Menu
 > レビュワー
 > 椎名みかん さんの口コミ一覧。5ページ目
椎名みかんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 277
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314
投稿日付順1234567891011121314
変更日付順1234567891011121314
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  ブラック・スワン
怖い・・・。下手なホラーよりよっぽど怖い。主人公は念願かなって大役に抜擢されるけど、それによるプレッシャーでどんどん精神を病んでいく・・その精神状態を見てるこっちも同じように体験してしまう、そんな映画。 周りは誰も彼女に優しくしてくれず、お母さんすらも狂気を帯びてきて、家にも心休まるところがない。恐ろしい幻覚も見えてきて、周りがすべて悪意に満ちあふれているような感じに。そういう絶望的な精神状態を見るものにガンガン与えてくる。プレッシャーに飲まれる主人公の気持ちを見るものも一緒になって味わえる。そしてそれがとても不安で怖くてたまらない。サイコスリラーとしては抜群の出来だ。 しかし、一部非常にエグいシーンがある。血しぶき飛びまくるグロ映画でもそこそこ耐性のある自分だが、そんなグロ映画なんかよりよっぽどキツい。2週間くらい頭から離れなかった。PTSDもんだぞこれ・・・・・。これから見る人は注意。    
[DVD(吹替)] 7点(2013-08-06 22:36:45)
82.  キル・ビル Vol.1(日本版)
女剣術士というだけで心にビンビンくるものがあるのだが、ヒロイン、女組長、女子高生、みんなかっちょいい。素敵。 独特の世界観と、変なノリが持ち味の映画。飛行機に堂々と刀を置いてるところだけは笑えた。 血が飛びまくる残虐描写は必要だったのか?ちょっと見ていてグロい。そしてすごいB級感が出てしまう。 女子高生の武器は、鉄球でなくもう少しスタイリッシュなのが良かったな。 女組長はもっと綺麗な日本人でできなかったのか。リューシールー・・向こうで人気あるのは分かるけど。アメリカ人てアジア系にはああいうつり目の女を求めるの?正直全然魅力のない女優だ。 ヒロインは一体何者で、なぜビルに殺されかけたのかが、最後までよく分からない。続編まで待てという感じなのか?
[DVD(吹替)] 7点(2013-05-02 14:35:18)
83.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
昔見たチャールズ・ブロンソンの俺が掟だ的な映画。その女版。法が裁けないなら私が、てな感じですか。話としてはベタ。何のことはないただの勧善懲悪モノ。でも「法を破って自ら裁く・・・・そんなのダメ!いけないこと!」みたいな説教臭い結末にはなってないのがよかった。そんな説教臭い展開になると予想してたんだけど。結局刑事も復讐劇に最後は加担する。 "悪いやつ"をやっつけるってのはやっぱり見ていて気持ちいい。それが倫理的にいいとか悪いとかじゃなくて、あくまでお話として楽しければそれでいい。最後はなんだかんだでハッピーエンド。「もう元の自分には戻れない」と主人公はいうけれど、犬も戻ってきてるし、雰囲気としても明るい未来を予感させる。 悪いやつをやっつけてすかっと爽快、ハッピーエンド。勧善懲悪モノは、ベタだけどそれでも物語の王道。楽しめる。
[DVD(吹替)] 7点(2013-04-13 05:21:56)(良:1票)
84.  風が吹くとき
子供の時分に見て怖く悲しい映画だと思った。その印象はいま見てもそのまま。この作品のキモは生きるか死ぬかの事態になっても、壁の張り紙の心配をしたり、庭の植木の話をしたり、まるで危機感がない二人の姿であろう。無知というか脳天気というか、そんな二人の姿に胸が締め付けられる。
