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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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181.  華氏911
戦争反対を謳うことはたやすいがそう言っているだけでは現実は何も変えられない。戦争を遂行しているのが生身の人間である以上、はっきりと下手人を特定してそいつを排除しなければいけないのではないか。その点においてマイケル・ムーア氏の方法論は全面的に正しいと思う。できれば盟友気取りのコイズミソーリも一瞬でいいから一緒に並べて晒して欲しかった。バカ面コンビとしていい絵になったとおもうのだが。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-14 13:30:18)
182.  蝿男の逆襲 《ネタバレ》 
やる気のない続編の見本といった趣の作品。この手のマッドサイエンティスト物の見所のひとつに研究室の造形がある。巧妙に設計されたセットはそれひとつでどんなむちゃをも通してしまう説得力を持つ場合があるんだけどね。この作品はその点ひとつとってもいいとこなしでベニヤの箱に電飾をくっつけただけの器材しかない部屋で人とハエをくっつけたり元に戻したりされても困ってしまう。どうみても前作とは違う条件での実験なのにやっぱり頭部と片腕がハエ化するってのもあまりに投げやりな感じ。一作目もホラー寄りのSFだったがもはやSF的な喜びは微塵もかんじられない。せめてくっついてたものをどうやってはがすのか、ヨタでいいからそのプロセスを説明して欲しかったなぁ。
[ビデオ(字幕)] 2点(2009-11-19 23:01:27)
183.  緯度0大作戦 《ネタバレ》 
幼少時に観てそれなりに楽しんだ作品も今見返してみるとヒジョーにキビシーということが特撮関係では枚挙にいとまがない。やっと再見できた本作もその例にもれず脚本演出ともにびっくりするほど手を抜いたものだった。とにかくテンポが悪く緊張感がまったく無い。カタルシスを感じられるポイントもほとんど無い。海洋シーンの特撮には東宝作品らしい格調があるが、陰の主役ともいうべき潜水艦α号にカリスマがないの無い無いづくし。特に艦内のセットに奥行きがなく書き割りのように平板なのは辛すぎる。先人の偉大な仕事(ディズニー版ノーチラスの艦内のデザインをご覧あれ!)から学ぶべきことを何も学んでいないことに驚いてしまう。敬愛する伊福部さんのスコアがいつもの調子なのも本作に限っていえば当たっているとは思えない。と、良くない点ばかりあげつらってしまったが本作にはなんとも得体の知れない魅力があるのも事実。特撮物には珍しく、ラストの解釈を観客の判断にまかせるリドルストーリーの体裁をとっていて、異様な後味を残すのがちょっとアダルト。この点ときぐるみ然としたグリフォンは残酷な設定と共にある種逸脱が感じられて爽快感がある。貴重なSF怪異譚として記憶に残る作品ではある。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-06-05 09:17:01)
184.  CODE46
SF的な設定は必要ない話ですねこれは。まるで吉行淳之介の私小説みたいな感じ。監督のSFに対する愛のなさを裏付けるように当初のクローン間恋愛問題が中盤から記憶いじられ問題にずるずるシフトしていくのもいただけない。気分を変えて官能映画として見ているとクライマックスの陰毛丸出しシーンはしっかりぼかしが入っていて、日本人であることがしみじみ恥ずかしくなりました。ばっかみたい。またDVDの特典としてインタビューが収録されていたがインタビュアーの質問があまりにもおざなりであきれてしまった。
[DVD(字幕)] 4点(2009-06-04 11:59:01)
185.  愛しのローズマリー
“えーと、この鶏ガラみたいな女をまず綺麗と思わなくちゃいけないんだな”映画を観て意味的な翻訳をここまで強烈に強いられたのは初めてだ。あんな痩せた女が好みなのは主人公の勝手だが、受け手みんながそれを許容すると思っているところが救いがたい。バカか。このどっちらけ感はオレが筋金入りの豊満好きというせいだけではないだろう。美醜という本来個人の感覚に依拠すべき問題を、最大公約数におもねった製作者に語られてもちっとも心に響かない。人の外観について既存の価値観に本気で揺さぶりをかけたいのなら切実さに溢れたジョン・ウオーターズの初期作品を観ることを勧める方がよほど有効だ。がまんして最後まで観たが説教くさいのにも参った。痩せている=美しいという世間の俗情を当然のこととして受け入れなければ話が成立しない点、ヒロインが社長の娘であることで無理矢理ハッピーエンド風に仕立ててある点、等むしろ差別意識を助長するのではないか。文句なしの0点だ!
