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「プライベート・ライアン」を見て啓発されて見た。思ったよりはおもしろく、3時間飽きなかった。反攻に至るまでの米独両サイドのエピソードはおもしろい。独軍のほんの少々の油断、奢り、で形勢が逆転されてしまったという史実がよくわかる。独軍の中にも心ある、見識ある将校がいたことが描かれている点が、この映画の好きなところだ。有名な水平線に船団が現れるシーンはすばらしい。しかし、最後のオマハビーチの突破は「プライベート・ライアン」と比べるとえらくたるい。「プライベート・ライアン」を5回見た目で見ると、「プライベート・ライアン」がいかにこの映画のオマハビーチ上陸の1シーン1シーンを意識して作ったかがよくわかる。それぞれのシーンが鮮やかな対比を成していて、ことごとくこの映画の方がたるい。(そりゃ、仕方ないけどね)とろとろと走り回っている将校ロバート・ミッチャムの緊張感のなさ。主演級は弾が当たらないって言うのかよー、どうにも嘘くさいぞー。ジョン・ウェインの威張りくさった態度も不愉快だが、まあこういう将校はいたのであろう。あとこの映画で最もマヌケなのはあの有名な主題歌だと思う。あの歌が、米独両サイドを描いた重厚な映画であるのに、単純な連合軍万歳であるかのようにイメージを軽くしてしまっている。
【ぷらいべーと・らいべん】さん 6点(2002-01-02 22:29:19)
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