[DVD(吹替)] 7点(2013-04-11 18:47:30)
85.  ダークナイト(2008)
アメコミ映画に全く興味が無いのだが、これは面白いと聞いて見てみた。確かに悪くない。 ジョーカーという悪役は良い味を出している。ガッツリとピエロのメイクをするのでなく、常にメイクが落ちかけのような状態で、髪もボサボサなのがインパクトがある。 ただ、口元が裂けているという割には、あまりそう見えず、ただ、口元から耳にかけて赤いメイクが施されているだけのようにしか見えない。 トゥーフェイスというバットマンでは代表的な悪役がいることは見終わってから知ったが、バットマンを知る人には、トゥーフェイスの誕生秘話としても楽しめる作りなのかもしれない。 アメコミなので単純な勧善懲悪ものかと思ったら、人間の狂気だの尊厳だの、色々描かれていて面白い。 すべての罪をかぶり、また頼りにしていた仲間とも別れることになり、それでも悪のヒーローとして生きていく、というラストはなかなかにかっこいい。 もっとも、アクションシーンには微妙さが。ラストの廃ビルみたいなところでの戦闘も、いったい、バットマンは何をしたいのか?何と戦っているのかよく分からない。映像も暗くて見にくい。ジョーカーとの決着も「なにそれ?」というお粗末感がぬぐえない。 総評としては、そこそこに楽しめる映画。
[DVD(吹替)] 7点(2013-04-04 20:18:08)
86.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
完全にネイティブ・アメリカンVS西洋人みたいな構図の映画。もともとそこに住んでいた人々には自分たちの住処があり、信仰があるが、それを全く意に介さない「侵略者」がやってきて、それと戦う先住民といった感じ。実際のアメリカの歴史では圧倒的な軍事力の前に先住民はなすすべもなかったけれど、この映画では先住民が「自然の力」に助けられ勝利する。 こんな映画が作られ、アカデミー賞にノミネートされる。今のアメリカ人には、もう自分たちの祖先たちが、決して「開拓者」ではなく、「侵略者」であり「悪」であることを、もうとっくに受け入れているんだなあ、と思える映画。 さて、内容だが、まあベタな勧善懲悪ものと言っていい。ストーリーに見るべきものはない。しかし、映像の迫力でそれなりに楽しめる。 作られた異世界の惑星の生態系、そこに住む人々の文化、人間の近未来の武器や乗り物、そういったものが非常によく作りこまれていて秀逸。 クライマックスの戦いも迫力がある。ラスボス的な悪の親玉の人もいい味を出している。 ただ、どうしても先住民側に感情移入できない自分がいる。理屈では説明できないが、なぜか侵略され、蹂躙される先住民側を応援して見ることができない。そこは何とか無理やり感情移入したので楽しく見れたけれど…。地球から何光年も離れた惑星に人を送り込めるほど科学技術のある人類の兵器が、弓だの槍だののローテクな武器に割とさくっとやられるのもなんだかなあ、と思わなくもない。 アカデミー賞を獲るタイプの映画とは思えないが(実際に獲ってはいないが)、娯楽映画としてはまあ楽しめる映画。
[DVD(吹替)] 7点(2013-03-24 22:43:54)
87.  レインマン 《ネタバレ》 
自閉症は脳の機能的な障害であるから、そうそう心が変化するわけでもない。この映画でもレイモンドは、ほんのすこしだけ弟と心が通じ合ったり、運転したりジョークも言ったりできた。でも結局はその程度であった。安易なハッピーエンドにならず、結局根本の部分は変わらないレイモンド。去っていく電車の窓から見えるレイモンドは相変わらずいつもの調子でブツブツと言っていて、見送る弟に一瞥もしない。兄弟で心が通じあった瞬間に心温まるものもあった。でも、やっぱり根本の部分が変わらず元の施設に戻っていく兄を悲しく見送る弟の姿、これがとても悲しい。色々と心にジーンとくるいい作品。
[DVD(字幕)] 7点(2013-03-24 18:33:10)
