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《ネタバレ》 MITの秀才を揃えた“ブラックジャック・チーム”が、ラスベガスに乗り込んで大金を荒稼ぎするという話。
ストーリーの肝となる“カード・カウンティング”の論理がちっとも理解し切れないことには、知能指数の差をあからさまにされているようで悲しくなったが、他にはないタイプのギャンブル映画として個性的だったと思う。 カウンティングの理屈が理解できないとしても、ブラックジャックというカードゲームのルールは最低限押さえておかないと、終始ストーリーテリングに付いていけないことは明らかだろう。 苦学生だった主人公が、チームに誘われあぶく銭の渦に呑み込まれて行く様は、ありきたりと言えばそれまでだけれど、そりゃああれだけ目もくらむような豪遊の世界に没入してしまっては、なかなか戻って来れるもんではないと共感できる。 主人公をはじめとしてチームの面々のキャラクター性をもう少し深堀りしても良かったと思うが、彼らのキャラクター性の薄さは、脇を固めるケビン・スペイシーとローレンス・フィッシュバーンが充分にカバーしており、人間の相関関係のバランスは良かったと思う。 個人的には、ヒロイン役のケイト・ボスワーズが完璧に好みだったので、彼女がカモフラージュのためにカジノごとにコスチュームを変える“七変化”を見ているだけでも充分に楽しめた。 ラストのどんでん返しも、“驚き”があったとは言えないけれど、伏線を踏まえて端役を交えたオチは小気味良く、なかなか爽快な映画に仕上がっていると思う。 ケビン・スペイシー演じる悪徳教授の逆襲が地味に怖いけれど……。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 6点(2013-09-18 15:53:20)(良:1票)
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