| 作品情報
レビュー情報
あまりにお話が美しく且つ道徳的に過ぎるような気もするが、偏見が徐々に取り払われてゆく様はやっぱり気持ちがよく、白人と黒人の握手や抱擁はやっぱり感動的であって、こういう美談を恥ずかしがらずに堂々とやってのけちゃうところの潔さというか単純さはある意味凄い。人種問題を抱えているからタイタンズは強いのだという逆説的なコーチの言葉はそのままアメリカ合衆国の強さの表明でもある。努力は報われる。正しい行いは認められる。悲しみは乗り越えられる。正義は勝つ。そして勝利は美しい。この単純明快さがアメリカであり、他の国が真似しようとすればえらく深刻なものになっちゃうところをそうさせないのがハリウッドなのだろう。それでも、何もかもが丸く収まるのはいいとしてやっぱりそこに至る困難が実際にはもっとあっただろうことは誰にでも想像できることで、問題の難しさと清清しいハッピーエンドの間にはもうちょっとヘビーな展開があっても良かったような気がする。アメリカンフットボウルの試合シーンは大方タックルのカットで占められており、ゲームの流れがほとんど映されておらず、なんとなく迫力があるようにだけ見せているのはかなりがっかり。 (ちなみに飛行機内<新婚旅行のとき>で観たのですがあれは映画館とはいえないですよね)
【R&A】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-18 14:45:28)(良:1票)
R&A さんの 最近のクチコミ・感想
|