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《ネタバレ》 たしか冒頭で舞台となる場所の地図まで表記されてたような記憶があって東京のどこかだったような、忘れたけど、そのロケーションが生々しくって、高峰秀子の登下校中の背景ばかり見てた。単純な時間的な変貌ではなくてちゃんと時代が映されていた。家屋の裏っかわのお隣と共同の庭みたいな部分でのやり取りのシーンなんてのも実に魅力的なロケーションに溢れている。そもそも子供の作文を通してその時代を描き出すこの作品においてロケーション重視の山本嘉次郎演出はドンピシャリ。高峰演じる子供が今見ると妙にしっかりしすぎているようにも見えるがそりゃしっかりもするわさ。この生活じゃ。と、その生活がしっかりと描き出される。実際の高峰もこの齢にして労働として女優をこなしていたわけで、この映画で家計のために進学を断念し女工となる女の子とリンクするところがある。そういう意味でも生々しい。
【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-07-27 14:57:33)
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