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確かに死刑制度の是非を問うた映画ではないと思う。制度があることを前提に聖職者でありながらその前にひとりの人間であるシスターの心の葛藤と成長、そしてシスターの立場からみた罪人の話。ただ罪人=人間を強調している点とショーン・ペンの演技力によって、観る側としては死刑制度というものを考えざるをえなくなることも事実。自分の場合はそれ以上にこれから死刑を執行される罪人を人間として死なせることになんの意味があるのだろうと考えてしまった。無宗派の日本人ゆえの疑問なのだが...。別に否定しているわけではなく、劇中のシスターがそこまでしなければいけないほどにキリスト教(キリスト教に限りませんが)のなかでは重要な事なんだとある意味感心したし考えさせられた。どちらにしても考えさせられる映画というのも、たまにはいいものです。
【R&A】さん 7点(2003-06-07 16:36:27)
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