88.  ノーカントリー
恐ろしい殺人鬼。逃げまわるオッサン。そのへんの恐怖感とか、ハラハラ感は文句なくすごい。ただ、問題は物語がそれだけで終わらないことだ。多分見た人のほとんどが、見終わって「ん?」ってなるだろう。え?何が言いたいのコレ?と。最後の主人公の夢の話、引退した副保安官の昔話、それらは一体なんだったのか?今回の惨劇とどういうつながりがあるのか?まるで意味がわからない。 何かを訴えようとしている感じはするんだけど、それがさっぱり分からない。 はっきり言おう、こんな映画はダメだ。 この映画を評して、「見終わった後考えさせられる」と言えば聞こえがいいが、実際は、「考えてもよく分からない」、「意味不明な映画」という方が正しいだろう。 世間はこういう、深いメッセージ性がある映画を、高く評価したがる。それはそれで分からなくもない。しかし、この映画は深いメッセージ性が「ありそうな感じがする」にすぎない。実際、製作者の意図として深いメッセージが込められているのかもしれない、でも、それが観るものに伝わらなければ意味が無いのだ。理解できない奴が悪い、なんてとんでもない。理解できるように作らなかった奴が悪いのだ。 恐ろしい殺人鬼と逃げまわるオッサン、という、ただのサスペンスものにしておくと、安っぽい映画になるから、何だかよく分からない主題があるように思わせるオマケを付けました、そう思われても仕方のない映画。
[DVD(吹替)] 7点(2013-01-05 05:36:02)
89.  死霊のはらわた(1981)
確か中学生くらいの時に深夜にやっているのを見た。その時はもうそれはそれは身の毛もよだつほど怖かった。こんな怖い映画は他にない!ってくらいの恐怖だった。 しかし、あれからウン十年と経ち、見てみると・・・。 やはり、当時感じた恐怖感はない。どうにも色々安っぽい。子供の時はあんなにおぞましく思えた憑依された女の顔も、「もうちょっと上手にメイクしようよ」と思ってしまう部分も。取り憑かれてボロボロになった手とかも、「いかにもなんかグローブはめてるよね」感がアリアリ。当時の技術ではこれが精一杯だったのであろうなあ、としみじみ。(もっとも最後のクレイアニメは子供の当時でも違和感を覚えたがw)  あと、女性陣の前半の行動にもイラッと来ることも。「何か禍々しいもの」の存在に一番怯えていたはずの女が、「外に何かいる」と一人で外に出ていき、あまつさえ森の奥まで入り込む→襲われる。同じく悪霊にビビってた女がやっぱり「外に何かいる」と言って窓に近づく→襲われる。こんなんばっかり。「お前はなんでそんなアホなの?怖いならもっと建物の奥でガクブルしてろよ」と突っ込まずにはいられなかった。 まあ、そういう突っ込みどころは満載なのだが、人が狂って不気味な形相で襲ってくる恐怖、正体の不明な謎の悪霊に為す術もなく憑依されていく絶望感など、子供の時感じた恐怖感はやはり今でも感じられて、そこそこ楽しめた。 今の映像技術を使ってリメイクとかしてくれたらいいなあ。ぜひ見に行きたい。
[DVD(吹替)] 7点(2012-12-03 22:47:55)
90.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
クイズ番組、警察での取り調べ、主人公の過去、この3つの時系列が入り乱れてストーリーが進行する。最初はいったいどういうこっちゃい?となるが徐々にからくりがわかってきて面白い。3つそれぞれがどうつながっていくのかワクワクしながら見ることになる。最終的にはまさに「運命」の一言になる。 ただ、これがサクセスストーリーかというと、そういう話ではない。 彼がどういう経緯でミリオネアに出場できたのかは分からないが、彼の目的がお金でないことは確かだ。彼が番組に出たのは番組で有名になって別れ離れになった想い人のラティカに再会するためである。だから、「不遇な子供時代を経たからこそ、金持ちになれた」とか「スラムんのどん底から這い上がって成功を勝ち得た」という類の話ではないのだ。実際ミリオネアになった後、彼が笑顔になるのはラティカと再び巡り会えた時である。 彼が「運命」によって成し得たのは大金を得ることでなく、子供の時から好きだった少女と最後に結ばれることであったわけで、結局このドラマは非常に純愛ドラマなのである。 悪の道に進んだ兄の振る舞いや、主人公のクイズミリオネアでの快進撃、警察での過酷な取り調べ、それらは全部、主人公がラティカに運命的に結ばれるラストへのお膳立てであり、そしてそれが見事に効果を発揮している。
