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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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121.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
原作未読。宣伝で「映像化不可能と言われた原作を~」と謳っているとおりこれは映画化に向かない話なのではないか。第三者に視覚化されるより己の脳内スクリーンに結ぶイメージを愉しむ物語のような気がする。さらに虎と漂流するメインの話に対し、ラストに語られるもうひとつの話が映像的にひどく投げやりなのが変だ。原作ではここまで語り口に差があるとは思えない。同等かタッチを変えるなど、何らかの判断を下した上で丁寧に描いてこそリドルストーリーとしての真価を発揮すると思う。そこらへんを良く練り込まないまま3D表現に頼りきった画作りはあまり褒められたものではない。それにしても日本の船で遭難したり考えなしの日本人の船員や日本人の食えない保険屋が出てくるのは何を意図してのことだろう?無宗教な民族に対するあてつけだろうか。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-07 21:42:32)
122.  おばあちゃんの家
つらい……寂しい……苦しい……悲しい…………怒濤の苦しみ成分に対し、救われる部分があまりに少ないんだよお。にしても「あばれ牛だぁ~!!」ってリアルによくあることなのか?
[DVD(字幕)] 5点(2012-11-22 11:12:14)
123.  宇宙人ポール
基本プロットは異界からの客との友情譚。ET、スターマン、ナビゲイター、と、同工の作品は枚挙にいとまがない。そういう作品に対するオマージュを集めて出来上がったような本作。であればこそ、それらの旧作を下敷きにしたうえでのプラスアルファが欲しかった。交流の深さ、冒険のスケール共に物足りなく、ずしんとくるものがない。ポールのオヤジっぽいノリも単なる置き換えにすぎず工夫が無い。序盤のオタクをめぐる諸現象が面白いので、よほど珍しいものを見せてくれるのかと思ったら定型内で終わってしまった。そりゃないよ!敬愛する町山智浩氏が“年間ベスト"くらいの発言をしていたので「アイアン・ジャイアント」クラスの感動を期待したのもまずかった。
[映画館(字幕)] 5点(2012-01-18 12:12:41)(良:1票)
124.  サンダーバード(1967)
テレビシリーズからフレームアップしたのは画面の派手さばかりでドラマ的にはむしろ後退というなんとも残念な出来。確かにサンダーバードの見所のほとんどがメカ描写にあるのは間違いないので映画化の際に製作者がそこを拡大すべきポイントと考えても無理はないのかもしれない。だとしてもこの物語のつまらなさは尋常ではない。ドラマの本質は葛藤にあると思うがしつこく描かれるアランの葛藤が本筋であるゼロエックスのエピソードとまったく絡み合っていないのだ。バリー・グレイ氏作曲の名曲「ゼロXのテーマ」やラストのブラバン生演奏など音楽的に素晴らしい演出が見られるのが救い。ちなみに2作目の「サンダーバード6号」では単純な構造ながらテレビ版並には観客の心理誘導に成功している。本作の失敗から学んだ成果なのだろう。
[映画館(吹替)] 5点(2009-12-14 13:22:34)
125.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 
