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《ネタバレ》 確かに『続・夕陽のガンマン』(原題『THE GOOD THE BAD AND THE UGLY』)っぽい設定と展開ですが本作はより明解に作り上げた痛快アクション大作。オープニングから大陸感バリバリの列車大アクションに魅了されました。クライマックスの全員集合の砂漠大爆走アクションは『やりすぎ!見せすぎ!』と言いたくなるほどお腹一杯になりました(細かいギャグも忘れないのも好感)。そしてラストの主要三人の決闘は完全に『続・夕陽のガンマン』・・かっこよくない訳がございません。とことん客を楽しませるという奉仕に徹していると言いたくなります。キャラクターもそれぞれが魅力的でとてもよかったと思います。ライフル使いの寡黙な賞金稼ぎチョン・ウソン。冷酷で繊細さも垣間見える馬賊のボスという悪役を魅力的に演じたイ・ビョンホン。そして事実上の主役のソン・ガンホはギャグ・シーンはすべて彼が持っていき、愉快なタフガイを演じてそれぞれが最高と言いたいです・・・が・・・本作で一番、残念に思ったのは、この魅力的なキャラクター達が本作で上手く絡み合っているように見えなかった事です。結局、このキャラをどういう視点で見ていいか、物語での立場が分かりづらく終盤までそれを引きずってしまったせいでアクション・シーンも、あと半歩入り込めなかった部分がありました。そしてラストで暴かれるソン・ガンホのある秘密に関しては、それまでの伏線の見せ方が断片的過ぎてドンデン返しというほどのインパクトは感じられず、あってもなくても同じに見えました。変に凝らずにかつての仲間同士とか、簡単にした方がこの物語には合ってるのでは?色々、書きましたが韓国のアクション映画もハリウッド映画に対抗出来るほどの力量を十分に証明できてしまった作品だと思います。最終的には『面白い映画』という結論です。
【まりん】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-08-29 19:33:40)(良:2票)
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