[DVD(吹替)] 7点(2012-10-10 18:00:20)
91.  ICHI 《ネタバレ》 
強い剣士、というのはそれだけで好きで、それが寡黙な女剣士となるとなおさら。日本刀でバシバシなぎ倒す姿を見るだけで興奮してしまう。面白かった。 しかし、殺陣の演出がちょっとイマイチ。北野武の座頭市の方が断然かっこよかった。あっちは斬るシーンを早送りしてスピード感を出していて爽快だったが、こちらは逆にスロー再生している。それはそれで演出としてアリなのは分かるが、いまいちバッサバサと斬っていく爽快感には欠ける。それでも逆手一文字、かっこよかったけどね。 人情ドラマもちゃんと入っていて、最後に市の頑なな心に変化があって、泣いたり、微笑んだりする。物語序盤から最後の展開が読めてしまう超お約束のベタな人情ドラマではあるけれど、まあそこそこにぐっとくるものがあった。ただ、ただ、藤平十馬って何で死んだの?何度見返しても万鬼党頭目との一戦で手傷を負ったようには見えないんだけど。いきなり死んだのでびっくりしちゃったよ。 あと、演技者の顔とか全然重要視しない自分だけど、なぜか妙に綾瀬はるかが可愛くてしかたなかった。そんなに好きな女優でもないんだけど。 綾瀬はるかというとちょっとあごがシャクレ気味でそこだけが難点なのだが、市の子供時代を演じる子役の子もあごがシャクレており、「おいおいそこを似せるんかい(笑)」とちょっと笑ってしまった。中村獅童や大沢たかおなど主要なキャストもみんな渋くてカッコよくて高評価。 座頭市は勝新太郎のも北野武のも見たが、本作は本作で無難な作りでそれなりに楽しめる映画。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-27 05:03:07)
92.  パラノーマル・アクティビティ
怖い。確かに怖い。そこは評価する。ただ、よくある心霊モノと違う怖さがあったのか、となるとそこまではいかない。 ドキュメンタリー的な手法でホラーというのは目新しい感じがするだけ。ホラーとしては及第点。 色々残念なところもあった。まず、彼らにつきまとう見えない何かについて、序盤にその正体は「悪魔」とはっきり言ってしまうのがダメ。加えて、男が悪魔について書かれた本を読むのだが、そこに描かれた悪魔(世間一般がイメージするような悪魔)の絵を見せてしまうのもよくない。 「見えない何か」は「正体不明」だから怖いのに、結局はその正体は「悪魔」しかも、「我々がよくイメージする悪魔」であるとなると、怖さは半減である。 さらには、物語中盤で足あとを残したりするのは興ざめ。どうして、「得体のしれない何か怖いものがいる」としなかったのだろうか。足音や影だけでよかった。女の足を引っ張って引きずり下ろすという直接的、物理的な接触もやらないほうがいい。それとも、そういう感覚は日本人だけ(というか自分だけ?)で、アメリカ人的には正体がわかりやすい方が怖いのだろうか? 他に気になった点としては、「出演者が撮影している」という設定なのでカメラの手ぶれしまくりなため、ずっと見てると少々酔う。 あと、女の言うことを全然聞かないで暴走する男にかなりイライラする。まあ、そういうヤンチャな彼なんだから仕方ないんだけども。 そして、ラストシーン。ここでは評判が悪いけど、自分はラストはかなりよかった。 無名の監督と役者、1万5千ドルという低予算で作られた、という話題性がなければ、そんなにヒットはしなかったと思われるが、十分楽しめる作品であった。
