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回想形式にしたのは事件を引きずり続ける被害者の何かを見せたかったからなのだろうが、何かが映されたようには見えず、ただ時間軸をずらしたかっただけのようにしかみえない。一作目のレビューでもちょっと触れたが、この二作目は女が犯人に好意を寄せてゆく過程が不自然。UFOだの宇宙人だのと空想めいたことを言う女は社会からの逃避願望やら現代人の抱える孤独感やらといった問題を根底に抱えていることを訴えていて、それが女の恋愛感情への伏線としてあるように描いているが、こういったわかりやすすぎなやり方でしか根底の諸問題を訴えられないのかと思うと情けなくなってくる。だいたいここで社会派チックなことをすること自体どうなのかと思うが、やるならやるで徹底的にしてほしい。主演の女の子の棒読みはかなりひいてしまったが、回想時の語りが棒読み具合がひどく、演技を伴ったときはまだマシだったので、おそらく催眠術にかかっている状態を彼女なりに演じてのことなのだろう。それでOKを出す監督も監督だと思うが。
【R&A】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-06-16 12:48:59)
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