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《ネタバレ》 エリック・ロメールの六つの教訓物語最後を飾る作品。第2子が生まれる直前で夫婦生活・社会生活になんら不満のない男性が、かつての女性と再会することで色々と揺れ動く。
一方の女性は一つのことや男が続かずいかにも、という感じ。そして散々振り回されるけど、それがだんだん恋愛に似た感情になり、揺れ動いていくというのが大まかな流れ。 まあ女性ことクロエの自己中っぷりというかそういうのが目につきますが、そういう女性に振り回されてしまう男性の気持ちもまあ、わからなくはありません。 しかし最後は結局、妻との愛を選ぶというのは安直な気もしますが、「午後は好きではない。1人でいると不安になる」という主人公の心情というか心の寂しさとその隙間を埋めるクロエの振る舞いとが交差してしまった、不可抗力のような気もします。 とにかく会話多め。だけどなぜか観られてしまう不思議な魅力。終盤のクロエの部屋での、スコアのない、しかし窓の外の喧騒が響いてくる全くの静寂でない空有感がなぜか「心地いい」と思える好きな演出というかシーンだったのと、ラストの風雨婦の愛を確かめるために2人がさった後の午後の日を映したラストショットがとにかく好きな構図で、そこだけでも点数アップ、という感じの映画でした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-05 15:41:45)
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