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墨石亜乱さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 159
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 メインストリームでは無いが映像プランナー/ディレクターを生業としています。
映画を観たのは小・中学時代がテレビの吹替えで。高校・大学時代は映画館で年間300本ほど…好きな作品はリピート鑑賞。ニューシネマより王道の娯楽作品を好みます。
吹替えの演技で好きになった映画も多数。広川太一郎、羽佐間道夫、大塚周夫、中村正、若山弦蔵、石丸博也は個人的に人間国宝に認定したい。

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61.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
意外にレビューが少ないですね。 【勝手な解釈&ネタバレ御免】の感想です。  今回はハリーポッターとは根本的に違う「大人向けの物語」でした。 ジョニー・デップ演じる闇の魔法使い、グリンデルバルドが語る「絶対的能力主義による世界の改変」は、当然ヒトラーが国民に語った理想論と同じで、 史実である英国と極東の悲劇(※)を、来るべき未来の惨劇として予言するシーンは悪魔的でゾッとします。(※一応ネタバレ回避です)  以下は私見で、的外れな解釈かも知れません。 ハリーポッター・シリーズは、著者J.K.ローリングのプライベートを反映した、家族・師・友・成長の物語だと思いますが そのプリクエル(前史)であるファンタスティックビーストの本質は、過去を舞台としつつ《現在の社会》を投影した物語だと思います。  今の世界は、一度は雪解けした東西が時を経て、お互いの同盟を再拡大し、新たな二極化が進んでいます。 強烈なリーダーの影響下で、アジアでは昨日の敵同士が友となり、中東ではその逆が起きている。 それぞれが「秩序ある安定」と「自由への変革」の2つの正義を掲げて対立し、皆が選択を迫られ その結果、「絆(きずな)の再編)が行われる。  このプロットには既視感が。これは『X-MEN』シリーズとまったく同じテーマを魔法世界に置き換えた話じゃないのか。 魔法使い(能力を持つ者)と持たざる者(ノー・マジ)のパワーバランスをめぐる、魔法使い同士の対立。 ダンブルドアとグリンデルバルドの関係は、チャールズ(プロフェッサーX)とエリック(マグニートー)そのもの。 二人が奪い合うクリーデンスは、強大な力を秘めた諸刃の剣 ジーン・グレイと重なる。 さらに、魔法使い以外の半人半獣キャラが登場するのも、ミュータントの多様性を思わせる。  今後、物語がどう展開し世界がどう変わるのか?(または、変わらないのか?) それはローリング女史の作家性が左右するところですが、 気持ちとしては X-MENとは違う道、 “壊れた愛が修復” され “希望にあふれる” 結末が来て欲しい。
[映画館(吹替)] 7点(2018-12-04 11:02:10)
62.  ジェーン・ドウの解剖 《ネタバレ》 
とてもシンプルで美しいホラー。  親子が営む葬儀屋(解剖室 兼 死体安置所)で、ある身元不明死体(ジェーン・ドウ)をめぐって得体の知れない恐怖が親子を襲う。 ほぼ全編が地下の解剖室で展開するところは密室劇のスタイルで緊張感がある。 特筆すべきは《耽美的》とも言える撮影で、解剖というゴアな要素をそれとは対極のクールな映像で見せており、ホラーでありながら医療サスペンスのような雰囲気を作り出している。 だから表面上のオチは超自然的要因なのだが、仮に脳障害を起こすウイルス感染病だったというオチでも違和感はなかっただろう。  終盤の展開は正直いって凡庸。謎が解けるまでのクオリティーの高さから傑作を期待しただけに評価は逆に下がった。 アンドレ・ウーヴレダル監督の次回作には期待したい。
[DVD(吹替)] 6点(2018-11-30 16:53:08)
63.  恐怖の報酬(1977)
旧世代の怪物 現代に現る・・・ 1977年。映画界の節目にあって、SWというハイスピード娯楽作品の嵐に呑まれ、ズタズタにされ葬り去られた、正に “旧世代の怪物” 的作品。 表現手法的に古い部分もあり手放しに絶賛は出来ないが、蘇ったその姿は『地獄の往て帰りし物語』とでも言うべき凄みのある映画だった。‬
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-29 05:54:38)
64.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
これは、天才アーティストを描く伝記で、音楽史で、ライブコンサートで 一人のマイノリティーの愛の物語だ。  伝説的パフォーマーの半生を描く場合、普通ならパフォーマンスシーンをどう誤魔化し どう観客をドラマに集中させるかに苦心するが...この映画のは違っていた。  それは、フレディ・マーキュリーを現代に召喚し最高のパフォーマンスをさせること! それは奇跡的なレベルで成功している。  蘇った伝説のバンドQueenは、神のような輝きを放って音楽を奏で、名曲創造の秘密を披露する。 さらに時を越えて・・LIVE AIDの会場へと私たちを誘いう・・・ そこで、私たちは足をふみ鳴らすのだ! 人生の炎を燃やし尽くすフレディ最後のパフォーマンスの“参加者”として。  輝きと、死と、音楽に感動する2時間15分間だった。 噂では全6曲ノーカットのLIVE AIDロングバージョンが存在するらしい... それにも期待したい。
[映画館(字幕)] 8点(2018-11-17 15:03:21)(良:1票)
65.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
シンプルかつ非常に良く出来た、ドキドキなホラーだった。  布石の置き方が上手く、イヤな予感と緊張感が持続する。   主役の家族には類型的ではない微妙な実在感がある。  パンフを読むと、 監督兼主演のジョン・クラシンスキーと妻役のエミリー・ブラントは実際の夫婦。  聴覚障害を持つ長女役ミリセント・シモンズは本当に聴覚障害者がある女優さん。  全米での大ヒットも頷ける出来だが、日本では微妙かな・・ ・ 泣けスギ!やりスギ!可愛いスギ!的なSNSの拡散要因「怖スギ感」だけがこの映画には無い。  どこを切っても高アベレージ、とっても楽しめたけどね~ちょっと変だよ、日本は。  色んな映画が引き合いに出されて批評されているが自分の印象は 現代風に変換された『人類SOS!』(原作:古典SF「トリフィド時代」1962年作品)かな。
[映画館(字幕)] 8点(2018-11-15 19:53:52)
66.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
1978年のイギリス映画。恥ずかしながら今回初めて観た。  遺伝子技術によるシリアスなサイエンススリラーと言うより、エンターテイメント性重視の荒唐無稽なナチス陰謀物だと思う。   ハマープロの後を継ぐ、ネオ英国ホラー路線と言うべきか。  そう思うのは、これの2年前に公開され世界中で大ヒットしたホラー映画『オーメン』の影響が感じられるから。  グレゴリー・ペック主演ということ以上に、悪魔の子=世界を破滅に導く者の復活と、それ守護する組織VS阻止する個人の闘いを謎解きのミステリーとして描くプロットが、まったく同じ。   また、『オーメン』の様なA級の芸術性(特に撮影の美意識的こだわり)が無く、気合の入ったグレゴリー・ペックの演技も逆に浮いて見える。  他にも、ユーモアが中途半端だったり、配役やガジェットが同時期に製作された『007』シリーズからの流用だったりと、廉価版であることは否めない。   一層のこと、思いっきりドライに描くか、B級に寄せた方が完成度は高くなったのでは?  クローン技術に着目して逸早く描いた価値は高いが、A級の映画に成り得なかったことが何とも勿体ない。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-11-11 12:48:57)
67.  遊星からの物体X ファーストコンタクト 《ネタバレ》 
個人的には好き。 80〜90年代に無数の “劣化続編映画” を観て来たからかも。  『ファーストコンタクト』は、カーペンター版の前日譚。 可能な限り前作との地続き感をだそうと努力し、概ね成功している。 もちろん、物体=ザ・シングの表現にはVFX=CGIを使用しているが 設定を覆すほどの斬新な表現や、変更は加えていない。 映画のテンポさえ30年前のそのままである。  それを「古臭い」と言わば言え、それが目標なのだから。 何も加えず、何も引かない。 ゴール地点も決まっているが楽しかった。  1982年の伝説の名作に《つながる》物語という意味において あの、低いBGMが聞こえた瞬間・・・ 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』に先んじて 世界が《見事につながった》とゾクッとした。  スター・ウォーズと言えば 本作で最後まで活躍するサム・カーターを演じた ジョエル・エドガートン。 彼は「クローンの攻撃」と「シスの復讐」の2作で オーウェン・ラーズを演じていましたね!