日本映画界に燦然と君臨する金字塔的本作だが、あまり良くできた作品とはいえない。全体にメリハリの無いいきあたりばったりのストーリー展開。特に芹沢の“科学者としての良心”という最大の葛藤はゴジラがゴジラであることと直接関係無いのは致命的欠陥だ。折角ゴジラという魅力的なキャラクターを創造しておきながら、肝心のドラマがそれを生かしきっていないのだ。あれでは芹沢が特攻に追い込まれる要因を作るのがたまたまゴジラだっただけで、強大な敵なら米軍でもムー帝国人でもなんでも代替え可能ではないか。ほとんど意味のない三角関係を持ち出すところにもそこらへんの見識の無さが現れている(個人的には山根博士の心情「ゴジラを殺したくない」にテーマを絞ってドラマ作りをすれば良かったのではないかと思う)。他にもドラマパートの凡庸なカメラワーク、及び宝田氏と河内嬢のあまりにも一本調子な演技には閉口してしまう。たしかに特撮シーンは素晴らしい。その点は多くの論者によって語り尽くされているとおり。しかしこの手の作品に期待させるカタルシスが、ドラマの練り込み不足とタメのないぬら~っとした構成のせいで台無しになっている。古い作品ということは言い訳ににならない。なんと言っても1954年には「七人の侍」が公開されているのだ。それでもゴジラが世界的名声を勝ち得たのは、ひとえにそのキャラクター性の強さによるものだ。そしてそのキャラクター性に決定的な貢献をしているのは、あの咆吼を設計した音楽の伊福部昭氏の独創性だと思う。あれこそがこそがゴジラをこの世ならざる、生物を超えた存在と感じさせる最大の要因ではないか。海外で作られた怪物映画の声の凡庸さをみるにつけ、伊福部氏の存在の大きさを感じないわけにはいかない。
[地上波(邦画)] 5点(2009-12-10 00:51:35)(笑:1票) (良:2票)
126.  ファイナル・カット(2004)
テレビシリーズ『新・アウターリミッツ』の一編を思わせる小品。ざっくりと割り切った部分があるのは必ずしも悪いことではないが“人生全記録”というような技術が“葬式での想い出上映目的”それだけで社会に浸透するとは到底考えられない。かようにテクノロジーが社会構造に与える変化を描くというSFとしての重要な部分で大きく破綻している。しかし主に描かれるのは主人公の葛藤という至って純文学的なものなので、そこらへんはとりあえず眼をつむることに。そうしてみるとロビン・ウイリアムスの抑えた演技や移入を許さず先の読みづらい展開などもあって終盤まで楽しむことができた。オチは有り体で蛇足っぽいがTVアンソロジーの気分で見ていたので別段腹も立たない。それにしても本作とカブる部分の多い『ブレイン・ストーム』といい他人の追憶を覗くといったテーマの作品はどうしても極端に重苦しい雰囲気になってしまうようだ。案外コメディ向きの素材だと思うのですが。
[DVD(吹替)] 5点(2007-02-12 15:53:39)
127.  ステップフォード・ワイフ(1975)
新作と見比べてみた。おもいっきりばか話なのにダウナー系の変な映画だがキッドマン版よりは制作者がまだ観客の知性を信用していると感じた(新作はBGMが説明的すぎだよ!)。いわゆるアメリカン・ニュー・シネマのノリというだけのことかもしれませんが、その点だけでも救われる思いでした。
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-02 14:10:50)
128.  地底探険 《ネタバレ》 
恐竜がお気に召さない方も多いようですが、何ヶ月も地底を旅行しているのにみなメークやヘアがばっちりだったりする様を容認しているのでロートル特撮ファンとしてはただのトカゲを恐竜に見立てることなどたやすいことです。むしろリックウエイクマンの楽曲(地底探検っていう名盤があるのよ)が頭から離れないことのほうがよほど困ったぞ。しかしそんな特撮的ワビサビを心得たオレでもラストの“噴火でエレベータ”シーンではまったく別種の見立ての心を発動せねばなりませんでした。地球断面の中をものすごい勢いで上昇するお椀、という状況説明のためのベタな画面。原作どおりとはいえまんま“欽ちゃんの仮装大賞”。なるほど!折角のムチャクチャ色っぽいご婦人をほとんど汚さない(もったいない)のも全体を覆うファミリー向けっぽいお気楽ムードも「これは仮装大賞なのだ」と理解すれば深く納得できるわけだ。地底にいるのに一瞬たりとも真っ暗にならないのも地球の中心に重力があるのもアトランティスからまっすぐ地上まで3分なのも噴火の大爆発と一緒に吹き上げられたはずなのに主役のパンツが脱げるだけなのもみーんな納得!教授役のジェイムス・メイソンがぬるぬるしたものに引っ張られるのは“海底2万マイル”に続いて2度目になるわけですが仮装大賞だとしてもトカゲの舌にからめとられそうになるのはご婦人であって欲しかった。そいでパンツが脱げて欲しかった。