[DVD(字幕)] 0点(2009-06-04 11:52:35)(良:1票)
186.  大巨獣ガッパ
僭越とは存じますが下のsayzinさんの疑問に答えさせてください・・・●タコがでかすぎ:過去、スダール(ウルトラQ)やコング、対バラゴンフランケン(但し海外版)と戦った巨大ダコの例から類推すると日本怪獣界では無理のないサイズかと思われます。●誰が茹でたか:これはガッパです。ガッパが水中で火炎を吐くことによって茹でたとしか考えられません。●なぜ茹でダコを咥えて上陸したか:母ガッパが子ガッパに与えようとして咥えてきたのです。これは大伴先生監修の怪獣図鑑にそのような記述がありましたので定説と思われます。茹でてあるのは消化をよくするためでしょう。・・・というようにあのタコは、母ガッパの子供を想う気持ちを表した重要アイテムなので、間違ってもばかにしたり笑ったりしてはいけません。むしろ泣くべきなのではないかと考える次第です。
[映画館(邦画)] 3点(2009-05-28 13:43:03)(笑:1票) (良:1票)
187.  ヤコペッティの大残酷 《ネタバレ》 
ブルース・リーの映画との併映で観たが、ぶくぶくさんと一緒で私もこちらの作品の方が強く印象に残りました。冒頭、カメラは飛び跳ねながら城に向かう青年の姿を捉える。楽天主義の象徴である永遠の青年カンディド。彼の胸はこれから始まる人生に対しての希望でいっぱいだ。しかし城で出会ったグネゴンダ姫を追って時空を超えた旅をするうちに世界の悲惨さを見る。あこがれのグネゴンダも見た目清純派なのに本質はコケットで何人もの男と放蕩の限りを尽くしていてなかなかつかまらない。皮肉なその内容に反してありえないくらい感動的な音楽と明るい作風が、内包するテーマの辛さを感じさせないところが素晴らしい。ラストでやっと出会えたグネゴンダが老婆になっていることを知り、川向こうを飛び跳ねているかつての自分に向かって「そっちに行くな!ろくなことはないぞ」という彼の叫びを聞いて“人生ってそんなものなのだろうか”と思わないわけにはいかなかった。それにしても20年以上前にテレビで深夜に一度見かけたきり再見出来ないでいるこの作品。DVDは無論、ビデオテープでもリリースされた気配がない。何故?ヤコペッティの評価が地に落ちたのはあくまで似非ドキュメンタリーでの話のはずだ。とまれ、この作品に限らず映画の見易さが必ずしも内容の出来不出来と関係無いというのはまことに不条理なことだ。
[映画館(字幕)] 10点(2009-03-15 21:36:59)
188.  宇宙水爆戦
宇宙からの謎の設計図で組み立てたインターロシターがただの通信機、あの高名なメタルナ・ミュータントが単なるでくの坊だったりと、SF的な内容はその評判ほど高度なものではないような。むしろ監督の見識は骨(コツ)にあるように感じた。メタルナ人のデコも凄いがヒロインの“ばばーん”と張った立派な骨盤を見よ!なんて美しい骨(コツ)なんだ!SF映画史上最大級の骨盤ではないか。監督が巨尻マニア(オレはそうですが?)だったのだろうか。否、それだけではあるまい。おそらく…圧力順応カプセル内で男女の骨(コツ)を並べて見せる描写があるが、そこでの対比の鮮やかさを考えてのキャスティングではないだろうか。だとすればすばらしいエログロセンス!ついでに“皮や脂肪はすぐにしなびてしまうが、骨(コツ)は案外しぶといものだ。セクシャリティを骨(コツ)に見いだしておくと後々楽しいエロ人生を送れるよ”というふかーいメッセージと勝手に解釈することにさせていただきました。 
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-19 19:23:56)(笑:1票)
189.  東京の休日(1958) 《ネタバレ》 
