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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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21.  バンビ、ゴジラに会う
みなさんキビシイですね。そのむかしなんかの本で“ゴジラ対バンビ(本作の別名です)”というチョ素敵なタイトルを目にし、そのセンスの良さに名作であることを確信し、大枚5000円はたいて輸入ビデオを購入しました。今は無き六本木WAVEに売っていたんですよ。タイトルだけで8割がた満足していたので、内容がそのまんまの一発芸であっても別段腹も立ちませんでした。・・みなさまがた!いったいこのような題のフィルムにこれ以上どんな展開を期待できるというのでしょう!?文学的感動でも味わえるとおもたですか!?“キャプテンウルトラ”ばりの大スペクタクルを期待したですか!?さらに言わせていただければ、バンビとゴジラが対決って・・あんたねぇ・・あぎぎぎゃゃきゃー!!!!!こんな素晴らしいビデオに5000円も投資したのですからまちがってもツマらないとは思いたくありません!!半額のバカ安レンタルで観たような方やyoutubeでただ見したような方に気楽に0点とかつけてほしくないです!・・・・件の輸入ビデオですが表題作品は2分で終わりですのであとは全然関係ない大昔のカートゥーンが何本か入っておりました・・
[ビデオ(字幕)] 10点(2004-09-24 01:24:26)(笑:2票) (良:3票)
22.  ボウリング・フォー・コロンバイン
10点満点で100点つけたいくらい。このような作品を作るというのは大変な勇気が必要だと思います。全米ライフル協会を敵に回すなんて命知らずと言ってもいいのでは。
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-24 00:08:27)
23.  2001年宇宙の旅
監督自らが「一度観ただけでは理解できないよ」なんて馬鹿野郎な発言をしている作品などよほどのことがなければ到底認められない。しかーし!これがそのよほどのことなのだよ。ただ観るものではなくて体験する映画。わけわからんと憤っておられる方もいらっしゃいますが、宇宙の彼方にふっとばされるなんて体験をした当人はわけわからなくって当然じゃありませんか。主人公から極力個性を排除してあるのもキューブリックの作風云々というより観客の参加を容易にするための配慮ではないかと(優れたRPGがそうであるように)。あの至福の映像ドラッグ体験はその後観たどんな映画もかなえてくれません。脳内麻薬ドバーの快感がくせになっちゃって10回くらい劇場に足を運んだが、実家のある田舎のボロい小屋で観たときには映写機の光量不足のせいか、スクリーンに映る星の数が10分の1くらいだったので驚いた!
10点(2004-07-22 13:02:20)(笑:2票) (良:2票)
24.  フロッグ 《ネタバレ》 
漫画家楳図かずお氏の著作に「追われる者の視点で描けば恐怖漫画になり、同じことを追う者の視点で描くとギャグになる」という鋭い指摘があります。本作はある意味そのことを体現したような構造になっており、知らずに観ていると驚かされることになります。かくいう私も予備知識の無い状態で観て「ぬるいホラーだな」と前半で鑑賞を止めそうになったものの後半が始まって数多くの伏線が回収される度に目からウロコがどんどん落ちていき思わず居住まいを正しました。 頭の良い制作者もいるものだと感心していたら間をおかず「アンテベラム」という本作の意外性を数倍パワーアップしたような超名作に出会い至福の映画体験を立て続けに味わうことになりました。これだから映画鑑賞は止められません!