[DVD(吹替)] 7点(2012-02-09 20:20:40)
93.  ストレイト・ストーリー
非常に心にしみるいい映画だった。主人公の爺さんが非常にいい。本人は自分を頑固だとことあるごとに言うのだけれど、意固地で偏屈な感じはなく、心優しい、穏やかな老人。誰か知らないけどこの爺さんの役者もすごいいい味出してる。だからほんとこの爺さんが魅力的なのだ。 出てくる人もみないい人ばかりで、トラクターで一人突き進む爺さんに色々手を貸してくれる。とても心温まるストーリー。 アメリカの片田舎の風景も、向こうに全く住んだことのない自分にも何とも言えぬ慕情が感じられて楽しめる。 最後にやっとたどり着いた兄の家。そこで多くを語らず、ほんと一言二言語って終わる。しっぶいわ~~。 まあ、多少展開がまったりしていて、だるい感じはなくもないけれど、楽しめる作品。
[DVD(吹替)] 7点(2011-01-23 03:59:35)
94.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》 
これは面白い。新聞記者と言えば体育会系というイメージがあるが、もうこいつらはそんなレベルじゃない。もはやヤクザの組事務所にいるような奴ばかり。そんな人間が熱く火花を散らして、どなりあい、暴言を吐き、ときにはとっくみあいしながら新聞紙面を作っていくそんなドラマが非常に見ていて楽しい。 しかし、「作品を通して描かれるテーマ」が妙におざなりな作りであるのが残念だ。その「テーマ」についての問題点は二つ。 一つは、「親子の絆」。主人公悠木とその息子との親子の絆のようなものが作品の根幹テーマとして描かれているのだが、問題なのが、それが日航機墜落を報じる編集部を描いたドラマに何一つリンクしていないという点だ。何かの確執があってずっと会っていなかった息子を、悠木は最後に訪ねるわけだが、彼が息子を訪ねようと思うに至った心境の変化を引き起こしたのが、本作でメインに描かれる日航機報道の一連のドラマと、全く関連がないのだ。「親子の絆」と「日航機報道」が全く無関係であるため、ドラマとしてはちぐはぐになってしまっている。 問題点二つめは、つかんだスクープを最後の最後に報道しないと言う選択を悠木がするところ。これもかなりいただけない。まず、なぜ報道しなかったのか?それは、伏線として「チェック、ダブルチェック」のくだりがあるように、「慎重であれ」という悠木の考えからきたわけだ。しかし、この最後の最後で、報道を見送るという、重要なクライマックス、そしてどんでん返し(つまりはその作品の重要なテーマだ)でもってくるのが「慎重であれ」というのでは、なんだかずっこけてしまう。「勇気」とか「友情」とかそういう心に訴える何かしらの感情でもって「報道しない」となったのならそこに感動も生まれようが、「慎重であれ」というのが理由・・・これで見てる人が心打たれたりするのだろうか。また、「慎重であれ」がテーマなら、もう少し丁寧に伏線を張ってじっくり描かないといけない。そうでないから、さっきも言ったように、「なんで報道しないの?」という釈然としなさが残る。みんなアレだけ泥だらけになって事件を追ったんじゃない。その末に手に入れたスクープ、それを報道しない理由の伏線が、数分しか出てこないっておかしいだろ。というわけで作品の非常に重要なところで雑な作りになっているのが残念だが、スクープを追う人間ドラマは面白かったので7点を計上。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-14 00:47:01)
95.  オープン・ウォーター2 《ネタバレ》 
前作は決して面白い作品ではなかったがそれでも2を見てしまった。 はしご下ろさずに全員海に飛び込んじゃったら生死の危機になる、というのはなんとも面白い。そんなことで死んじゃうなんて考えもしない。すっごいくだらないことが発端で繰り広げられるサバイバルとはなかなかひねりがきいてる。その後も、目の前に立派なボートがあるというのに、海の上でどうにもならずどんどん死んでいくという悲劇。なかなか面白い。 ただ、出てくる奴らがどいつもこいつもアホばっかりなのに、終始イライラさせられた。 海を怖がってる女を無理矢理海に海に落としたり、携帯電話を海に投げ捨てたり、死ぬか生きるかの状況で船の心配してナイフ取り上げようとして挙げ句の果てに仲間を刺しちゃったり…アホすぎる。まあこいつはもう作中でも「アホ」扱いされていたからまあいい。しかし、他にも船底に入り口があるかも(あるかそんなもん!)といって潜って頭ぶつけて死んだトンマ君や、やっと助かったと思ったらはしごだけ下ろして、まだ海の上を漂ってる男を無視して赤ん坊のところに駆けつけてまったり寝るアホ女など、信じられないアホたちのめくるめく饗宴にはもうイライラも通り越して痛快ですらある(笑) ナイフか携帯をなくさなければ助かる可能性はあったかもしれないが、なくなった後では確かにどうしようもなさそう。ちなみにこの作品「探偵ナイトスクープ」で取り上げられ、「俺ならこういうやり方で船に上がれる」というネタがあったのだが、結局どのやり方でも船にはあがれなかった。ここで誰かが書いている「誰かを土台にして上がる」というのも実際には無理なようだ。 ラストはダメ。結局助かったのかどうかよく分からない終わり方をするが、助かったのならハッピー、助からなかったのなら悲劇ですぱっと終わらせるべき。モヤモヤしたまま終わらせて一体何のメリットがあるのかサッパリ分からない。 あと、後半、暗いシーンが多くて見にくい!その上、雷で時折明るくなったりするもんだから見ていて気持ち悪くなる。 映画としてはまあそれなり楽しめた。前作と比べ登場人物が多いせいか作中、ドラマが色々あって、単調なシーンの繰り返しだった前作よりもずっと楽しく見れた。 ちなみに本作はDVDで見たのだが、最初に入ってる宣伝部分をスキップできない。映画の登場人物と同じく、制作スタッフもそうとうにアホのようである。
[DVD(吹替)] 7点(2010-03-06 03:21:22)
96.  ダイ・ハード4.0
●さすがダイハードの冠がついてるだけあって、映像的迫力はそうとうなもの。 ●戦いの中でその場にあるものを使って、一工夫して相手を倒す、というのがこの映画の伝統的な売りだが、もうワンパターンな感じも否めなくない。 ●今回はハッカーとの戦い。戦いの舞台はあっちへ行ったりこっちへ行ったりなのだが、初代作や「2」のように、「閉じられた空間」の中で戦う方が好きだなあ。 ●エネミーオブアメリカもそうだったが、ネット万能主義が極端すぎる。ネットにアクセスしたら、道路の信号まで操作でき、エレベーターや町の監視カメラの映像まで手に入る。アメリカではそんなところまでネットにつながってて遠隔操作が可能なのか?電気水道ガス通信のインフラ関係から、軍事関連まで思うままに操るわけだが、それらのシステムが外部のネットに物理的につながってるとも思えないし、つながっててもこんだけハックされるってどんだけザルなんだ(笑) まあ映画ってことで。 ●ひ弱で軟弱なパソコン青年の心的成長を描くなら、事件前の青年の軟弱さをもう少し掘り下げて描いて欲しかった。 ●犯人の一人が腕の入れ墨で「男の心戦い」と入れてるのが一番笑えたシーン(笑) ●パソコン青年とおじさんマクレーンの組み合わせというのは面白かった。世代間ギャップのネタが随所にあった。ネイティブでないからよく分からないけど、まあ何となく理解した。 ●全編退屈なく見れたし、それなりに楽しめた。7点。 
[地上波(吹替)] 7点(2010-02-04 23:11:41)
97.  猿の惑星 《ネタバレ》 
公開当時に見れば高い評価をつけてたろうけど、今見るとね・・・。 お話には不自然なところが多すぎる。猿のメイクも今となっては驚き無し。加えて、「猿が英語をしゃべる時点でそこは地球だと気づけ」というつっこみも、当時なら笑って許されたのだろうが、今なら致命的な問題だろう。ただ、衝撃のラストと、人間の愚かさを描いたテーマ性はよい。
[地上波(吹替)] 7点(2010-01-04 01:31:38)
98.  メメント
時系列を逆にするとは恐れ入った。斬新な試みだ。 過去に戻っていくことで謎に迫っていくのは面白い。 しかも、完全に時系列が逆というのでなく、正の時系列(白黒シーン)も同時に進行し、それが最後でつながるというのは見事だ。  そして、時系列が逆というのは、とにかく、話の筋を追いにくい。おまけに、正の時系列までからんで余計にややこしい。 これを一回で見て内容を理解できる頭は私にはない。ナタリーだのドッドだのテディーだの何がしたいのか、何をやっているのか初見ではよく分からなかった。 しかし、細かい部分の理解にまで至らなくても大筋は理解できる。十分面白く、また、ラストで明かされる事実の衝撃はあった。  「今、どういう状況で、どうしてそんな状況なのか」が分からないまま2時間の映画をずっと見ることになり、なかなか疲れる。これが「記憶が保てない主人公の気持ちの疑似体験」なのだ、と言われて、なるほどな、となった。でも疲れる。  記憶できないという症状に本気でちゃんと対応したいなら、あんな短文でなく、もっと詳細を書いたメモを残せばいいと思うのだが、結果を見てみれば要は「起こったことを細かく記録する必要なんて最初からなかった」、もっと言えば「そんなまっとうな論理思考などしていなかった」というわけだ。  この難解な映画を巻き戻しのきかない映画館で見て一発で理解できる人はすごい。しかし、今はパソコンで視聴し、シークバーで好きなところに戻ってシーンを見返せる。おかげで、難解な映画も何度も見返して理解を深めることができるし、それがまた楽しかったりする。いい時代になった。  しかし、難しい映画、難解な映画というのは世間では「分からないヤツが悪い」というような風潮があって、そのためか低評価につながらないように感じる。しかし、内容が分からなければそれはやはり駄目映画だと思う。そのへんはすこし意見しておきたい。  面白い映画だった。こんな「攻めた」映画をもっと作って欲しい。
[DVD(吹替)] 7点(2009-10-03 11:41:33)(良:1票)
99.  犯人に告ぐ
●犯人を追い込んでいく様が面白い。 ●ラストで目を見開くのがよく分からなかった。 ●最初のシーンでこりゃ嫁さんは死んだな、と思ってたら全然無事だったのが笑った。普通死ぬだろうああいいう場合(笑)
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-09-21 04:15:35)
100.  キャスト・アウェイ 《ネタバレ》 
主人公が本当にかわいそうだったのが、最後で救われるのが本当に気持ちいい。 地平線が見えるようなひろびろとした場所で、いかしたおねーちゃんと会う。 その後どうなるかは語られないけれど、何か素敵なことが起こりそうなことを予感させて終わる。 「ああ、よかった~」と心から思わせてくれる、いい映画。  サバイバルシーンも面白かった。 元からサバイバルものって好きなんだけれど、そういうのは、この映画の主人公のように、知恵を働かせてうまく行動してくれてこそ。漂着したアイテムはすべて使って、生き延びるために役立ててたけれど、こういうのは見ていて楽しい。  孤独を癒やすためにボールを友達にしたり、いつでも自殺できるような場所を用意していたり、孤独かつ絶望的な状況の人間の心情を表すエピソードもよい。
[DVD(吹替)] 7点(2009-08-23 18:30:53)
000.00%
131.08%
2165.78%
33412.27%
43010.83%
5227.94%
65319.13%
76824.55%
83914.08%
982.89%
1041.44%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS