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そうそう、声と口が合ってません(笑)。トリュフォーの『アメリカの夜』でセリフを覚えられない女優が「フェリーニだったら適当なことをしゃべらせて後で声を入れてくれるのに」って言ってました。実際フェリーニの映画づくりに脚本らしい脚本は無く、彼のイマジネーションだけで進んでいくと聞いたことがあります。そしてフェリーニの映画では、キーとなる登場人物がその作品の中で何かの象徴として配されます。STING大好きさんの言葉をお借りすると、アウグストの娘はまさに人生の光の象徴として配されます。光に触れたとき自らの悪行を恥じるアウグスト。人間の弱さと愚かさにまみれた男が必死に闇の底から這い上がろうとしたとき一筋の光が見えた気が..。名作『道』に続き「後悔先に立たず」な人生劇。フェリーニ作品の中でもお薦めしやすい「気安さ」がありますが、これもまた名作です。
【R&A】さん 7点(2004-06-07 14:50:51)
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