[インターネット(字幕)] 9点(2024-01-15 17:42:13)
25.  嗤う分身 《ネタバレ》 
あんないい雰囲気のボロい地下鉄が実在しているのだろうか? あまりにも美しいシーンが頻発するのでゾクゾクした。物語は正統派ドッペルゲンガーもので特に目新しい点はない。しかしビジュアルと音楽のセンスの良さが突出しており、難しいことを考えずに雰囲気にぼーっと浸るだけで充分満足できる。キリコの絵画やリンチの「イレイザーヘッド」想わせる耽美的で不吉な画に、脳天気な60年代ジャパニーズポップスがからむタランティーノ的な音楽趣味。その組み合わせが上質な不条理感を観る者の脳内に生成させる知られざる傑作です。
[インターネット(字幕)] 9点(2020-11-20 08:33:52)
26.  マザー!(2017) 《ネタバレ》 
不条理でいかにも意味ありげな、しかしその実体はただのバカ映画という体の作品。たとえそれがいかに不快なシチュエーションではあっても作り手にここまで迷いが無いといっそ爽快だ。ハネケのファニーゲームにも似た理不尽で嫌〜な暴力を見せつけられることの連続なのだが、アクションはキレのある編集でたいへん気持ちがいい。ここはひとつ相互理解だのキリスト教云々だの小難しいことはすっぱり忘れて、ただ可憐な乙女が目茶苦茶な目に遭うスラップスティック感覚を素直に楽しめばいいのではないだろうか。
[インターネット(字幕)] 9点(2019-06-01 16:43:37)(良:1票)
27.  ファインド・アウト 《ネタバレ》 
「怪人カリガリ博士」と並ぶサイコミステリーの快作! 病的虚言症とも思える主人公の造形のせいで ラストまでその訴えが妄想なのか事実なのか分からなかった。 ヒステリックで嘘つきでしょうもない人だな〜 と終始反発を感じていた主人公にオチの一言で一気に移入した。 そんな初めての感覚を味わせてくれた驚きの作品。
[インターネット(字幕)] 9点(2019-03-07 09:18:59)
28.  タイム・トラベラーズ 《ネタバレ》 
ええ、もちろんひどい映画ですよ。二流三流じゃすまないくらい退屈な映画ですとも。しかしこれは高い志をありえないくらいチープな演出で描くことにより、ほとんど意識が跳ぶようなトリップ感覚を味わえるメタな作品です。映画草創期、舞台で演じられる手品をフィルムトリックで再現する、というのが特撮映画の始祖とされています。その伝で言うと、本作はフィルムトリックで見せることが常識の特撮的シーンを手品に置き換えるというあり得ない発想で作られています。なのでまるで手品映画。使われる手法は「生きている首」「生きている手首」「頭のすげ替え」「人体消失」等々。人類存亡の危機に陥った人類が最期の最期まで手品道具を開発することに費やす、そうとしか見えないアメイジングなシーンが続出します。なんでよりによってこんなまずい駄菓子みたいな映画を貴重な金と時間を使って観ているんだろう?自分は。そんな存在論的な疑問がふと頭をよぎる、そのくらいどうでもいいような映画でした。……何故観る?って、それはSF映画だから。それも度を超して非常識と評判の作品だから。自分にはセンス・オブ・ワンダーに対しての狂おしいほどの渇望があるから。本作のラストシーンの噂を耳にしたらSF者として観ずに死ねるわけないじゃないですか。かつてここまでタイムパラドックスを大胆に、ある意味真っ当に視覚化した制作者がいたでしょうか。それにしてもSF映画の進歩のなさはどうしたことでしょう。その内容は60年代を頂点としてどんどん退行しているのではないでしょうか。ただのアクション物に堕ちたSFマインドのかけらもないリブート版スタートレックが端的な例です。私はどんなに演出が安くて退屈でも、ラストシーンのSFマインドの輝きに於いて「スターウォーズ・未知との遭遇・エイリアン」あたりから始まったSF「モドキ」作品群より断じてこの作品を支持します。