こういうのを観光映画っていうのですかね。地方の人に東京のレビューを見せるというのが眼目の作品なのでしょう。で、そこで踊られるダンスなのだが、冒頭のがじつにエロい!ソロで踊る女性の身体の使い方はありえないほど決まっていて着衣にもかかわらず色っぽいことこのうえない。たった20秒程の短い踊りだが男女間のすれ違いをも表現しきった素晴らしい振り付けだ。その後もなんやかやと舞台のシーンが差し挟まれるがなかなかこの踊りのエロさを超えられない。みんなそこそこいやらしいのだがやはり最初の彼女がアタマひとつ抜けている感じ。そんなつもりで見始めた映画じゃなかったのに期待するのはセクシーダンスのみで、お話はどうでも良い。もともとたいしたストーリーじゃないし、主役の野放図な大根さも真面目にドラマを見せる気などないことを表明している。ちょいエロの舞台が続き、エッチな踊りがもっと観たいよー!と、もどかしく感じているところに、出ました、トリは怪人宮城まり子先生。えっ、なにそれ。ここまでと全然次元の異なるお方でしょうが。ねむの木学園でしょうが……当時31才の彼女が例によって子供役を演じながら歌う「ふるさとのおっかぁの唄」はそれまでの堰き止められたリビドーに液体窒素をぶっかけるような破壊力で呆然としたチンポをおきざりにしたまま映画は爽やかに終わってしまった。いったいこれを見てどう感じろというのだ!制作者は頭がおかしいのではないか。しかし冷静になって考えてみると簡単に先が読めてしまうものよりはこういう狂った作品の方がずっと面白い。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-25 14:44:33)
190.  レット・イット・ビー
レット・イット・ビーはそのタイトルがポールの代表曲のものであることが示すように、彼が主役のドキュメント・フィルムである。「一度原点に帰ってライブバンドとしてのビートルズを世間に知らしめてやろう」。もともとこの企画自体が、かような思いを持ったポールが主導して進められたものらしい。その経緯をそのまま表すように「真面目にやれ」とメンバーに檄を飛ばすポール。確かに作曲家、マルチプレイヤーとしての才能には絶大なものを感じる。素晴らしい喉も披露してくれる。しかしジョンはカメラの前でわざとらしく張り切ってみせる彼に当惑しているように見える。ポール作の「トゥ・オブ・アス」「ロング・アンド・ワインディングロード」「レット・イッ・トビー」等は名曲とはいえ歌詞はオフコースもかくやというほどの通俗。そのうえこのえげつないとも言える張り切り様はヨーコと知り合って浮世離れが加速しつつあった当時のジョンには耐え難いものがあったのではないだろうか。すでに作曲者としてのピークを過ぎてしまったジョンが絶好調のポールになんとかかんとか付き合っている様子が窺えて興味深い。他にも見所はいろいろある。ジョージが自作「アイ・ミー・マイン」をメンバーの前で初披露するのだが、照れてしまいなかなか始めないところをリンゴに強く促されてしまう。ポールとは真逆の奥ゆかしさが可愛い。ジョージのリンゴに対するコード指南のシーンなども二軍同士仲良しっぽくて実にほほえましい。そのジョージにも容赦なくギターの指図をして「はいはい、あなたの仰せの通りに弾きますよ」と言わしめてしまうポール。お山の大将状態が止まらない。スタジオ内では重苦しい空気が漂うシーンが多いせいもあって最後のルーフトップセッションでの開放的な、和気藹々としたプレイに何か救われる思いがしてしまう。ここらへんの構成の妙がこの無計画なドキュメンタリーの救いかな、とも思うがいずれにせよビートルズのファン以外は全く楽しめない作品なのだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-17 02:21:06)
191.  2300年未来への旅
