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レビュー情報
弟が監督した『スパイ・ゲーム』と似た構成なんだけど、痛快なフィクションであった『スパイ・ゲーム』とは違い、兄リドリーは原作がノンフィクションということもあり、痛快さよりもリアリティを選ぶ。と言ってももちろんフィクションで、社会背景など細部を丁寧に描きながらもほとんど社会派の色を持たないところは好感が持てる。ハリウッド二大俳優よりもヨルダン情報局のえらいさんが目立ってた。嘘だらけの世界でただ一人、嘘をつかない紳士ぜんとした人物なんだけど、言っても情報局のえらいさんなわけで、観客が何を信用してこの映画を見てゆけばいいのかわからないってところに面白さがあり、疲れるところでもある。CIA映画ではお馴染みの衛星からの偵察映像の使い方がうまく、最後もそこにオチをもってくるあたりがニクイ。現地の女とのロマンスとかかなり無理矢理だし、お話自体が古臭かったり、ラッセル・クロウの人となりが最後までよくわからなかったり、なんだけど、まずまず楽しめた。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-08 17:11:08)
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