[DVD(字幕)] 9点(2017-08-25 10:31:49)
29.  コングレス未来学会議
メタ映画好きにはたまらない最高のメタ映画。主演女優の現実と映画内現実と映画内幻覚と映画内映画と幻覚内映画と幻覚内夢が交錯してクラクラする。主役の実際のキャリアを肴にしたブラックなネタ満載で、脚本上はまるでコメディなのだが彼女の煩悩に焦点を当てているせいで終始重苦しい空気が支配する。実写パートとアニメパートの混ざらなさ具合といい「博士の異常な愛情」の悪夢のようなパロディといい、無謀とも思える大胆さが快感だ。幻覚を見せてくれるのが「異星の生命体」と「薬物」という違いはあれど同じレムの原作だけあってそのテーマは「惑星ソラリス」によく似ている。軽いショックを受けて見終わってしばらく虚脱状態に陥った。作品の素晴らしさを上手く言えなくて申し訳ない
[DVD(字幕)] 9点(2017-02-05 12:58:34)
30.  カルメン故郷に帰る
初の国産カラー映画だそうだが、それ以上に驚きのトリップムービー(但しバッド・トリップ)だ。なにしろタイトルバックからして尋常じゃない。地獄の底から響いてくるような、デビューした頃のあがた森魚みたいな、聴いてると死にたくなる短調の陰々滅々とした童謡。その背景に映し出されるのは脳天気風な筆致の田舎風景のイラスト。画と音楽とが完全に乖離していて制作者の意図が全く理解出来ない。そしてこの異様な乖離は映画全編を貫いているのだからびっくりだ。どうやら真面目で陰気な田舎の人間と軽薄で脳天気な都会人の対比の面白さを狙ったように思えるが、二者のコントラストがあまりに強すぎて二つの世界観を脳内で融合させることは難しい。しかしそれは仕事に対するいいかげんな姿勢の結果というわけではなく、絵的には初のカラー作品という企画意図にばっちりはまった良い画が続出する。まず非常に見応えのあるパノラマ的大自然が美しい。ぼろい建物やトロッコみたいな列車や馬や牛などの動物が昔のカラーで見ると意外なほど活き活きしていて楽しい。もちろんぴちぴちした肢体を見せつける二人のおなごもたいへん眼に美味しい。そんなこんなで感じるバイタリティを、全ての浮かれた気分を、ありえないくらいダウナーなテーマ曲が徹底的にぶち壊す。これが悪い夢を見るような不快さで私のようなトリップムービー好きには堪えられないご馳走だ。おそらくそんな前衛を意図したわけではないだろうから、この違和感は「なんのかんの」さんが仰るように時代の価値観が違うせいなのだろう。戦後の退廃的な世相を皮肉る意図もあったのだろうか。確かに続編の「カルメン純情す」からは監督の「戦後」に対しての苛立ちが感じられる。いずれこんな鬱陶しい曲が違和感なく感じられる辛気くさい世の中など私はまっぴらごめんだが。
[DVD(邦画)] 9点(2017-01-23 15:00:07)
31.  エレファント・ソング(2014)
とても丁寧に作られた渋い台詞劇。登場人物の行動は終始スタティックだが、彼らの心の中はダイナミックに動きまくるのでしかっりハラハラもできる。素晴らしい。
[DVD(字幕)] 9点(2016-12-30 07:58:16)
32.  わが青春のマリアンヌ 《ネタバレ》 
あらすじ: クラブのママみたいな年増の玄人で そのうえショタコンのマリアンヌに狙われた 超マザコンで超能力者のヴィンセントが 母親似の彼女との情事に夢中になるあまり リーゼの同志的無償の愛に気付く余裕がなくなり 同年代の女友達という 女性との新たな関係性の構築に失敗し その超能力でウザいリーゼを殺し たいして成長しないまま 行方不明になったマリアンヌを探す旅に出る
[DVD(字幕)] 9点(2016-03-22 09:32:27)
33.  魔術師 《ネタバレ》 
