インフェルノ(2016) の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > イ行
 > インフェルノ(2016)
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
インフェルノ(2016) の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ご存知ラングドン教授が、ヨーロッパの宗教史、美術史を辿りつつ、「謎」から「謎」を奔走する。
この映画はもはや、ミステリーに彩られたストーリーを追うものではなく、「謎解き」そのものを娯楽として楽しむべき豪華絢爛な“ジャンルムービー”なのだと思う。
ストーリーテリングが強引で粗があろうと、物語としての整合性があろうがなかろうが、「謎解き」そのものに対するカタルシスが得られれば、それでいいというスタンスなのだ。
娯楽の趣向としては、映画というよりも、ゲーム「レイトン教授」シリーズに近いものを感じた。まあ勿論、アチラのゲームが、この映画なり原作なりに着想を得ているのだろうけれど。

というわけで、年末の慌ただしい中、レイトショーで観た映画としては、面白過ぎるわけでもないし、駄作過ぎるわけでもなく、ちょうどいい塩梅で楽しめた。

前述の通り、ストーリー展開については苦笑を禁じ得ない稚拙な展開が目につく。
首謀者の計画の意味不明な遠回り感や、クライマックスの描写のグダグダ感など、サスペンス映画としての完成度は決して高くはない。
ただし、ロン・ハワードの監督の流石に洗練されたカメラワークや、三度ラングドン教授を演じたトム・ハンクスの安定感が、映画の表面的なクオリティーの高さをキープしている。

またこの映画の場合は“ヒロイン”の立て方がユニークで、大きな見どころとなっている。
ストーリー展開の中で入れ替わり立ち替わり存在する“ヒロイン”を巡る顛末こそが、今作の最大のサスペンスだと言えるかもしれない。

アカデミー賞ノミネートされた「博士と彼女のセオリー」の演技も記憶に新しいフェリシティ・ジョーンズの、“ある表情”の転換が見事だった。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 7点(2016-12-14 09:22:20)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-04-10HERE 時を越えて9レビュー6.00点
2025-03-30ミッキー174レビュー4.66点
2025-03-22あんのこと8レビュー7.00点
2025-03-16フォールガイ9レビュー6.30点
2025-03-13カンバセーション・・・盗聴・・・6レビュー6.53点
2025-03-02ファーストキス 1ST KISS(2025)7レビュー6.80点
2025-02-15しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜4レビュー4.00点
2025-02-09ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー7レビュー5.80点
2025-02-08愛にイナズマ8レビュー8.00点
2025-02-02真実の行方7レビュー7.46点
インフェルノ(2016)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS