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ガメラは作品はともかくガメラ自体がものすごく魅力的であったため人気があったのだ。おそらくこの平成ガメラを作ったスタッフもそんな魅力的なガメラを放ってはおけなかったのだろう。新しい世代によって作られた「ガメラ」はガメラの出自まで変更し、ハリウッドでも通用し得るような大人の辻褄合わせをすることによって、ハリウッド映画世代の大人にも通用する映画としている。そのことでガメラ第一作の『大怪獣ガメラ』同様に説明のためのセリフが使用されることになるのだが、ストーリーの面白さと本当はこんなのが見たかったのだと誰もが思っていたに違いない、おとぼけのない怪獣同士の真剣勝負や鳥の化け物でしかない人食い怪獣(つまり怪獣は怖いということ)に目を輝かせずにはおれないのである。人間のために戦う怪獣という不自然な行為もけしてガメラがそのことを擬人化された挙動で訴えるわけではなく、ここでこそ使われるべき必要最低限の説明セリフによって理解させている点がいい。ただ、子供向けを意識しているせいだろうが漫画チックな単純なキャラとしてしか描けない人間の描写は、もう少しなんとかならんのだろうか。あと、ガメラの顔が、目ん玉がいかにも作り物って感じなのがちょっと・・。
【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-02 13:44:07)(良:1票)
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