんだけど、日本では劇場公開されていないし、アメリカでも評論家の評価はイマイチらしい。うーん、なんでだろう。
[インターネット(字幕)] 9点(2021-04-16 07:02:22)
74.  ゼロ・ダーク・サーティ
面白い。 映画のキモの一つは、やはり主人公マヤのキャラクターであろう。 と言っても、彼女の素性やバックボーンはほとんど作中に描かれない。唯一わかるのは、あるシーンでちらっと映る彼女のモニタの背景画像から、どうも子供がいるっぽい、ということくらいだ。なぜビンラディンをそこまで憎むのか(通常のアメリカ人なら当然の感情ではあるとは思うが)、どういった政治信条があるのかも不明。 しかし、そういったキャラクター性は一切削ぎ落とし、ただただ彼女の執念にのみ焦点を当てることで、ストーリーを濃密なものにしている。 彼女の何者も恐れず強気に行動する様は見ていてとても惚れ惚れする。 筋骨隆々の海兵隊に平然と無理難題を押し付けたり、自分の直属の上司どころか、そのはるか上の役職にまで食って掛かる様は、しびれるものがある。 彼女のキャラクターが深く描かれていない故に、ラストシーンで彼女が涙するのも、単純に思いを成し遂げて感極まったからではなく、何か別の意味があるのではないか?と思わせる。  実際にあったできごとを、フィクションを交えつつうまくサスペンスに仕立て上げているのも見事。 良い映画だった。
[インターネット(吹替)] 9点(2021-04-13 06:38:37)
75.  湿地 《ネタバレ》 
我々は子を生み育てることを無条件で尊いものだと考えがちなのだけれども、果たしてそれが正しいのか?そういうことを考えさせられる、非常に重いテーマを持った映画である。  最近は「生まれてくる子供が子供が不幸になるから」と「ブサイク」や「頭の悪いやつ」は子供を作るな、と言った発言がネットで見受けられる。これは、「負の遺伝子」が子供に受け継がれ、その為、子供が幸せになれないという理屈であり、いわゆる「反出生主義」というやつである。 人は生まれなければ、幸せを感じることもなかったかもしれないが、生まれたために不幸になることもある。  そしてこの映画は、まさに、自分の娘が負の遺伝子によって不幸になってしまったと考える男の苦悩の物語である。 彼にとっては、父によって娘を殺されてしまったようなものだ。いやそれどころではない、「父によって、自分が娘を殺すことになってしまった」のである。それはまるで呪いのようだ。 さらには、自分が、父親の不貞と脅迫によって、妊娠し生まれた子供ということも分かる。男にとって自分は「生まれないほうがよい存在」に思えたであろう。そして自分を生むことになった、父親に対する怒りや憎しみはすさまじいものだったろう。 ところが、だからと言って、娘の死の責任が、その親にあるとは言えない。レイプなどの犯罪行為は許される行為ではないが、子を作ったことそれ自体を責めていいのだろうか?  このジレンマを抱えたまま物語は救いもなく終わってしまう。 非常に悲しく、やるせない結末でろう。 刑事の娘が、お腹の子供を、悩みつつも堕胎ではなく産もうとする意思を見せたことだけが、最後の救いであった。  さて、この映画は、こういう非常に重いテーマを、サスペンス調に描くことで見事にエンターテインメントに仕上げているといえる。  そしてこの映画には生まれたゆえに自分が、または家族が不幸になったと感じる人の悲劇を殺人事件にからめて見事にエンターテインメントに仕上げている。 また、物語全体を通して醸し出される、暗く、陰鬱で、それでいて荘厳な雰囲気も素晴らしい。 アイスランドという万年冬みたいな国ならではの味わい深さであり、作品の重いテーマによくマッチしている。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-04-13 06:33:53)
76.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