主人公の魔術師の人物造形が素晴らしい。聾唖の彼にセリフは無いのでほとんど表情だけの演技だが、宇宙人に身体を乗っ取られているんじゃないか?とでも思わせるミステリアスさ。彼が仲間に「死とは何か」を教えてもらうエピソードの迫力といったら!それに対し上流階級の嫌な奴らが、分かり易くバカっぽくカリカチュアライズされていて、主人公のシュールな佇まいとの落差が面白いような落ち着かないような。切実で難解ないつものベルイマン調と、嫌な奴らの脳天気さとが上手く混ざり合わないまま物語は進む。そのせいかどこに着地するのかさっぱり予測がつかないまま観ていたら、最後で三文オペラ張りのどんでん返しが待っていた!二つの世界は脳天気方向で強引に統合ときた!!ああびっくりした
[DVD(字幕)] 9点(2016-02-29 10:40:49)
34.  アンダー・ザ・スキン 種の捕食 《ネタバレ》 
「ストーカー」風味の「スペースバンパイヤ」といった趣の作品。「個」のない蟻のような存在の主人公が、人間の個々性に触れて己との違いに衝撃を受ける物語。一見アートフィルム的な難解風の肌触りで若干の忍耐力がいる。しかし観客を煙にまく意図はみじんもなく、話がストレートに伝わるように出来ている。しかもその描くところはありていな価値判断を超えたとても奥深いものだ。主人公の異星人(?)は人類の命がけの博愛主義的な行為には全くの無関心・無感動。身を挺して人助けをした者をなんのためらいもなく殴り殺して溶かしてしまう。そのスタンスは彼女が蟻のような、あるいはボーグのような集合意識を持つタイプの生命体だと考えれば充分納得がいく。しかし顔の変形した異形の男を取り込んださいに彼の個人的な強い想いに触れて打ちのめされてされてしまう。全体に奉仕するために産まれてきた存在が彼らにとって餌にあたる生き物のナイーブさに気が付いた時の衝撃。そんな彼女の視点から我々人類が他の生物にとってどのような存在なのかということを考察せずにはいられない・・・・・スカーレット・ヨハンソンはリュック・ベッソンの「ルーシー」とそっくりな演技を求められる役所でありながら、作品の持つベクトルは正反対だ。片や「哲学的なふりをしたバカ映画(ルーシー)」。片や「有名女優のヌードに頼ったふりをした哲学的な文学作品(アンダー・ザ・スキン)」と、まるでスカヨハに “人智を超えた存在を感じる演技をさせること” を課題とする映画学校の作品を観るようだ・・・・・ところでこの作品にぼかしを入れる我が国の後進国性に毎度のことながら心底あきれてしまう。こんな愚劣なことがまかり通っている社会に所属していることが恥ずかしい。わずかなセリフもほとんど意味が分からなくて良いタイプの映画なので、ぼかしなしの輸入盤で観るのがお勧め。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-04-24 11:45:13)
35.  ルルドの泉で 《ネタバレ》 
無人の食堂ホールを見下ろすカメラ。そこにまず給仕、続けて主要な登場人物達が静かに集まってくる。BGMは現実音の荘厳なアベ・マリア。ごく自然に単なる食堂が、たちまち演劇的な空間に早変わりするみごとなオープニング。主人公の車椅子を押すのはやる気のない介護人の娘。彼女がなんとも色っぽいのが硬い印象の主人公と好対照をなす。奇跡を起こすと言われる泉にすがる人々が、単なる湧き水に勝手に意味づけをして一喜一憂するさまを淡々と描く。不治の病を持つ信者に奇跡の実在を問われた神父が、逃げをうつように語る「全ては心の問題」という説明が結局は正解というのがなんともしゃれている。ハリウッド製の作品ならひどい目にあうような介護人の娘が、絶好調で唄い(適度に音痴)踊る姿を捉えて終わるエンディングがオープニングのアベ・マリアと鮮やかなコントラストを見せる。印象的なリフがしつこく繰り返されるので調べたらイタリア語で「祝福」と言っていた。脚の麻痺の再発という不安を抱える主人公が享楽的な同年配の娘の空疎な祝福の歌を聴く皮肉。さすがイヤミの国おフランス!
