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《ネタバレ》 冒頭の延々と走りつづける機関車からとらえた迫力ある映像と、ギャバン、カレットのコンビが見せる、もう何十年もその機関車を動かしてきたかのような極めて自然な機関士ぶり、この二点だけでも見る価値がある。セットじゃないです。本物を動かしてます。なんでも、乗客には内緒で本当にこの二人が運転していたとか、、、本当ならちょっと怖いものがあります。ルノワールの映画は基本的に人間を描いているので、昨今のハリウッド・サスペンスに馴れ親しんだ者にはちょっとあっけなく感じるかもしれない。そういう私も初見時は、すべてを病気でかたづけたエンディングに物足りなさを感じました。でもそれは病気のことを忘れるくらいに見入ってしまっていたからかもしれません。発作で殺人鬼と化すギャバンの目も怖いが、もう一人の殺人者(紳士的だった男が妻への嫉妬心から人を殺す)の目も狂気に満ちている。二人の殺人者、一人は獣人から人間に戻り自殺する。もう一人はこの先人間に戻れるのだろうか。
【R&A】さん 7点(2004-10-06 12:11:09)(良:1票)
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