主人公である父親の取る行動や態度がどうにも気に障る。 娘が行方不明になって気が気でないのは分かるが、警察にまで無茶な注文をつける様は、これぞモンスターペアレントって感じ。 知的障害のある男を犯人と決めつけ、監禁して拷問するなど、もはや誰が悪役なんだか分かりゃしない。 しかし、彼の狂気もまた映画の見所であろう。  さて、サスペンスとして素晴らしい出来なのは認めるが、かと言って手放しに褒められるようなものでもない。 最大の問題点は分かりにくいことだ。話の大筋を理解することは容易だろうが、この映画のすべてと言わずとも9割方の内容を、一回見ただけで理解できる人間が果たしてどれくらいいるのだろうか? 分かりにくい部分は多数あるが、特に意味不明だったのは、黒人の少女が保護され、主人公が彼女と面会するシーン。 少女は主人公を見て「あなたもいた」と言った後パニックになる。主人公はそれを聞いて、突然病院を飛び出す。 このシーン、本当に意味がわからない。「あれ?実は親父が犯人なの?」って勘違いしそうになるくらい意味不明。解説サイトで説明を見てやっと理解はできたけど、あんな描き方で普通分かる? あとは、犯人が実は…という結末も、伏線がなさすぎて、驚きがなかった。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-04-13 06:00:48)
77.  レッド・ドラゴン(2002)
雰囲気はすごくあるが、サスペンスとしてのストーリーは凡庸なレベルである。 特に見る者を引き込むような、面白いギミックもトリックもどんでん返しもない。もう少し工夫があってよかったのではないか。 また、謎が色々出てくるが、すべて消化不良のまま終わるのもいただけない。 ターゲットを選ぶ時庭が重要だの、ペット→子供→親の順番で殺すだの、婦人を触る時に観客がほしかっただの、入れ歯をして相手に噛み付くだの、他にも色々「何故?」な部分が出てくるが、それらに対する答えが何もないまま終わる。 レクターも何だかんだと思わせぶりなことを言う割に、特段彼の高い洞察力があるからこそ導き出せた答えを出してくるわけではない。彼が出したヒントの情報は、単に犯人から手紙が来たから知り得たものとしか思えない。 犯人は、盲目の女性に銃を向け、殺したくない、渡したくない、などとあーだこーだ喚いた割に、ちゃっかり偽装工作をしていた。あれはつまりすべて演技ということになってしまうんだが、うーん、何だそれ?彼女への愛と悪魔の囁きの間で悩み苦しんでいたわけでもなく、意外に最後まで冷静だったのね。いいのかそれで。 役者を含めて登場キャラクターがいい味を出している。そしてやはりレクターの不気味さは秀逸である。そのおかげで「雰囲気」はすごくあるんだけど、お話としてぱっとしない。惜しかった。
[DVD(吹替)] 5点(2021-04-13 05:48:09)
78.  ロープ 戦場の生命線 《ネタバレ》 
最高にかっこいい奴らの映画だった。 たった一本のロープのために泥と埃まみれの世界を駆け回り、やっと手に入れたと思ったら最後の最後で全てがおじゃん。 主人公は少年がボールを盗まれたと勘違いしてボールを奪い取り、うまく行かなかった苛立ちを子供にぶつけるありさま。 本当に散々である。 そうであっても、やっぱり少年には優しさを見せ、次は下水が詰まったと聞けばどろんこのまま、さらに臭く汚い現場へ向かう。 それを「完璧な日」という皮肉を言って終わる。 かっこいい・・・最高にしびれる。 反戦が一つのテーマと言えるんだけど、最後にみんなが雨の中それぞれの表情を見せるシーンでは、戦争の愚かさをいつまで立っても学ばない人間だけど、それでもみんな生きていくんだよ、と言うメッセージのようにも思えた。 ラストでは、主人公たちのあの苦労は何だったんだ?とばかりに雨によって井戸の死体があっさり浮かび上がってしまうのも悲喜劇的で最高なオチである。 紛争地での悲惨な現実を描く話でありながら、出てくるのは、女にだらしない主人公や、つねにジョークを飛ばすちょっとイカれ気味のおっさんなど、さながらお気楽アクション映画ばりのキャラで、楽しく見れる。 非常に素晴らしい映画であった。
