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本作は、高校時代に英語の授業で米国人教師に見せられました。見た当時は、主役の人格にイライラしました。そこで私は、なぜ敢えてこんなボンクラの主役が立ち回る映画を見せたのか、しかもなぜ日本の高校生に、その意図は?と彼に問うたのです。期待していた答えは「日本の高校生よ、もっと方の力を抜いて気楽に生きよ」といったものでした。しかし、現に返って来た答えは「凡人がセコセコ努力しても、絶対に超えられない壁がある。どのような状況になっても、なぜか成功する人。いわゆる勝ち組。それは先天的なものだ。キャメロン、スローアンをはじめとする君等凡人は、絶対に天才フェリスを超えることが出来ない。否、理解することすら出来ないだろう。君等に出来ることは、フェリスを崇めるか、軽蔑するか、無視か、どれかひとつしかできない。しかし凡人諸君よ、絶望するな、堅実に生きなさい」というものでした。もちろんこの捻くれた解釈に対しては非難轟々でありました。こんなくだらねえ映画にそこまで無理して意味を見出したいか、云々。しかし今になると、やっぱあの米国人教師の言っていたことは真実だな、と思うに至ります。やはり超えられない壁ってのはあるのだな、と歳をとるにつれ次第に確信するのです。嫌~な映画です。
【malvinas】さん [映画館(字幕)] 4点(2004-03-02 01:13:12)(良:3票) (笑:1票)
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