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《ネタバレ》 子供の頃にテレビで見たっきりで大好きな映画だったのですが、ヒューストン生誕100年の昨年、ようやく再見することが叶いました。やってることはかなり残酷なのですが、冒頭で主人公が襲われ、金を巻き上げられる一連のシーンをサイレント喜劇を彷彿させる早送りとコミカルな音楽で見せるというとんでもなくアンバランスな演出を催すことでこの映画の残酷な面、主人公の残虐な面を「映画」と割り切って笑顔で迎え入れることができます。そして会ったこともない一人の女優をひたすらに愛し続ける主人公の無邪気さと正直さが、この身勝手な主人公を愛さずにはおれなくする。どうやったって会えないことがこの男に下された刑罰なのかもしれません。彼がいなくなった彼がいた場所に女優がやってくるといういかにもな、そして安っぽいドラマのようなシーンがなぜか子供の頃は好きでした。一度去り、再び帰ってくる「破壊」のシーンは脚本のジョン・ミリアスならではの容赦の無さがあり、イーストウッドの西部劇にも通じる「主人公の怖さ」を堂々とさらけ出している。数十年ぶりに見てもやっぱり大好きな映画でした。
【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-19 12:04:07)
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