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シュヴァンクマイエルの作るコマ撮りアニメーションにはいつも不気味さとコミカルさが共存する。でもこの「不気味」な部分、「グロテスク」な部分こそが実は子供の視点としてリアルなものであって、「コミカル」な部分というのはシュヴァンクマイエルの中の大人の視点によって作品に作品らしさを吹き込んでいるだけにすぎないような気がする。そういう意味ではやっぱりこれは大人のための作品である。さらに「不気味」「グロテスク」を消し去ったディズニーの『不思議の国のアリス』も「子供に見せたい大人」のための作品であって、大人が不気味と感じるものを子供も不気味に感じるという妄想かもしれない概念によって作られているのだと思う。今度、機会があったらこの『アリス』を子供に見せてみようか。意外と「不気味」「グロテスク」と感じずに普通に楽しむかもしれない。気持ち悪いと言って触れない虫やナメクジを子供のときは平気で触って遊んでいたように。ちょっと勇気がいりますが。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-04-04 11:59:27)
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