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この作品は見る前からいろいろな予備知識を持っていた。とりわけ、雨の中での戦のシーンは「七人の侍」を語る上で必ずと言っていいほど出ていたので余程迫力があるのだろうと思っていた。いざ見てみると思っていたほどではない。しかし、映像から見てとれる迫力を越えるものがこの映画にはある。まず七人の人選からして惹きつけられる。そして何より対野武士の戦術だろう。見ていてゾクゾクする。戦術より大切なことが団結するためのコミュニケーションだったり、百姓達の士気を上げるための渇やリラックスさせるための談笑だったりとそのあたりの描写も心憎い。最後、百姓達は侍達に感謝してチャンチャンと終わるのかと思ったら、何事も無かったように歌いながら農作業に精を出す。そして勘兵衛の、勝ったのは百姓云々のセリフ。菊千代が泣きながらに訴えた、百姓とは云々のセリフが見事な伏線となっている。
【R&A】さん 9点(2003-11-26 13:37:48)(良:1票)
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