5点(2005-03-02 16:10:25)(笑:2票)
129.  H.G.ウェルズのS.F.月世界探険
主人公がありていの人格者とはいえない点が当時のSFとしては不用意に画期的だが、そう深いことを考えてのことではないような気がする。出だしは設定のトンデモ度とファンタジーっぽい雰囲気がうまくマッチしていて小気味良い。しかし地球上でのドタバタは実にいきいき丁寧に描かれているのに対し肝心要の月に行ってから全体にトーンダウンするのがなんとも残念。色彩的にもなんだか地味になっちゃうし監督はSFぽい絵作りにはあまり興味ないのではないか。それを裏付けるかのように、月人が多面体の宇宙機を解体するシーンでは鉄枠様の飾りをはずしてしまいベニヤ製の正体がまるわかりになるのだ。なんたる無神経!プンスカ。まるで大道具さんの撤収作業のようじゃないの。ハリーハウゼンのテクもいまひとつ画面に生かしきれてないと感じた。
[映画館(字幕)] 5点(2004-09-17 17:54:49)
130.  ブレインストーム 《ネタバレ》 
ナタリー・ウッドとクリストファー・ウォーケンって何か食い合わせの悪いカップルだよね。でも異様な話なのでこの病的なムードはむしろ歓迎したいところ。超現実映画はあまり安心して観ていられるマトモなものより、感覚的にどうかしているくらいの方がスリリングでよい場合があるし。まったりと展開する先の読みづらいストーリーも悪くない。なにしろ‘死んだらどうなる’を疑似体験させてあげましょうという心意気が嬉しいじゃありませんか。あーしかし本作、編集の素人くささが本来あるべきラストのカタルシスを台無しにしてしまっているのだよ。こっちは冥土のイメージに浸ろうとして身構えているのに余計な客観がちょこちょこ挟み込まれているので気が散ってしまい、死のバーチャル体験に至れないではないの。この映画の設定とギミックからいうとそれはないでしょう~。最後を2001年並に主観の固め打ちで圧倒してくれれば(たとえ行った先は大霊界と同じであっても)フェイバリットになったのにぃ。ばかばか致命的なポカだよ。
[映画館(字幕)] 5点(2004-07-02 18:33:46)
131.  タイタニック(1997)
おまいらが甲板でいちゃついてたせいで見張りが氷山の存在を見過ごしたのだぞ!まぁあの出会い方ではいくらサカリがついても仕方ないが。ワシも若いころは相手の性格なんかまったーくぜーんぜん見ないまま無根拠に“生涯最高の出会いだ!”なんて思いこんで、所かまわず迫りまくったものだが。サカリだからゆるしてね。ホテル行く金もなかったしねぇ・・しかしキャメロンはなんでヒロインの乳首を映しちゃったかね?正直ケイト嬢はワシのタイプだが(ムッチリムチムチうひゃ)我慢汁を絞られ続けたほうが最後までウットリできてよかったなぁ。なんかあれであらかた気が済んじゃったよ。「あ~この人こうなってるのかぁ~」なんてね。
5点(2004-06-20 16:14:39)
132.  ミクロコスモス
「オメ知ってっが?かたつむりったばよ、性感帯がふたつあるんだとよ。すげくねが?」郷里のバイク屋の奥で高校生が話し合っている場に居合わせたことがある。おそらく雌雄同体を彼等なりに解釈した結果だろうが、その読み違え方に天才的なものを感じた。この映画の巨大かたつむりのからみを見ると本当にエロくて彼の解釈も実はまんま正しいのではないかと思えてくる。同感。連中すんげー気持ちいいんだよ、きっと。学術的解説抜きの見せ方には不満が。驚くべき映像なのは分かるし、ひとつの見識だとは思うが、とりあえず何してるのか知りたい場合だってあるんだ。ひとことふたことだけなのに“翻訳:椎名誠”ってのも気に入らないなぁ。なんだ?客引きのつもりかね?
