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まずは窓枠をカメラが通り抜ける有名な冒頭シーンをどう撮っているのかニコニコしながら観る。多くのリメイク作品は物語のプロットを拝借しているだけなのだが、おそらくこれはヒッチコックの独自の演出部分を今風に撮るというリメイクなのだろうと思って観たわけです。まさか構図からカット割まで同じだなんて知るよしもなく。でもまあ、ヒッチコック演出のリメイクというところでは正しくそのとおりで、他の某ヒッチコック作品のリメイク作のように電話の形体を変えるとか、どんでん返しを付け足すとかという安易なリメイク作品よりはずっと楽しめました。殺される役は当然ブロンド女優ということでアン・へッシュが抜擢されてましたが、オリジナルでは叶わなかったシャワールームの死体を上から撮った画がバーンとありました。このケツ丸出しの不恰好な死に様をバーンと見せるというのはヒッチコックのブロンド女優いじめに倣ったのでしょうか。それでいて同じ役なのにジャネット・リーがアカデミー賞にノミネートでアン・へッシュがラジー賞にノミネートってなんともかわいそうな。ナイフをザクザクと刺すシーンや探偵が階段から落ちるシーンなどの、そのことを強調するシーンはカラーになると虚構性まで強調されていて面白い。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-21 14:33:11)
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