ジャンヌ・ダルク(1999) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > ジャンヌ・ダルク(1999)
 > 鱗歌さんのレビュー
ジャンヌ・ダルク(1999) の 鱗歌 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ジャンヌ・ダルク(1999)
製作国,
上映時間157分
劇場公開日 1999-12-11
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
《ネタバレ》 最初の方は結構、イイなあ、と思ったりするんですけどね。少女時代の主人公が、イギリス軍の焼き討ちを目撃する場面。この少女、もともと、信心深いというよりは神がかり的な、少なくとも相当レベルに浮世離れしたところがあって、見てる我々もそういうもんだと思って見ていると、突然走ってくる狼の群れが不穏な空気を漂わせ、そして唐突に目前に現れる、放火と虐殺。一体何がおきたのか、何が現実で何が非現実なのか、という衝撃。
導入部としてはもう、「ツカミはOK」なんですけれども。
ただ、成長した主人公が戦乱に身を投じる主部に入ってくると、合戦シーンにイマイチ乗れなくって。それなりにエキストラを動員してそれなりの物量を投じていることはわかるんですけど、こうも接近した撮影が続くと、やっぱり規模感が希薄になっちゃう。もしかして大半のシーンは少人数・小面積で、チマチマ撮ってるんじゃないの~とか思えてきて。やっぱりもっと、引きの映像での規模感とか、距離感を伴った動きとか、取り入れて欲しいなあ。
主人公をいちいち迷わせることなく「信念の人」として描いているのも悪くないと思うのですが、それが終盤に揺らぎはじめる。これはこれで確かにひとつのアプローチ、ではあるんでしょうけれど、物語としての魅力には、やや欠けている気がして。「神が英国人を殺すことをそそのかすなんて、やっぱりヘンだよね」と、英国マーケットを気にして日和ったのかどうか、それは知りませんけれど、いずれにせよ、映画自体が急に主人公と距離を取り始めたようなよそよそしさを感じさせて、違和感、あるんですよね。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-04 13:26:39)
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-24透明人間現わる8レビュー4.33点
2024-03-17宇宙人東京に現わる6レビュー4.70点
2024-03-16復讐の荒野(1950)7レビュー7.00点
2024-03-16クライ・マッチョ8レビュー6.33点
2024-03-09必殺! ブラウン館の怪物たち2レビュー1.33点
2024-02-12プリズナーズ・オブ・ゴーストランド6レビュー4.50点
2024-02-04マッハ無限大6レビュー4.66点
2024-02-04燃えよデブゴン6レビュー5.11点
2024-01-21セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ5レビュー7.03点
2024-01-13クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち7レビュー3.51点
ジャンヌ・ダルク(1999)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS