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「千と千尋」と相似しているのは“イチイチ出てくるキャラが可愛い”という事。そのプリティさに一瞬騙されてしまいそうになるが、映画として見れば宮崎は終わったな…と言わざるを得ない。宮崎ブランドと言われるだけで、無条件に好きになってしまうのは良いとしても、内容はどうしたものだろう。確かに、自然の中で走りまわる少女の姿を見れば心地良い。茂みのトンネル・木々のカーテン…。「アトランティス」を撮った監督リュック・ベッソンは、自然はこんなに綺麗ではなかった…と言っていたのを思い出した。芝生を裸足で歩けば本当はチクチクして痛い。茂みに行けば、実はジトジトして気持ち悪い。枯れ葉をめくれば変な虫がたくさんついている。そこを宮崎アニメは良い面しか描かないのだ。スタジオ・ジブリも、いくら草木で飾り付けたとて、所詮は都会のど真ん中。本当の自然はさも残酷で、決して心地の良いものなんかじゃない。山に住む者としてそんなこの映画に一言。カンカン照りの日中に、カタツムリは絶対に動きませんよ! (ちゃんと調べてから描きましょうよ、ねッ、宮崎監督!)
【_】さん [地上波(字幕)] 4点(2003-04-08 20:26:36)
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