手紙(2006) の カズゥー柔術 さんのクチコミ・感想

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手紙(2006) の カズゥー柔術 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 手紙(2006)
製作国
上映時間121分
劇場公開日 2006-11-03
ジャンルドラマ,刑務所もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 毎日当たり前のように報道される犯罪。それをまた当たり前のように見て読んで受け流していた自分には、感じるところがあり、服役するという事の意味、更生するというのは、どういったことなのか・・・いろいろ考えさせられる映画でした。犯罪者とその家族の苦悩を中心に描いた作品でありますから、主人公であり殺人犯の弟である直貴の苦しみをこれでもか!と見せ付けられるが、正直わたしにはその苦しみの半分も理解できていないだろうなぁ。コレばっかりはどんなに上手く描こうが実際の家族の苦しみなど、その身にならないとわからないのだろうから。(もっとも劇中一番理解できなかったのは、すぐそばに沢尻エリカが居るのに吹石一恵と恋しちゃうことなんですけど・・・。)しかし直貴の素性を知ったとたん、避けたりクビにしたりと途端に厳しい態度をとるまわりの人々。最初は「犯人でもないのに・・・」なんて思って見ていたけど、恋人の朝美の父が直貴に言った「人の子の親になったら・・・わかってもらえると思う」という台詞。ありきたりな台詞ではあるけど、子を持つ親としては、こう身につまされるような感じがして、一気に劇中に引き込まれました。また今回一番驚かされたのは、殺人犯の兄を演じる玉山鉄二の演技でしょうか。特に刑務所内でのほぼ台詞の無い、無言の演技から、とてつもない寂しさが伝わってきた気がしたんです。いやぁ今後の玉鉄にはもっと注目したいと思います。それにしても、すでに書かれておりますが劇中、直貴が組んでるコンビのネタは、ホントつまらないですね。特に序盤の頭角を現すあたりのネタ。あんなネタを目の前で見せられたら、ホントに「気まずいねェ~」になっちゃいます。しかしラスト、刑務所内でのネタはなかなか面白かった上に、感動的でもある、とても良いラストに感じました。
カズゥー柔術さん [試写会(邦画)] 8点(2006-10-30 02:47:28)(良:1票)
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