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犯行が計画どおりに進んだとして、なぜ犯行後すぐに人目につくカフェで待ち合わせ?ジュリアンの友人の男の存在も必要とは思えない。そういった疑問(不満)はあるがジュリアンと社長夫人の心理描写は秀逸。社長夫人の怒りとも不安とも言える心情をわざとらしい表情で見せず一晩中パリの街を歩き回らせることでうまく表現している。エレベーターに閉じ込められたジュリアンのあせりもこれまた表情では見せない。同時進行する社長夫人の描写、そして若いカップルの一見意味の無いドイツ人夫婦とのエピソードとジュリアンの置かれている立場との対比で展開のある外界と展開の無いエレベーター内をうまく表現している。ラストもなかなか。2つの殺人事件のそれぞれの犯人の行動に目を向けたとたんの、一度間違った発表をしてマヌケと思ってた警察の逆転劇。サスペンスとしては弱いが、秀作には違いない。
【R&A】さん 7点(2004-02-05 12:19:26)(良:3票)
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