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デニス・クエイド演じる主人公は、何者かに毒薬を飲まされてしまい、残された命もわずか。しかも、殺人容疑をかけられ警察に追われる身。果して彼は限られた時間の中で、犯人を突き止めることができるのか!? ってなオナハシ。面白そうじゃないですか。共演は、インナースペースに続いてメグ・ライアン。その後デニス・クエイドが口説き落としたメグ・ライアン。面白そうな映画じゃないですか。なのに、何で、こんなにつまんないんですかねえ(笑)。やっぱり、設定とはウラハラに、さっぱり緊張感が無いことが問題、ですかね。途中、釘打ち機を持った謎の人物に襲われるなど(『ダークマン』みたいだね)、スリリングなシーンもあるのですが・・・この後、主人公は何をのんびりしているのか。犯人と思しき人物と接触したのだから、いてもたってもいられないハズ、なのですが、実にチンタラノンビリしております。毒のせいで疲労がたまっていたのでしょうか。そもそも、犯人は何故、即効性の毒を用いず、こんな遅延性の毒を用いたのか(塩化ラジウム、だそうな。足もつきやすそう)。そりゃま、主人公が即死してしまっては映画にならないから、ってのがコタエなんでしょうけど、無理やりでも何でもいいから理由づけが欲しい。ただでもスケールが小さいこの映画の印象を、ますます小粒な印象にしてしまってます。あと、この映画、映像にはコダワリを持っている模様。冒頭のモノクロ映像からして、何やらコダワリを感じられます。室内シーンの多くにおいて、窓から横に光を入れる。これもコダワリか。でもさあ。冒頭、主人公が授業している教室のシーン、壁の時計は10時15分だぜ。こういう、いかにも西日っぽい光を入れられると、てっきり夕方かと思っちゃうよ。時刻などの“映画の背景”は、もすこしうまく表現してほしいなあ。“窓からの光”にコダワられても、観ている私の方では、全然別のことが気になってしまい、これではせっかくのコダワリも空振りですね。
【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-20 16:50:16)
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