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モデルとなったのは一万人を捕まえた実績を持つ実在の賞金稼ぎ。危機を危機と思わない淡々とした仕事ぶりが、危険が日常と化した主人公をうまく表現している。車をぶつけた時の表情で、へたくそな運転も日常と化していることがよくわかる(笑、、この顔がまたいい)。そしてなんといっても常にスタントマンを起用しないマックィーンの地下鉄スタントが凄い。これがガンに冒され死を目前にした男の演技とは思えない。そもそもこのシーンがロケで撮影の許可が出ること自体が凄い。身軽に動きまくる犯人達に対し、マックィーンの走る姿は軽快からは遠く離れたもので、高所からの着地の不恰好さも含めて、そしてヘタクソな運転や飼い犬に唸られたりするのも含めて全てが役の上でのことなのに、このとき既に病魔と戦っていたことを知った後ではこれらのかっこ悪さが全部かっこよく見えてくる。いや、きっとそんな逸話がなくてもかっこいいんだ。それよりもこの逸話が特別な感情を起こすのはやっぱりラストシーン。絶妙なタイミングでくしゃみをする赤ちゃん。そして笑顔のマックィーン。どうしても涙が出る。
【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-31 14:42:05)
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