[DVD(字幕)] 9点(2012-10-14 10:18:48)
36.  ポエトリー アグネスの詩
「シークレット・サンシャイン」につづき、音楽の使い方のセンスの良さに衝撃を受けた。正確に言うとこの作品には所謂「映画音楽」は使用されていない。時折響く現実音としての音楽も対位法的な意図も一切感じさせない。エンドロールにも音楽がかからない映画というのをはじめて見た。画作り、演出、脚本によほどの自信がなければできない事だと思う。実際登場人物のすべてが圧倒的なリアリティを感じさせて、その佇まいを見るだけで充分満足できてしまう。音楽による安易な情緒誘導の大嫌いな私には理想的な映画。
[映画館(字幕)] 9点(2012-09-04 21:23:34)
37.  華麗なる恋の舞台で 《ネタバレ》 
徹底した自己中の金持ち中年女が主役。むやみにちやほやされてつけあがってるイヤ~な奴。そんな彼女が恋敵の若い女を陰湿な罠にはめて、こっぴどく恥をかかせる。それでいてなんらかの報いを受けるわけでも無い。そんな最低な話なのに、ああそれなのに、この爽やかな後味は一体なんだろう!?
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-24 10:17:47)
38.  シークレット・サンシャイン
骨太にして繊細、重厚にして軽妙。このうえなく深いテーマをさらりと表現してしまう手腕はすごい。思い切りシリアスで考えさせられる話なのに、押しつけがましいお涙頂戴的な部分がないのも素晴らしい。主役級の二人の人物造形が絶妙なバランスの上に立っていて、互いの良さを引き出し合う関係になっている。さらに音楽の使い方のセンスは抜群だ。本編中ほとんど音楽は使われない。しかしここぞという時の現実音の取り込み方が上手く、余計なBGMが入っていないことさえ音楽的表現になっていると感じた。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2010-06-01 12:39:13)
39.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 
あなた信じられますか!?島ひとつがまるごとフリーセックスなんだよ。誰にも干渉されずにやりたい人はやり放題なんだよ。じじいがパブでエロソング大合唱なんだよ。よそ者さえすぐに受け入れてくれるんだよ。まさにパラダイスでしょう!?民宿に泊まったら手伝いの宿のおぼこい娘っ子が夜中に「抱いてくれ」ってんで、隣の部屋であばれるんでっせ。「若い娘は白く、そして赤い 私が見せるものをどう思う?」なんてありがたい歌を歌いながら全裸でエロダンスを踊るんでっせ、旦那。ところがところが主役のバカ警官は「結婚するまでは童貞でいるんだ」とか寝ぼけたこと言いながら彼女のお誘いに応えようとしないの。脂汗をたらしながら必死で我慢するのよ。あほらし。それからも仕事のことばっか考えてちっとも島民に心を開こうとしないのよ。あ~信じらんない~。彼は敬虔なクリスチャンちゅうことらしいが、宿の彼女の与えてくれるものこそ無償の愛そのものじゃないの。ばっかみたい。そんなことも分からない堅物のくそたわけはひどい目にあえばいいな、と思っていたら最後に焼き殺されたのでとってもスッキリした。神よ救い給え!とかいいながら焼き豚状態〜ははは。あまりにも爽快で島民と一緒に歓喜の歌を歌いたいくらいだったよ!ドラキュラ役者としか認識していなかったC.リーの溌剌とした演技といいブリティッシュトラッドを基調にしたスコアの美しさといい大変な収穫だった。なにより価値観の逆転を誘うその内容は芸術が果たすべき使命をしっかり全うしていて爽やかなことこのうえなしだ。
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-02 17:36:56)(良:1票)
40.  ドニー・ダーコ
ストーリーは楳図かずお“イアラ”あたりのよくできた短編のよう。登場人物みなが安易なステロタイプに陥っていないので小ネタひとつとっても落ち着く先がどこなのか予測できない。すばらしい。転校生のヒロインに対し女教師が「好きな子のとなりに座りなさい」と、恋愛に対しオープンなところを見せつけるので、心底うらやましいと思ったらカトリック系(?)のマインドコントロールセミナーのような講義があったりと、アメ公ならではのくだらない心労も感じられ青春風俗ものとしても大変興味深かった。娯楽性は以上の点で充分押さえられていて、更に意識の混濁を誘うドラッグ・ムービーとしての側面も申し分ない。ややこしい心理ものなのでちりばめられた謎の部分をきっちり解釈しきることは出来ないだろうが、単なる思わせぶりではない何かを感じさせる傑作でした。音楽がまたいい!
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-27 16:43:54)(良:1票)
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