金をかけたわりにチープ感が漂うのはパルプマガジン感覚を取り入れた絵作りを指向しているからだろう。おかげでセンス・オブ・ワンダーはそこそこ感じられ悪くない。スタッフに光学合成のスペシャリストがいないところがイタイが素朴なミニチュアワークには熱意が感じられ好感が持てる。設定的にもSFならではの悪夢のような未来観があり、同趣向の“ザルドス”のように哲学系に行っても不思議はないのだが、全体に漂う場末感のせいか何が起こるか見当がつかない(いいことだ)。中盤、箱に人が入っただけのパルプマガジン感覚だとしてもあんまりなデザインのロボットが出てきたあたりから壮大な設定はどうでもいいことが分かってきてこちらの精神も安定する。というのは・・ストーリー的必然を無視して清純派ぽいヒロインが尻を出したりし始める。また、彼女がずぶ濡れになるのだが、その濡れっぷりがあまりにも堂に入っているので感心していると、やっと乾いたところでまたまた意味無くずぶ濡れになったりするじゃありませんか。終始行動を共にしている主人公の男に比べてヒロインのドレスはいやにボロボロなど、[泥レスちょこっとだけ]で我慢していた前記の“ザルドス”とは違い、監督が本当に自分のやりたいこと(セクハラ)をのびのびやっているのを観るのは案外さわやかだ。後半いきなりエリオットの詩を引用したりして知性のあるふりをするため面食らうが、オヤジ(監督)の正体は見切っているので優しい気分で観ていられる。そういうわけでキッチュSFとウエット・アンド・メッシーもの両方を中途半端に楽しめる佳作と言えるのではないだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-25 12:39:26)(良:1票)
192.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
宇津井健ら捜査側からの視点は名作“ジャガー・ノート”高倉健ら犯人側からの視点はセルジオ・レオーネのこれまた超名作“夕日のギャングたち”といった趣の作品ですね。特に回想シーンでの音楽の使い方は“夕日の~”のパクりでしょう。しかし本作全体を覆う‘安~い’感じは当方の我慢の限度を超えていてまるでテレビ版“ワイルド7”でも観ているようだ。豪華キャストがみんなおそろしく大根に見えてしまうのは演出がいいかげんだからなのだろうか。変な客が色々乗り込んでいるのにちっともサスペンスを盛り上げることに貢献していないし、喫茶店が重要アイテムとともにタイミング良く焼けるのはご都合主義と言われても仕方あるまい。そのようなことを許容する世界観ならばそれこそワイルド7なみにぶっとんだクライマックスを期待してしまうじゃないですか。こんなチープなノリで「最後は渋めにまとめてみました」なんて許されると思っているのか!犯人側に移入できるように作ってある等、一部とはいえ政治的に正しいことが救いと言えるでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2008-08-12 11:59:04)(笑:1票)
193.  クレージーだよ 奇想天外
主役の谷啓を地球の習俗にとまどう宇宙人という役どころに持ってきたのは大当たりで、彼がとぼけた演技しているだけでそのまま宇宙人に見えてしまう。活躍の舞台も地球人への理解が進に従ってボロアパートから国会までフレームアップしていくのが快感だ。「アパートの鍵貸します」からの影響がうかがえるが、それもクレージー映画というフォーマットの中にみごとに昇華しきっていて清々しさえ感じる。更にコメディでありながら反戦テーマが無理なく織り込まれた脚本は奇跡的ですらあると思う。脇を固める役者もみながハマっているが特に若き日の内田裕也が異様なノリ具合で、ステージでウンコを我慢しながら熱唱するロックスターを真剣に演じていてびっくりだ。
[ビデオ(吹替)] 10点(2007-08-22 19:34:35)
194.  ブラックホール(1979) 《ネタバレ》 