5点(2004-02-24 23:33:20)
133.  女中ッ子 《ネタバレ》 
東京人のよそよそしさがそれなりに表現されているのに対し、それと好対照であるべきリラックスした秋田人のノリが表現されていないことに驚く。おそらく監督は田舎というものを何も理解せずに作っているのだろう。まるで書き割りのような地域性のない秋田。初の実家の面々は硬い台詞と演技で全く心の繋がりが感じられない。既によそ者と化した初が吹かす東京風のせいか?とでも考えたくなるような白々しさ。なまはげもまるで観光用のそれだし、子供たちの反応の薄さも不自然だ。これでは勝美が秋田まで行った意味が無い。実際あの経験を通して彼が成長したようには思えないので意図的なものなのだろうか。 しかし左幸子の動きのキレの良さには快感がある。時代が時代ならカンフーもののヒロインになっていたのではないだろうか。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-06-12 13:56:09)
134.  丑三つの村
舞台となる村に家が4件しか無いように見える貧しい空間表現。田舎の闇夜の漆黒は全くと言っていいほど表現されておらず、光源がどこにあるのか不明のLED的な白い光が村を覆う。追い詰められた者の狂気がぜーんぜん伝わってこないペラペラな主役の演技。ファミコンのBGMのような頓狂この上ない音楽。これらから演出の安さは開始5分で分かるので、重厚さを求めなければ特に不自由は感じない。この作品に期待するのはエロ描写の真剣度だけだから、文学性や気取った所が全くない演出はむしろ好感が持てる。しかし肝心の裸は、総じて乳さえ出しておけばいいだろうという安直さが感じられ残念。結局ボカシが入るのなら騎乗位は女性を後ろから撮って欲しいものだ。尻派としては下半身のボリュームを感じたいのだ。女優さんの性反応もそれぞれ頑張っているとはいえ想像の範囲内。五月みどりの濡れ場は初見だったが、意外に凄みのない商売女的な反応。まあ彼女はそんなものかもしれないと妙に納得。コメットさんが脱いだらさぞ珍奇だろうと期待したがそれは無かった。映画冒頭ずうとるび新井が、温泉場の土産物の卑猥な写真を純真な古尾谷に見せるエピソードがある。ささいな小道具とはいえ、なかなか扇情的な写真で監督の見識を感じた。これをちゃんとアップで映したのも爽やかだが、エロさという点ではそこが頂点だったのは寂しい。できれば春川ますみのような本物のスケベを起用して、シビれるようなエロさを感じさせて欲しかった。
[インターネット(邦画)] 4点(2021-01-25 21:27:31)
135.  メッセージ 《ネタバレ》 
言語学者が異星人の言葉の翻訳に挑戦するという基本プロットが提示される序盤。久々のハードSFであることと地に足の着いた画面設計も好印象でここまでは大いに気分が高揚した。しかしその上がった気分も肝心の異星人が姿を現したところで一気にしぼんでしまう。なにあの意外性の全くない造形。肌の質感がまるで地球上の既成生物のそれだなんて。なんで時間を超越してる存在が地球上の動物みたいな声で鳴くのよ。そんでイカ型だからスミで文字を書くってえのか?有り体な生物感からどうしても抜けられない、毛唐の怪獣観の持つ弱点がモロに出ていて泣きたくなった。本当にイマジネーションが貧困なのね。あんなのに比べたらウルトラマンのブルトンだの帰りマンのプリズ魔だのの方が数百年先を行っている。日本の怪獣で比べたらドゴラかバイラスってとこでしょうかね。最後まで付き合った印象から言うと、どうも制作者にはハードSFを作っているという自覚がないようだ。なんか肝心の翻訳作業も解読の理屈は曖昧なまま進んでしまうし、後半は愛がテーマの甘ったるいファンタジーになっちゃうし。まあただの暴力とサスペンスに汚染された最近のメジャーなSF映画に比べれば大分マシとはいえますが。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2017-11-14 12:30:02)(良:1票)
136.  テロ,ライブ 《ネタバレ》 
スラプスティックといえば昔はコメディと相場が決まっていたものだが、今はドタバタシリアスというジャンルが存在する。そう考えるしかないくらい次々に起こる危機的状況の天丼状態。主人公を追い込むのだけが目的の穴だらけで無茶苦茶なシナリオ。いちいち穴に突っ込むのもめんどくさいがキートンみたいなドタバタがやりたいのだと思えば納得できるような気もする。中盤、橋が傾いて人がずり落ちそうになっているシーンあたりでこれは「8時だよ!全員集合」ではないかと気が付いた。そして終盤の高層ビルが隣のビルに寄りかかるシーンに及んでそれは確信に変わった。あれ完全にドリフお得意の屋台崩しでしょう。そう思って笑っていれば、安易なお涙頂戴に腹を立てることもないのかもしれない。
