アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
 > 鱗歌さんのレビュー
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
製作国,
上映時間119分
劇場公開日 2018-05-04
ジャンルドラマ,コメディ,スポーツもの,犯罪もの,実話もの
レビュー情報
こういう作品はどうしても、「どこまで真相に迫っているのか」という観点で見られてしまう面があるのですが、その点、この作品は最初から「皆さんそれぞれ言い分があるでしょうけど」という立場を貫いていて、無責任と言えば無責任だけど、そこに適度にユーモアを交えることで、何となくはぐらかされちゃう。そもそも「本人へのインタビューを交えた再現ドラマ」であるかのような体裁をとっているにも関わらず、インタビュー部分も俳優が演じてるので、何でもアリ、なんですけれどね。ただ、「証言」がアチコチで食い違いつつ、時に彼らの「証言」をシンクロさせてみせる演出は、ちょっと面白い。何となくウサン臭いけど。
それにしても、アイススケートシーンが、実にお見事。ここがショボかったら、相当ウサン臭い映画になるところですが、CGも使っているのか、本当に高度な技を連発しているように見えて、迫真のシーンになってます。オリンピック本番の雰囲気と、その中で精神的に追い詰められていく彼女。靴紐云々の場面は、当時のオリンピック中継でも見た場面ではありますが、こうやって、彼女に寄り添った視点で舞台裏から連続して描かれると、やはり実際の中継映像とはずいぶん違った印象を受けることになります(で、ここで当時のことをふと思い出すのだけど、外野の騒ぎに流されてジャッジの点数までおかしくなってしまった、実に後味の悪い大会でした)。
全体的に、ややトーニャ・ハーディング寄りの描き方ながらも、何となく曖昧に終わらせようとしている部分があって、その点ではどうしても映画が弱くなってしまうのですが、それでも、肯定も否定も超えたところに、彼女の今を提示して見せるラストには、唸らされるものがあります。不運ではあったかもしれないけれど、不幸ではないんだよ、ってな感じで。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-07-23 17:46:45)(良:2票)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-23がんばれ!!タブチくん!! あゝツッパリ人生7レビュー4.42点
ザッツ・エンタテインメントPART27レビュー7.66点
LOOPER/ルーパー6レビュー5.93点
2024-11-17導火線 FLASH POINT5レビュー6.42点
2024-11-17スプライス6レビュー5.08点
2024-11-16美女と野獣(1991)7レビュー7.06点
2024-11-10CURED キュアード8レビュー6.60点
2024-11-04バンブルビー8レビュー7.33点
2024-11-03楽聖ショパン6レビュー5.66点
2024-11-02ペンギン・ハイウェイ8レビュー6.55点
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS