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《ネタバレ》 昨今のAIブームの中、つい先日「戦闘機を制御する“軍事AI”が米軍のパイロットに圧勝」というNEWSがあった。このNEWSはシミュレーション世界ではあるが、一方で「米空軍、有人戦闘機VS無人AI戦闘機のドッグファイトを2021年に予定」というNEWSもあり、製作から15年を経て映画の世界が現実化する事になる。という意味では、AIへの興味関心が本作の評価に影響する部分はあるのかもしれない。
AIは「暴走」する一方「学習」もする。暴走による1人の死後(当時アカデミー賞等で売れっ子のジェイミーフォックスを中盤で殺しちゃうのは驚いた)、他の2人とはチームである事を学習し、「仲間」と調和・協力して最終的には自己犠牲的な行動までする。この辺はちょっと『ターミネーター』を彷彿とさせ、綺麗にまとめ過ぎてしまった印象はあるし、全体的にやや「軽い作り」になっているという難点はある。とは言え、映像的な迫力とスピード感はあるし、『ライトスタッフ』では孤高のパイロットを演じたサム・シェパードがAI機に惚れ込む悪役上官を演じるギャップも面白かった。そして、2020年においては先見性かつリアリティがあるとも言える作品になっている事が興味深い。時代が作品に追いつく事により、作品の評価が時代の影響を受けて変化するのもアリなのかと。 ちなみにテレ東は「美女に迫る危機!」という特集で本作を放映していたんだが、そういう観点からは物足りなさはあるかもしれない。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-09-17 14:24:23)
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