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《ネタバレ》 ポランスキー自身が被害妄想を究極に膨らませていく主人公を演じる。妄想へと昇華する伏線の描き方がうまい。主人公の経験する全ての出来事が「自分を自殺に追い込もうと隣人たちが企んでいる」という妄想の伏線となり「同じ部屋で自殺をしたという女」に変身してゆく異常心理を理解させる。前半はけして妄想と断言できる描き方をせず、徐々に妄想であることを確実なものにしてゆく。ラストでは現実の映像と主人公にはこう見えるという妄想の映像を並べて、妄想を決定的なものとする。そして自殺をはかった包帯女が実は自分自身だったという同道巡りのオチ。見るたびに発見があり、見るごとに解からなくなってくる、、そんな映画。
【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-02 18:53:59)
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