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《ネタバレ》 主人公の大切さを再認識した作品でした。比較的移入しやすい主人公の日常が描かれず最初から家出状態で、最後まで家出の原因が語られない。
映像と音楽は文句のつけようがありませんが、大音量でほら、感動シーンだ!泣ける!というような使い方でうんざりしてしまいました。 星を追うから感じていましたが新海監督のsf、ファンタジーは若干冗長になるきらいがあるのではないでしょうか。 この点君の名はでは前後半をガラっと変えることでうまく観客を引き込んでいたと思います。 そして観客をつなぎとめるものは主人公の描きこみの深さだと思います。 会いたい、会いたい、この主人公はどこかポニョに似ている印象を受けました。 巫女もバイト先の社長もあくまで脇役であり、世界観の構成員以上の役割は果たせないと思います。 秒速や雲の向こうで見せた主人公の心の底は時に周りの世界観を吹き飛ばす深遠なものでした。 残念ですが今回の主人公には、一緒に居たい、離れたくない!以外の声が聞こえませんでした。 もう一度、新海監督の作品で人の心の底を見せて欲しいと思いました。 【パンツァー・フォー】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-07-24 02:55:01)
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