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《ネタバレ》 ミシェル・ヨーというきちんと演技のできる人が、アウンサンスーチーという世界に感銘を与えた実在の人物という重大な役柄を得て、その持てる力を存分に発揮した作品。彼女は作中で再三にわたり、「誰も死んではならない」と繰り返す。それは民衆のみならず、敵対する軍部の人間についてもそうなのだろう。だから、どんなに怒りが込み上げても(とりわけ、軟禁が一度解かれたものの、民衆との接触を禁じられた際の静かな怒りの表情は凄い)、それを感情に任せて相手にぶつけることなく、「次に自分は何をすべきか」に考えは常に向いているし、その意志の力があるからこそ世界規模での支持を得られたということも伝わってくる。また、夫婦間において、愛情や信頼だけではなく、相互に敬意が存在する描写も的確。年月の経過の描写にも無理がない。というかリュック・ベッソン、いきなりこんなに本気を出されると、びっくりするんだけど。
【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-03 01:02:46)
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