9点つけちゃいます・・いえ、気は確かですよ・・死後の世界(ブレインストーム)と無限の彼方(2001年宇宙の旅/キャプテン・ウルトラ)。どちらもどう視覚化しても誰も反論できないが、かといって納得させることも難しい。この手の究極の世界に果敢にチャレンジした作品はその心意気だけでもリスペクトに値する。そこでこの映画。なんと“ブラックホールの中をお見せしちゃいます”というあまりに無謀なテーマに挑戦しているのだ!本作は見所がありすぎなので本題に入る前にこの映画の素晴らしさを箇条書きにしてみました。●全編に漂う不吉なムード(これほんとにディズニー作品か?)●壊れるためにのみデザインされた怪しく耽美な宇宙船(実はこいつが主役です)●サイコ野郎パーキンスのヘタウマ演技●不気味パートと活劇パートとおちゃめパートの乖離●ジョン・バリーの素晴らしいスコア(先の乖離に付き合って一貫性がないけど)●ふざけたデザインのロボット(テレビで竹中直人が吹き替えをあてていたなぁ)●ネモ艦長を邪悪にしたような悪役キャラが魅力的●あまりにも投げやりなエンディング等々・・・これらの要素がなんか覇気のないどよ~んとした演出の中で闇鍋的に現れては消えるのだ。肝心のブラックホールの中身だが、キリスト教圏の奴らが最後にすがる冥土のイメージってことで、先に挙げた[ブレインストーム]と同じ。大霊界と同じ。というわけでひっぱっておいていうのもなんだが真面目に語るべきことは何もない。そう、「まさかブラックホールの中に入ることはないだろうなぁ、あと15分くらいでおわりそうだしなぁ~えっ!やっぱ見せちゃうの?ってだけでもう9割方満足なんです。あとは“中身はお花畑でした(キャプテンウルトラ)”でもなんでもいいんです。どうせ冥土なんだから。視覚化するの無理ですから。そこんとこよろしいでしょうか?というわけで誰が何と言おうと個人的には大満足の傑作なんですよ。
[ビデオ(吹替)] 9点(2007-07-17 13:08:32)(良:1票)
195.  わたしが美しくなった100の秘密
敬愛する漫画家、山松ゆうきち氏の作品のような無常観をたたえた深く渋い味わい。高校が舞台のミスコンというシチュエーションからは想像できないほど人がどんどん死ぬのだが、みんなあっさりと納得しているのも山松的で可笑しい。(知る人ぞ知る)「うむ」ってやつですね。主役のダンストをはじめとして人格者が一人も登場しないのは爽快感さえ感じる。特にデニス・リチャーズのハマり具合は驚くほどで、サイテーな奴をマンガ的に演じてこれほど決まる女優は見たことがない。徹底してミスコン取材班のカメラを通して話が進むのも高ポイント。音楽も抑制が利いていて品が良い。
[DVD(字幕)] 8点(2007-07-07 23:39:08)
196.  ALWAYS 三丁目の夕日
原作のベタなノリはあの絵柄だから許されるものであって実写でやられると嘘くささばかりが気になって見られたものではない。CGの書き割りは情報量、イマジネーション共に乏しく、こんな貧乏くさい風景を見て懐かしがっている暇があったら昔の映画なりNHKアーカイブスでも見た方がなんぼかマシだ。作り手の意識は「商売商売、こうしちゃえば観客は大泣きだぞ」か「オレも泣きながら作っているのだよ」のどちらかだと思うが、前者でこの出来なら人をバカにしているし後者なら心底気持ち悪い。金を取って人を泣かせようってんだからキャプラやオー・ヘンリー並の策を示して欲しいものだ。原作好きの仲間との上映会(4人全員初見)で半ばから座がどんどんシラけてしまい最悪でした。
[DVD(邦画)] 0点(2007-06-03 12:41:38)(良:7票)
197.  冒険者たち(1967)
中坊のときテレビで観て涙が出た。なんてったって音楽が最高だよね。一年後の再放送の時にスピーカー・トゥ・マイクで全編録音し、受験勉強しながら幾度となく聴いた。・・・時は流れ・・・22才の時初めて劇場で観た。現実の恋愛のきびしさにボロボロになっていたオレに中坊の頃の感動はもう戻ってこなかった。その後、崇拝していたジャーナリストの『コンゴ動乱を扱っていながら、被抑圧者の視点がゼロのダメ映画である。それを指摘しない‘さよならおじさん’も駄目な人である!』という評論を読んで心底驚いた。アキャ~!このメロウな作品をそないな政治的視点で語るとは!いやはや勉強になりました。さすがです。そうだよ今この瞬間にも為政者はみんなの権利を侵害し続けているんだ!甘っちょろい感傷に浸っている場合じゃなぁい!もうこの作品の甘美さには浸れない・・・20年経過・・・最近見返してみるとかつてのさまざまな思いとともに、マタ~リ味わうことが出来てしまった。借り物の怒りは続かないね。それともくたばりぞこないの諦めの境地というやつでしょうか。やっぱりいい映画じゃないの~ぉ↑(シリ上がり)・・・エンディングでかかる“レティシアのテーマ”はアラン・ドロンのヴォーカルバージョンより受験勉強中に愛聴したピアノ・ソロバージョンの方が良いなぁと思った・・・
[映画館(字幕)] 9点(2007-05-16 22:00:50)
198.  ブレインストーム 《ネタバレ》 
ナタリー・ウッドとクリストファー・ウォーケンって何か食い合わせの悪いカップルだよね。でも異様な話なのでこの病的なムードはむしろ歓迎したいところ。超現実映画はあまり安心して観ていられるマトモなものより、感覚的にどうかしているくらいの方がスリリングでよい場合があるし。まったりと展開する先の読みづらいストーリーも悪くない。なにしろ‘死んだらどうなる’を疑似体験させてあげましょうという心意気が嬉しいじゃありませんか。あーしかし本作、編集の素人くささが本来あるべきラストのカタルシスを台無しにしてしまっているのだよ。こっちは冥土のイメージに浸ろうとして身構えているのに余計な客観がちょこちょこ挟み込まれているので気が散ってしまい、死のバーチャル体験に至れないではないの。この映画の設定とギミックからいうとそれはないでしょう~。最後を2001年並に主観の固め打ちで圧倒してくれれば(たとえ行った先は大霊界と同じであっても)フェイバリットになったのにぃ。ばかばか致命的なポカだよ。
[映画館(字幕)] 5点(2007-05-16 20:44:03)
199.  顔のない眼
どんな美人も顔の皮をはいでしまえば・・・耽美なモノクロ画像とモーリス・ジャールによるもの悲しい音楽を使い、直裁なグロ表現を極力抑えながら観る者にここまで生理的嫌悪感を喚起する手腕は並大抵のものではない。主役が分散しており、先が読みづらいのもいい。ほとんど受け手の想像力を刺激することによって成立している恐怖なので、最後まで感覚の慣れによる怖さの目減りが無いのも高ポイント。スプラッターでもオカルトでもなく実は単なる美容整形手術の話なのに!あたしゃ中坊のとき夜独りで留守番しながら見てガクガク震えてしまいましたよ。楳図かずおの初期作品が好きな方はぜひぜひご覧くださいね。
[映画館(字幕)] 9点(2007-05-14 14:52:20)
200.  ファイナル・カット(2004)
テレビシリーズ『新・アウターリミッツ』の一編を思わせる小品。ざっくりと割り切った部分があるのは必ずしも悪いことではないが“人生全記録”というような技術が“葬式での想い出上映目的”それだけで社会に浸透するとは到底考えられない。かようにテクノロジーが社会構造に与える変化を描くというSFとしての重要な部分で大きく破綻している。しかし主に描かれるのは主人公の葛藤という至って純文学的なものなので、そこらへんはとりあえず眼をつむることに。そうしてみるとロビン・ウイリアムスの抑えた演技や移入を許さず先の読みづらい展開などもあって終盤まで楽しむことができた。オチは有り体で蛇足っぽいがTVアンソロジーの気分で見ていたので別段腹も立たない。それにしても本作とカブる部分の多い『ブレイン・ストーム』といい他人の追憶を覗くといったテーマの作品はどうしても極端に重苦しい雰囲気になってしまうようだ。案外コメディ向きの素材だと思うのですが。
[DVD(吹替)] 5点(2007-05-10 14:58:31)
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