| 作品情報
レビュー情報
「漫画王」に連載していた手塚治虫著作・マンガ作品「ぼくの孫悟空」を基に東映がアニメ映画化。同名作品の連続アニメとは違い、手塚先生の独特な絵のタッチが無くかなり東映風にアレンジされています。ミュージカル演出や動作表現など、やはりディズニーアニメに影響されたで有ろう個々の描写がなんとも興味深い。同時に、手塚先生は中国アニメ版・西遊記に影響されたに違いないと、確信が持てる作品。個人的には中国版の方に魅力を感じるので、本作はやはり二番煎じにしか見えませんが、燐々や小竜など、オリジナルキャラクターが強く印象に残ります。特に、芦毛の女の子猿・燐々が純粋でなんとも健気。献身的に悟空に尽くし支えるとは…。ビジュアル的に見ると三蔵法師の方に―…と思うのは、夏目雅子の影響が強いせいでしょうか…(苦笑)。ちなみに、カッパのイメージが強い沙悟浄は実は“大入道”だったのか(岸辺シローが浮かぶ)。ところで、小竜が己の角をアンテナにして電話をかけるシーンは、携帯電話の先読みの様で手塚先生らしい構成ですね。「白蛇伝」・「少年猿飛佐助」・「西遊記」の東映3大アニメと言っても過言ではない。
【_】さん 7点(2003-12-07 20:29:53)
_ さんの 最近のクチコミ・感想
|