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まずポーカーの極意というか面白さというものがよく描けている。手持ちのカードが弱くても勝てるのがポーカー。運よりも観察力。性格の見極め。読み、裏読み。ポーカーフェイスと演技。プレイヤーの表情や仕草、それらを観察する視線でもってポーカーの醍醐味を見せる。金額がとんでもないのでびっくりするんだけど、その金額相当の緊張感は無い。無いけどもそれはたぶんここでポーカーをする連中の金銭感覚が麻痺しているということであり、一番の目的がお金ではないということの表れなのだろう。ドリュー・バリモアはここでもいい演技をしている。脇にまわれば脇に徹する。ラスベガスの派手な町並みに似合わない、いわゆる華の無い役を完璧にこなし、どこにでもいそう、それでいてけしていない素敵な女性をうまく演じている。屋外シーンも意外に多くてラスベガスそのものも堪能できる。「ベネチアンでゴンドラの船頭してた人が今はルクソールで働いてる」とかデカそうで狭い街であることがさりげなく語られ、いっそうラスベガスのラスベガスらしさが出ている。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-03 13:19:09)(良:1票)
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