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乱歩のファンで中でも「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」を偏愛するうちのヨメさん曰く、乱歩作品の映画はエロいから嫌い、らしい。たしかに本来上記の二作品はエロティックな香りこそ漂うもののエロティックな描写は無い(「人間椅子」はちょっとあるか・・)。怪しい世界を覗く話ではなく、覗き見る行為自体に怪しさがあるのだ。ただ客寄せなどと安易な考えでエロが付け足され描かれているのではなく、やはり乱歩のイメージとしてエロは外せないというのがあるのかもしれない。それにしたってここまで変態が集まるアパートもないだろう。それにエロシーンがなくてもオールセットと独特の光の使い方をする実相寺ワールドはそれだけでじゅうぶん怪しい。結果として原作に付け足された部分は宮崎ますみの部分も含めて全部蛇足に感じてしまう。三上博史がたまに見られるオーバーアクトがなく、怪しい世界に生きる主人公を好演している。あまりにイメージとかけ離れた嶋田久作の明智小五郎も意外に悪くない。
【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2009-07-27 16:26:43)
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