[インターネット(字幕)] 10点(2021-04-13 05:45:07)
79.  ブレードランナー 《ネタバレ》 
この映画の公開当時、みんながイメージしていた「未来像」とはかけ離れた、猥雑な雰囲気の町が、当時としてけっこうインパクトがあったのであろう。 1980年代の日本のアニメや漫画に、この映画の影響を受けたのだろうなあ、と思える作品が多いことに気づく。 ただ、2013年現在この映画を見ても公開当時のインパクトは当然のように、ない。むしろ、チャチなSFで失笑しそうな演出も多い。テクノ調の曲も時代を感じさせる。 それでも、この映画作っている一種異様な「未来像」の雰囲気は楽しめる。 なぜか、妙に日本テイストなものが登場したり、常にサーチライトのようなものが照らされている屋内、今となってはアナクロにしか見えない当時としては「未来っぽい」電子機器などなど、ヘンテコな未来像は面白い。 しかし、お話の筋はひどいの一言。レプリカントが突然「命の大切さ」を知って主人公を助けたり、女レプリカントと主人公が意味もなく恋に落ちたり、ケバい女レプリカントが無駄な動きをしているところを銃で撃たれて死んだり、首をかしげずにはいられない不自然な部分が多すぎる。 特に見るべき展開もなく、とにかく各々の登場人物が何をしたいのかよく分からないまま、話が終わる。そんな感じ。 お話ではなく、独特の未来世界を楽しむ映画。そして、公開された当時に見ていればもっとそれが楽しめたであろう。
[DVD(吹替)] 5点(2021-04-12 16:58:21)
80.  フライト 《ネタバレ》 
製作者のやりたいことは分かるが、描き方がまずかった。 嘘をつき、アル中を隠し、何とか無実を勝ち取ろうとする主人公。ところが最後の最後で、主人公は嘘をつくのやめ、すべてを正直に話す。 こここそがこの作品のミソであり醍醐味でありテーマである。…のであるが、残念ながら、それがうまくいっていない。 というのも、その「正直に話すきっかけ」になったトリーナという客室乗務員について、作中でほとんど語られていないからだ。  最後に正直に罪を認めたのはどう見ても「トリーナに罪をかぶせることはできない」という気持ちからに見える(もちろんそれ以外もあるだろうが)。トリーナの遺影を見て、主人公が答えにつまるシーンから見ても明らかだ。  だが、そうであるなら、どうして作中、もっとトリーナにスポットを当てなかったのか? そもそもこのトリーナという女性がどういう人物だったのかが作中に全然描かれていない。 一番大事な「主人公とはどういう関係だったのか?」すらほとんど語られない。最初に主人公とセックスしてるのもトリーナで、そこから主人公とトリーナが懇ろなのは察しがつくものの、そんなの誰も覚えてないって。 彼女はアル中だったらしいが、その事実すらも最後の最後でいきなり降って湧いたように明らかになる。  さらには事故の時、トリーナが死んだシーンすら出てこない。何でだ? 別の搭乗員のカミーの死亡シーンは出てくるくせに・・。 他にトリーナが出てくるシーンと言えば葬儀のシーンだけ。見てる方は完全にトリーナって誰だ?状態である。  これで「トリーナに罪をかぶせることはできない」「だから俺は正直に話す!」ってなっても感動もクソもない。 この重要なシーンにからむトリーナをもっと話に出すべきであった。それなのに、ニコルというよくわからないシャブ中女はやたら出てくる。 逆にこいつ、出す意味ある?あんまり話に関係ないじゃない。  あとは、ちょっと長ったらしいことも残念だった。中だるみしすぎ。この話なら1時間半くらいにまとめてもいいい。
[DVD(字幕)] 6点(2021-04-12 16:54:18)(良:1票)
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