[DVD(吹替)] 7点(2018-11-08 16:53:39)(良:1票)
68.  ドリーム
これ見逃してて、やっとDVDで観ました。  人種問題モノ・女性権利モノ・職業モノ・歴史モノ・アメリカンドリーム・・・ どの切り口から観ても良い作品。 前向きで、笑えて、感動的な “ ビハインド・ザ・ライトスタッフ ” ですね!
[DVD(吹替)] 8点(2018-11-07 23:50:51)
69.  万引き家族 《ネタバレ》 
この家族を見ていると、 実の家族を失った者たちがバラックの家に寄り集まって暮らし 盗みや違法行為で命を繋いでいた時代・・ 昭和20年代、終戦後の貧困状況下の日本を連想してしまう。  (自分が体験した訳でも、日本人全員がそうだった訳でもないが 記録映像などで私たちはそれを知っている。) この映画の家族にリアリティとノスタルジーを感じるのは “あの頃の日本人”の姿がそこにあるからかも知れない。  さらに言えば、この映画が世界中で共感された理由・・ 国が経済的に発展するという《光》と、それが生んだ《陰》 その陰に(自ら望んだ訳ではないのに)陥ってしまった “普通の人々”  その姿を描いているからに違いない。  そして、普通=光であり《善》であるはずの官職たちの言葉が 《偽善=闇》に反転して見えるラスト。 そこには「豊かさを得るために人が失いつつある何か」がある。  私がこの物語に、悲しさと同時に “恐ろしさ” を感じる理由だ。
[映画館(邦画)] 7点(2018-11-04 00:05:10)
70.  ヴェノム
ストーリーに深いテーマなどは一切ありません。 主人公もアベンジャーズのようにトラウマに悩むような性格でもない。 たぶん、他のMCU作品とのコラボも無いでしょう。  そう割り切ると、映画『ヴェノム』は ヴェノムというキャラのマンガ的な面白さと 善と悪の脳内漫才を楽しく観る映画として十分面白かった。 欠点を指摘して批評するような映画じゃないって感じです。  アベンジャーズの一方で、こういうB級テイストのを チャチャっと作っちゃうあたりが やっぱ、マーベルはスゲ〜ッ!と思っちゃう理由だね。
[映画館(吹替)] 6点(2018-11-03 15:43:53)
71.  バーバラと心の巨人 《ネタバレ》 
近親者の 死 に対してどう向き合い  残される者として、その喪失をどう昇華するか・・・   それは、映画のモチーフとして  幾多の作品で、繰り返し繰り返し描かれて来た。  STAR WARS におけるオビ・ワンの死・・  この世界の片隅に における晴美の死・・   本作は、美しい自然描写を背景に  北欧神話の怪物と戦う孤独な少女の姿を描いているが そこには〝1つの死〟が隠されている。   ただ、その死が明らかになった後の展開が 多少お決まり過ぎる感じで・・ちょっと残念だった。   この映画を観た同じ日に観た作品が、偶然にも 同じく死の昇華を描いた「若おかみは小学生!」で 相対的に こちらの評価を低くせざるを得なかった。 いい映画なんですけどね・・
[映画館(字幕)] 6点(2018-10-24 22:38:37)
72.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
109-OSAKA-EXPO-IMAXにて 日本最大級のスクリーンは圧倒的。特に惑星が縦に並ぶ構図は“ツァラトゥストラはかく語りき”の響きと相まって圧巻でした。  これまで何度かDVD、BDで見てはいたが真剣に、しかも劇場で観たのは初めてだった。  ほぼ中央、G-19席エグゼクティブシートにて鑑賞。 PANAMのシャトルが軌道?ステーションとランデブーするシーンは本当に素晴らしい。ただシネラマと言うより巨大なワイドTVを見ている感覚。 平面スクリーンの両端が視野に入っている為で、左手からフレームインしてくるステーションが仮に視界を完全にカバーする湾曲スクリーンでの上映であれば、左から視界を圧して現れる筈で、やはりシネラマが この作品のベストな上映環境だと思った。 この際、オムニマックス(全天周映像)化して再公開してはどうだろうか!  難点も少々。 ・ディスカバリー内でのジョギングシーン(移動撮影時)の画面のブレ ・宇宙船の窓(の合成)が時々細かくズレる それらが、スクリーンが巨大であるが故に目立ってしまった。 移動撮影のブレは、後の『シャイニング』でキューブリック自身がステディカムを使用して克服している。 窓のズレは、レストア修正時に補正しても誰も文句言わないだろうが・・  また、字幕スーパーが美しいレイアウトを邪魔しているシーンもあった。 先行して行われたノンレストア版70mm上映で、字幕を別スクリーンに投影した理由がわかる。(私は観てませんが)  《映画全体の構成とテーマ》  3幕構成の1幕目と3幕目は、典型的なドキュメンタリー(今で言うナショナルジオグラフィック的な)映像による宇宙体験。2幕目はキューブリック流のサスペンス。リアルとエンターテイメント性を両立させている。 テーマは、岡本太郎の“太陽の塔”にも通じる “人類の創生〜生存競争〜帰結” それを福音的円環構造で描いた映像絵巻だと思う。  《トリビア》  『エイリアン2』の冒頭。脱出艇ナルキッソスでコールドスリープしたリプリーが漂流してくる。その時の曲と2001年のコールドスリープカプセルが映る時の曲が同じ・・キャメロンのオマージュでしょうね。  キューブリックが『2001年』に込めた映像の流儀みたいなもの・・ それは後に続くリドリー・スコット、スピルバーグ、ルーカス、キャメロン、ノーラン等々に・・更に その後輩達へと確実に伝播している。  いや、実に貴重な164分間(映画尺+α)でした。
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 16:55:51)(良:1票)
73.  若おかみは小学生!
絶賛ツイートが頻繁に流れてくるので劇場へ。 もうド直球の・・泣かせる人情アニメだった。  と言うか・・ 小学生おかみ?のメンタルは、高校生くらいかな。 だから、これはアレだね、 大人オタク世代がティーンエイジの頃に親しんだ 『うる星らつら』とそのチルドレン的な数々の作品群 (何でもありのドタバタラブコメ)のフォーマット。 その慣れ親しんだ雰囲気がベースにあるから 泣かせる部分も観てて素直に共感できちゃうんでしょう。 明るいお色気シーンまで ちゃんとあるし・・  〝涙は、笑いとセットでこそ生きる〟です。  因みに、客席の9割以上がオトナでした。笑
[映画館(邦画)] 7点(2018-10-14 19:15:14)(良:1票)
74.  ブリグズビー・ベア
『カメラを止めるな!』とは全然違うが これもまた “ make a movie, make a life.” の物語・・・  新鮮さを損なわないよう、予備知識は最小限で ・[非常に特殊な環境]で育った青年が主人公 ・ブリグズビー・ベアは [彼のヒーロー] ・[スターウォーズ]のルーク役マーク・ハミルも出演 ・サンダンス映画祭で注目された[インディーズ作品] それで十分。  派手なメジャー作品とは、ひと味違う・・ 心をくすぐられ、最後じわっと癒される映画です。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-10-12 02:16:23)
75.  ヴァレリアン 千の惑星の救世主 《ネタバレ》 
寺沢武一のコミック『コブラ』を彷彿とさせる人間と多惑星人が共存する未来世界を舞台に、ヤング・ジェームズ・ボンド的な連邦エージェント“ヴァレリアン”と相棒“ローレリーヌ”が文字通りスクリーン狭しと駆け回る!スペースアドベンチャー映画。  ボンド映画を例えに出したのは、ストーリー展開がきっちりと型にはまっていて受け入れ易く、適度なユーモアがあり、結末も期待に違(たが)わないからだ。『フィフスエレメント』での反省点を活かしてだろうか、観客に面白さがちゃんと伝わるストレートな物語となっている。 その副作用で既視感と言うか…どこかで見たようなシーンも多いのだが、ヨーロッパの色鮮やかな絵画を見ているようなVFXのビジュアルが素晴らしい為、細かい欠点など帳消しにしてしまった。  見終わって思ったのは、現ハリウッド娯楽大作的な戦闘や破壊をこれでもかと見せる過激な映画ではなく、賑やかではあるが美しい物語を鮮やかにスクリーンに描きたいというベッソン監督の思い。それが伝わってくる映画だった。  良くも悪くもバンド・デシネ。もう一度 今度はIMAXで観たいな。  2018.10.05 追記 制作費のかけ過ぎで、興行的には惨憺たる結果に終わった今作。 名作とは言いませんが、シリーズ人気に甘んじた某SFシリーズEpisodeVIIIより真っ当な映画だと・・昼間、テレビで気楽に見るには最適な楽しい映画です。