[映画館(字幕)] 4点(2017-03-31 08:49:26)(良:1票)
137.  エクス・マキナ(2015) 《ネタバレ》 
折角大真面目に裸の女を複数出せるプロットなのにどうしてわざわざあんな貧相な女ばかり並べるのか?豊満大好きの私にはまったく理解できない!彼女らはセックス・マシーンでもあるのにあんな子供みたいな体型じゃ、おにんにんはチューリングしないよ!俺が監督なら全盛期の(一番太っていた頃の)クリスティーナ・リッチか、全盛期の(最も太っていた頃の)レニー・ゼルヴィガーみたいな娘をキャスティングするところだがなあ。プロトタイプ一人くらい尻のでかいグラマーさんを作ってみましょうよ!〜ホントお願いしますよダンナ!……とはいえ意外にハードSFの本作。「AIが地球を支配した未来に於いて、絶滅した人類は創造主ではなく進化の一過程と捉えられるだろう」という、アシモフ先生の未来予想まんまの台詞があって教養を感じさせる。但しロボット三原則は不採用でしたが。はずし技はなかなか気が利いていてアンドロイドが強くなかったり、AIを疑わせる奴がただの人間だったりする。センス・オブ・ワンダーの感じられない安い美術に目をつぶる割り切りは必要だが、「赤ちゃんよ永遠に」あたりを思い起こさせるバッド・エンディングも心地よい好小品だ。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2016-12-27 10:29:16)(笑:2票)
138.  13F 《ネタバレ》 
画、配役、脚本、演出のどれをとっても"これぞB級SF"。レーザー光実写を使った安いSFガジェットはほとんどTV番組「新・アウターリミッツ」のよう。過去作からの拝借が度を超しており、驚くほど「ダークシティ」「ブレードランナー」「トータル・リコール」「トロン」に似たプロットとイメージが連続する。特に「ダークシティ」は本作の前年の公開のせいかモロに影響を受けた感がある。女優をジェニファー・コネリーに肉薄するいい女に撮っているのはナイスな影響。残念なのは、ひとつのクライマックスともいうべき「世界の果て」のイメージの情けなさで、作り手の想像力の貧困さを露呈する結果になっている。ここは本作よりはるかに思い切りの良い「ダークシティ」に遠く及ばない。1930年代のアメリカの再現(これは良い感じ)に手間をかけすぎたせいか、SF映画に肝心の"センス・オブ・ワンダーを感じる画作り"がおろそかになったようだ。総じて過去作のごった煮以上のものがなく、この作品ならではのオリジナリティをプラスできていないという印象。
[DVD(字幕)] 4点(2015-10-29 14:12:13)
139.  キャリー(2013)
残念ながらというかやはりというか、オリジナルを超えるという気概の見られない作品だった。いじめられっ子ぽい雰囲気は本作の気の強そうな彼女にはほとんど感じられず、シシー・スペイセクがいかに偉大なキャスティングだったかがよく分かる。クライマックスでのキャリーの目に意志が感じられ、逝っちゃっている感が無い。肝心なところで監督の変性意識に対しての見識の無さが露呈している。そつの無い演出と全体に色彩の美しい点が救いか。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2014-05-08 09:01:15)
140.  大魔神怒る 《ネタバレ》 
1作目と似たようなプロット。そこに水だの発破だのなんとか絵的な変化をつけようという努力がみえるのはいい。藤村志保の熱演も光る。しかし見終わって得られるカタルシスは1作目に比べ大幅に減少している。追いかけっこの繰り返しという平板なドラマパートも痛いが、最大の問題は最も気分が高揚するはずの水面割のシーンに、劇中の目撃者がいないこと。あそこは劇中の人物と観客が驚きを共有することによって初めて真の興奮が得られるのではないか。欲を言えば、悪役どもが恐れおののきつつ圧倒的な水量の水に呑まれる〜それを驚愕の眼差しで見届ける主人公ご一行、といった演出があったら、とてつもない名シーンになったのではないか。そこらへんのツメの甘さがなんとも残念でならない。さらに魔神が一仕事終えて勝手にアクションを停止してしまうのもいただけない。1作目の最大の美点は魔神が荒ぶる神であり、善悪という人間の都合を超えた存在だったところだ。悪を倒すという目的を持って行動してしまうアラカツマは正義の味方、良い奴であって到底“魔”神とはいえない。そのせいで乙女の涙の価値、ならびに物語の深みが半減してしまっている。 本当に惜しい。
[映画館(邦画)] 4点(2013-03-06 19:05:46)(良:2票)
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