| 作品情報
レビュー情報
当時は「シュナの旅」が原案だと聞いていれば尚、類似点を含めて見方が変わる映画であるのだが、それでも宮崎監督の真骨頂が見えた作品だと思う。独特の世界観、舞台性、緻密に組み込まれたストーリーは逸して素晴らしいものがある。ナウシカは良くよく見れば理想的に高い人物像で、一歩間違えれば偽善的な感情と言動に見えてしまうので意外にも難しいキャラクターなのかもしれません。…ただ、彼の女性像において基となるベースが、他外国作品にある事が何より残念でならない。宮崎アニメの中でもより強いメッセージ性を含む表現は、以後の作品には実はあまり見られていない。巨神兵の核表現、戦争、そのどれもがペーソスに満ちて強く心に響く。それだけ表現力の高い作品性という意味で、映画のレーゾンデートルを評価したい秀作。
【_】さん [地上波(字幕)] 9点(2003-04-11 19:48:15)
_ さんの 最近のクチコミ・感想
|