[映画館(吹替)] 8点(2018-10-05 21:02:45)(良:3票)
76.  シャーロック・ホームズの素敵な挑戦 《ネタバレ》 
原題:THE SEVEN-PER-CENT SOLUTION (7パーセントの溶液)  もし、ホームズの物語世界が現実と融合したら・・・ という原作への愛あふれる、二次創作映画。  1981年のウィーンを舞台に ホームズとワトソンがある実在の有名人物と出会う物語。 初めて観た時、良くできてるなーと感心した。  まず、舞台となる1891年の欧州情勢・風俗がよく再現されていて 謎解きにも それが生かされていること。 アクションやロマンスもあることはあるが、それは添え物的で “素敵な挑戦” って邦題は、誤解を生むかな。  良い点は、知的に作られていること。 ホームズが実在していたらという「if」の設定と 原作のホームズらしさが違和感なく融合している 有りそうで無い、希有な映画と言える。  とは言え、存在としてはマイナーな映画。 理由は・・ 近年のMCU的ホームズたち、ロバート・ダウニー・Jrや ベネディクト・カンバーバッチと比べて まったくヒーローらしく描かれてないホームズだからでしょう。  偏屈で神経質、コカイン中毒が進み、妄想と禁断症状に悩まされ 外見は、痩せて骸骨の様な中年男。 絶対に女子に受けないタイプです(笑)  ヒーローとして大活躍する天才的ホームズを観たい人には もちろん、オススメしません。  ですが、シャーロック・ホームズを知り尽くした上で 事件とは別の意味で窮地に落ちたホームズを設定し、 実在の人物との夢のコラボで、ある小さな事件を解決し 自分自身の迷宮から脱出するホームズを描いている・・・  これは《実によく出来たメタ構造のホームズ物語》です。 そのエンタメとは異なる独自の価値は称賛に値します。  DVDソフトがメジャーレーベルから再発売されたので 知的な遊び心がある人には、ぜひ観て欲しい映画です。  【余談】  原作小説の作者(映画の脚本も担当した)ニコラス・メイヤーは タイムマシンの作者H・G・ウエルズが切り裂きジャックと現代のアメリカで対決する スリラーSF『タイム・アフター・タイム』で映画監督デビューした才人です。  スタートレックの劇場第2作「カーンの逆襲」6作目「未知の世界」も監督。 4作目でカーク船長たちが現代にタイムトラベルする映画シリーズ全体の構成にも 大きく関わっていると思われるます。 SF界においても重要なクリエイターさんなのです。
[地上波(吹替)] 8点(2018-09-28 14:33:05)
77.  ザ・プレデター
自分が思う、プレデター・シリーズとは  「宇宙最強決定戦!」につきる。  その意味で、 人類最強(かも知れない)兵士シュワVSプレデターの決闘を描いた 第1作は、文句無しの大傑作。 2は、警官じゃロサンゼルス最強も怪しくて役不足。 三つ巴戦のAVPは、2対1の変則タッグとして面白い。 AVP2は、対決にすらならず最低。 プレデターズも有りだが、頂上対決って感じはしない。  今回の『ザ・プレデター』は、プレデター2よりは楽しめた。  だが、やはり人間の数が多過ぎて「最強対決」感はなかった。 観ている間は、けっこう楽しいんだけどね。 それに、最後の○○○○○キラーだけは、ほんと意味不明!  いくらア○ア○マ○3の監督だからってねぇ 余計なことヤッちまったなァ~だった。  もうこれは、次回作の冒頭でローリー少年がハッ!と目を覚まし 「なんだ~夢か。」と、ほっとする。(俺も、ほっとする) という夢落ち大作戦しかない。ヨロシクFOX!
[映画館(字幕)] 6点(2018-09-24 01:45:24)
78.  ランペイジ 巨獣大乱闘 《ネタバレ》 
ジョージ!ラルフ!リジー!そしてドゥエイン!三大怪獣+1の大暴れっぷりが楽しい。  東宝チャンピオンまつり名物、ゴジラの露払い的な暴竜怪獣Aも、人間が相手なら超強いんだろうなと〝両棲爬王リジー〟を見て思った。 両棲爬王とは、パンフレット掲載の各巨獣のイラスト図解(画:中村淳一、解説:木川明彦)によるワニの巨大進化獣リジーのニックネーム。ゴリラのジョージは豪腕猿獣。狼のラルフは滑空餓狼。 もちろん大伴昌司の『怪獣ウルトラ図鑑』イラスト図解のパロディ。  【余談】 左胸を貫かれたら普通は死ぬと思いますよね、心臓があるから。 でも、実際はほとんどの動物の心臓は胸の真ん中にある。 実は人間もほぼ中央にあるんです・・何のことかって?さぁ〜 笑
[映画館(字幕)] 7点(2018-09-21 22:57:32)(笑:2票)
79.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 
人食ザメパニックは粗製乱造されて、トンデモ化し、そこがウケるというのが現状かと。 本作は、真向勝負の王道をいくパニック映画。  確かにサイズでは『ジョーズ』を遥かに超える大作(笑 中華資本を導入したVFX映像はスケール感があり、映画館で見るべき巨大感がある。  ただ、『ジョーズ』をはじめ、手本にした映画そのまんまのシーンは・・・ 王道な展開も、意外性に欠ける点で少々もの足りない。 それは過激なシーンが無いことにも言えていて、全年齢対象の映倫G指定が足カセになったか。  正直、人食いザメ映画と言うより「古代生物が現代に蘇ったら?」という 某シリーズと同じ大衆受けを狙ったアドベンチャー映画と呼ぶべきではないかな。 それならば・・・ 未開の深海探査や、一人乗り小型水中高速メカ対古代の巨大モンスターとして お気楽に楽しめる映画でイイんじゃないかな。  個人的に、メカが活躍したので6点+1点サービス(笑  【追記】 海洋ステーションのスポンサー役のレイン・ウィルソンって どこかで見た顔だと思ったら、 MCUを追放された、ジェームズ・ガン監督『スーパー!』主役のオッサンじゃないか!
[映画館(字幕)] 7点(2018-09-13 00:02:38)
80.  銀魂2 掟は破るためにこそある
真夏のオールスターかくし芸大会!ふたたび(笑 たいへん楽しゅう御座いました。  エンディングのあの歌だけど 20年前のドラマネタが今の学生さん達に、果たしてウケるのか!! おじさんにはウケたよ🤣  なぜ、あの歌かと言うと・・ 真選組(幕府の警察組織)の話だからだよね、わっかるかな〜
[映画館(邦画)] 7点(2018-09-03 18:41:03)
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